12月になりましたね。
イギリスではクリスマスの準備、日本ではお正月の準備、
そして、忘年会にクリスマスパーティーと、
今月はあっと言う間に過ぎて行きそうです。
忙しくてガーデニングどころではないかもしれませんが、
ガーデナーにお休みはありませんぞ!
この冬は、日本でもイギリスでも厳しい寒さになるとの予報が出ているようです。
すでに雪が降り始めて、アームチェアー・ガーデニングの時期に
突入してしまった地域もあるかもしれませんが、
雪の降らない地域では、本格的な寒さのやって来る前に、
まだまだやっておきたい庭仕事がたくさん残っています。
11月にやり残してしまったことなど、
少しずつ片付けて新しい年を迎えたいものです。
(と、自分自身に発破をかけております。)
☆☆「アームチェアー・ガーデニング」の季節始まる
冬の間の楽しみの一つはタネのカタログを眺めることですね♪
まだの方は早めにタネのカタログを取り寄せて下さい。
☆チューリップの球根の植え付けを終える
☆引き続き、落ち葉をclear-upして、腐葉土やコンポストに
☆引き続き、bedding plantsやハンギングバスケットなどの
終わったプランツを片付ける →コンポストに
*ただし、庭の片隅に枯枝やlogなどを片付けない場所を
必ず作っておくこと!
(小動物や虫たちの冬眠場所を確保するため)
*黒点病の広がるのを防ぐために、
バラの落ちた葉はそのままにしておかないで処分する
庭のコンポストボックスには入れないように!
市町村の収集するgreen binに入れるか、焼却する
市町村の収集したgreen binの中味は、業者がコンポストを作るので、
家庭で作るコンポストより温度が高いため、病原菌も死滅する
☆半耐寒性のプランツを取り込んだり、フリースなどでカバーをする
☆ホスタなど鉢植えのプランツも枯れた葉を刈り取って、
S&S(ナメクジやカタツムリ)などの害虫が隠れていないかチェックをし、
バークなどでマルチングをする
☆ヒューシャ(フクシア)
◎半耐寒性のものは、温室やシェルターに入れ、
冬の間は枯れない程度に水遣りをする
◎地植えの耐寒性のものは、
葉が落ちたら今年伸びた茎の三分の一を切り詰め、
必要ならばマルチングやフリースをかける。
☆地植えの半耐寒性のプランツ(アガパンサスやPhygeliusなど)も
バークやコンポストでマルチングをしっかりする
☆引き続き、土を軽く耕してコンポストを花壇に入れる。
*冬の間にコンポストを上に広げておくだけで大丈夫。
後は、ミミズ君たちにお任せしましょう♪
☆winter pruning(冬剪定)の時期ですよ~!
(2月末までに済ませる事!)
◎落葉性の樹木やシュラブの剪定
*ただし、桜の仲間は落葉前に、マグノリアは夏前に剪定
**モミジや白樺はクリスマスまでに済ませる
(樹液が流出するのを防ぐため)
◎シモツケソウ、ユキヤナギ、コデマリなどの強剪定をする
(これをやっておくと、コンパクトな株をキープできるのと、
黄葉のものは発色がいいようです)
◎ウィステリア(藤)も、横から出た枝を3cmくらい剪定する
◎ハニーサクルは、根元で強剪定をしておく
☆斑入りの花木のreversion(先祖がえり)した枝を剪定する
*ただし、落葉性のものは春になって葉が出てきてから剪定する方がわかり易い
◎epimedium(イカリソウ)の葉を地面すれすれの所まで剪定する
(2月までに終えるようにしないと、新芽が出て来て
焦ることになるので、早めにやっておく方がよい)
☆ヘレボルスの葉をすべて根元から刈り取る
↓
株の周りを腐葉土でマルチングしておく
*葉っぱは病気に掛かっている可能性があるので、
焼却するか市町村の収集するgreen binに入れる
☆土が凍結したり、水浸しになっていなければ、
引き続き、bare root(地掘り苗木) のバラを植えつける
(11月~2月まで)
1.バラが届いたらすぐに出して、30分ほど水につける
2. その間に穴を掘り、底にコンポストを入れる
3. 接木をしてある部分がちょうど地面の表面に出るくらいの
高さに植えつけて、穴に土を戻す
4. 周りの土をしっかり踏みしめる
5.水遣りをして、コンポストでマルティングをする
☆背の高いバラは、冬の強風の被害を避けるために弱剪定する
スタンダ-ド仕立てのバラも、弱剪定をする
☆バラ以外の木やシュラブなどのbare rootも
今の時期に出回るので、植えつける
*届いたら、すぐにバケツの水につけるのを忘れずに!
☆小さい木やシュラブなど、植え替えをしたい場合は今が適時!
☆引き続きhardwood cutting(硬い部分の枝を使った挿し木)の時期なので、 トライしよう
(willow 、cornus、viburnum、スモークツリー、レンギョウ、バラなど)
☆root cutting(根伏せ)に最適の時期なので、トライしょう
(オリエンタルポピー、シュウメイギク、アカンサス、シーホリー、エピメディウムなど)
☆秋咲きヘザーの終わった花をトリミングする
☆寒さに備えて、ポットの下に煉瓦やpot feetを置く
☆鉢植えのモミジなどは、風の当たらない場所に移し、
バブルペーパーや麻布などで鉢全体を包む
☆ニューサイランやコーディーラインも葉先を紐などでくくってから、
フリースなどをかける
☆堀上げて貯蔵した球根類のチェックを忘れないように
(腐ったりカビが生えたものを取り除く)
☆強風に備えて壁やフェンスのチェックと強化、
若木の支柱のチェックなど
(ツリーバンドがきつ過ぎないかもチェックする)
☆積雪のあと、雪の重みで枝が折れるのを防ぐ工夫を!
☆春までサボテンの水遣りを止める
☆引き続き、冬用のウィンドウボックスやハンギングバスケットを作る
今の時期、クリスマスやお正月の雰囲気を取り入れるのもいいですね♪
☆ヒイラギなどの実がクリスマスまでもつように、ネットをかける
☆ハウスプランツがたくさん出回る時期なので、室内に飾るとよい
*それぞれのプランツに適した場所を選んで置くのを忘れずに!
☆クリスマスリースやクリスマスツリーの準備
☆温室の掃除と片付けをして、ガラスも酢を入れたぬるま湯で拭く
☆温室のインシュレーションがまだなら、早めに済ませる
(バブルペーパーを張るなど)
*暖かい日には、空気の入れ替えも忘れずに!
☆戸外にある水道栓にバブルペーパーを巻いて、凍結を防ぐ
☆フロスト(霜)でだめになるのを防ぐためにホースなどをシェッドに片付ける
☆ポットやトレーなども洗って片付ける
☆Wildlife
◎シェルターな場所を選んで、庭の木に鳥の巣箱を掛ける
すでに巣箱を設置してある場合は、
取り外して巣箱をきれいに掃除する
↓
沸騰したお湯をかけて消毒し、乾燥させる
↓
新しい藁や乾燥した苔などを入れて、元に戻す
◎庭の片隅に落ち葉や丸太、石などを集めて積んで置くだけでも
ハリネズミやカエル、虫たちの冬眠場所になる
◎樹木やシュラブにバードフィーダーを吊るしたり、
バードテーブルを置いて、餌が途切れないようにする
*パン屑はおなかが膨れるだけなので、冬場は特に栄養分の多いものを準備する
(ヒマワリなどの種、穀類、ナッツ類、フルーツ&ベリー、
ドライフルーツ、ベーコン、固くなったチーズ、キャットフード、
フルーツケーキやビスケットなどの残り、ラード、fat ball、mealworm など)
*鳥の種類によって好物が違うので、
いろんな種類の餌を用意するといろんな鳥が来てくれますよ♪
木の上で餌をとる鳥もいれば、地面で餌をとる鳥もいるので、
地面に置くバードフィーダーも忘れないように。
(市販のものでなくても、鉢の受け皿などで十分です)
*イギリスの場合、庭にやって来る鳥たちは
冬に野生の餌がとれなくなると死んでしまう場合が多いとのこと。
ここ数年の厳冬で種類によっては、非常に数の減っている鳥たちもいます。
夏には餌を与えない人も、冬場だけでも鳥の餌を準備するようにして下さい。
特に急な冷え込みが来たり、雪の降った翌日には餌がとれなくなるので、
庭に餌を撒くなどして頂ければ、うれしいです。
暗くて長い冬の間、鳥たちが庭にやって来てくれるのを見るだけで、
私たちは十分に大きなお返しを受ける事になるのですから♪
◎水の補給も忘れずに!
鳥を庭に呼びたいなら、餌台の設置だけでなく
水飲み場と水浴び場を作ること!
常にきれいにして、新しい水に取り替える
*雪や氷が張った時はお湯で溶かしてから、水を補給しておく
★毎月繰り返し、鳥や小動物、虫たちのことを書いていますが、
彼らのヘルプ無しにはオーガニック・ガーデニングはできないのだ
と言うことを、いつも心に留めておきたいものですね。
☆池の管理
◎引き続き、池に落ちた落ち葉を取り除く
◎魚を飼っている場合は、氷の張らない場所を一箇所キープしておくこと
(pond heaterを設置したり、テニスボールなどを水面に浮かべておくとよい)
◎池に直径10cm位の土管などを沈めて、魚の隠れ場所を確保する
◎水温が7度以下に下がったら、魚に餌を与えるのを止める
◎ポンプをクリーニングして、片付ける
◎鳥が水を飲めるように池の縁の氷を溶かしておくのも忘れずに
★これはイギリス基準に書いていますので、
日本とは少し違ったところもあります。
内容について質問のある場合はどうぞお尋ね下さい。
また、ご自分のお住まいの地域に合わせて、
庭仕事の時期をずらしてくださいね。)
★畑仕事については、菜園日記の方に書いています。