スィートヴァイオレットは早春の香り




3月に入り、少し太陽の輝く日も増えて来ましたが、
朝晩はまだ冷え込みがきつく、
ここ数日も朝は霜で真っ白です。



a0208116_00225228.jpg


そんな中でも、元気いっぱいに花開くスィートヴァイオレット。
こちらでは、野に出れば普通に見かける野草ですが、
庭でもその野生児振りを発揮して、
随分昔に植えた一株が種を飛ばして、階段や敷石の間、両隣の庭にまで領域を増やしています。

寒さにはとても強く、日向では今年も2月中旬には蕾を付けていたようです。
日陰でも元気に育ちますが、日向の方が花付きがよく咲き始めるのも早いようです。
日陰のグランドカバーに持って来いのプランツですが、
増えすぎて困るほどになることも多いので、ご注意を。
花色は白やピンク、淡いバイオレットなどもありますが、
スィートヴァイオレットは、やはりこの普通のスミレ色のが一番だと思います。


a0208116_00260823.jpg



名前の示すように、花は小さいながらとても甘くいい香りがします。
ワーズワースが詠ったのもこのスィートヴァイオレットですね。

A violet by a mossy stone
  Half hidden from the eye!
Fair as a star when only one
  Is shining in the sky.


日本にこのスィートヴァイオレット、つまりニオイスミレがもたらされたのは
明治30年代と言われていますが、
 
「わかやとの菫の花に香はあれと君か菫の花に及ばぬ」

と、正岡子規がニオイスミレを愛でる句を作ったのが明治35年だそうですから、
彼はよほどの花好きか、それともハイカラさんだったのでしょうか。


a0208116_00275379.jpg




学名:Viola odorata
英名:Sweet Violet  English violet
和名:ニオイスミレ





[追記]

花はサラダに散らしたり、ケーキの飾りに使ったり、
砂糖菓子やバイオレット・シロップを作ったり、
葉っぱも若い間に摘んでサラダに加えてマイルドな香りを楽しむことができます。

昔から民間療法としてさまざまな治療に用いられて来たハーブではありますが、
種や根には強い毒性がありますので、素人は手を出さないことですね。




[PR]

by lapisland2 | 2014-03-06 00:32 | Perennial | Trackback | Comments(3)

トラックバックURL : https://lapis2.exblog.jp/tb/19536498
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by baku at 2014-03-06 09:57 x
目の覚めるようなヴァイオレット!(昨日は夜更かししてたから、文字通り目が覚めた♪)ワーズワースの詩、わたしにもわかる英語やったから(苦笑)声にだして読んでみる朝。いいですね〜
ちょうど今『漱石さんの俳句』という本読んでるのですが、漱石がせっせと子規に送った句稿のなかのものも紹介されており。改めて、この二人の友情をおもっています。
「菫程な小さき人に生れたし」(夏目漱石)
1897年(明治30年)の句やそうで、子規の添削?には◯◯がついてた、とか。かいらしい、というか、あの漱石が、とおもうと、なんかせつなくなる句ですよね。
あ、これ書きながら気づいたけど、ニオイスミレとスミレはまたちがうのですね?
Commented by baku at 2014-03-06 12:58 x
あ、↑いま読み返したら、わかりにくいので。◯◯は伏せ字やなくて、◯がふたつ、っていう意味です。
Commented by lapis at 2014-03-08 01:09 x
bakuさん、お手紙ありがとう♪
うれしく読ませて頂きました。

漱石の「菫程な小さき人に生れたし」は私も好きな句ですが、ニオイスミレを詠ったものではないので、
また日本のスミレについて書く機会があればその時にと思っていました。
「菫ほど」と[菫ほどな」は、いまだに喉に引っ掛かった小骨のようにちょっぴり気になることではありますけれども。。。

ニオイスミレは欧州、北アフリカ、西アジアなどが自生地で、日本のスミレとは別物です。
日本はスミレの宝庫で、たくさんのスミレがあるんですよ♪
でも、数種類を除くと日本のスミレには普通は匂いがありません。
だからスミレの香水は、ニオイスミレから抽出されます。
びっくりするのは、スミレの花から香水が作られるとばかり思っていたのに、
花だけでは余りに高価になるので実際には葉っぱから抽出されるということ。
どうりで、スミレの香水は甘い中にも、微かにおばあちゃんの煎じ薬っぽいところがあって、
懐かしい気持ちにとらわれる香りだと思っていました。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード