花の咲かないツワブキ
花の少なくなる時期に、元気いっぱいお日さま色の花を付けてくれるツワブキは、
日本ではとても貴重な花ですよね。
両親の庭には大きな株がいくつかあって、12月になると毎年たくさん花を付けていました。
そして、花のない時期にも艶々した葉っぱはとても存在感がありました。
母は石蕗の茎で時々きゃらぶきを作っていたことを思い出します。
日本では、どこにでもあると言ってもいいありふれたプランツなのですが、
こちらイギリスではその姿を見かけることは殆どありません。
たまに見かけるとしたら、それは大きな庭園の中にある大温室の中です。
耐寒性はかなりあると思うのですが、
こちらの冬にはどうやら耐えられないのでしょう。
うちにある2種類のツワブキも、
そういうわけで観葉植物扱いです。
こちらは夏場は地植えにしていますが、
晩秋になると、鉢に植え替えて室内で冬を過ごします。
こちらは、もう何年も同じ大きさでちんまりと小さな鉢に収まっていますが、
やはり冬には室内に取り込みます。
そして、どういうわけか、どちらもいまだに花が咲いたことがありません。
葉っぱが好きで育てているので、
花がなくてもいっこうに構わないのではありますが・・・、
はるばる遠い日本から運ばれて、
環境が合わない土地で、箱入り娘に育てられて、
花を付けないことで拒絶の意志反応をしているのでしょうか。。。
「石蕗の
日陰は寒し 猫の鼻」 酒井抱一
学名:Farfugium japonicum
英名:Leopard plant Green leopard plant Japanese silver leaf。
和名:ツワブキ(石蕗)
白い縁取りのは F. japonicum 'Argenteum'
黄色い星斑入りは F.japonicum 'Aureomaculatum' AGM
by lapisland2 | 2013-12-11 07:00 | Perennial