2月の庭仕事
暦の上では立春も過ぎてしまいました。
2月はまだ寒さが厳しく、じっと我慢の月ですが、
少しずつ日が長くなるのを感じています。
スノードロップが咲き始め、
冷たい空気の中を蝋梅やマンサクの甘い香りが漂ってきます。
種のカタログなどを眺めながら、
もう心の中は、早く庭仕事がしたくて
うずうずしている方もいらっしゃるでしょうね。
雪深い地方でなければ、寒い間にやっておく庭仕事もけっこうありますよ。
☆引き続き、アームチェア・ガーデニングの季節です。
「1・2月の庭仕事の余りできない間に、
カタログを取り寄せたり、ネット上でカタログを見たりして、
春からのプランを立てましょう」
ということなのですが、
冬の夜長のんびり紅茶やワインを楽しみながら
カタログを眺めて春からの庭作りを考えるのもいいものです
☆種の注文をして、
窓辺や加熱プロパゲーターで、種まきを始める
☆ダリア、カンナ、ユリ、グラジオラスなどの球根類や
種、苗などの注文をする
☆引き続き winter pruning(冬剪定)の時期です
少し暖かい日が続いている時に剪定をする
(2月末までに済ませる事!)
dogwoods、 buddleia、 バラetc.
◎フロリバンダやハイブリッド・ティーのバラは
昨年伸びた部分を選定し、全体の形も整える(2月~3月)
(傷んだ枝やクロスしている枝などを、
全体の半分から三分の二くらいまで剪定
外向きの芽の上で切る)
◎花の終わったマホニア(ヒイラギナンテン)や
ウィンタージャスミンの枝を剪定する
◎ウィステリア(フジ)の冬剪定は今月中に終える
(ウィステリアは夏・冬と2回の剪定が必要)
冬は約5cm切る
◎夏咲き(6月以降)のクレマティスは、
今月末までに剪定をする
(C.orientalis, C.texensis, C.viticella, C.vitalba,
大きい花の咲く品種など)
剪定をしておかないと、上の方にばかり花がつく
*原則は、一番下の芽のすぐ上で剪定するが、
同じ高さでバサッと剪定せずに、30~100cmの間で
高さを違えて切っておくと、違う高さに花が付く
◎dogwood はできるだけ根元に近い所で剪定
強剪定することによって、新しい枝の成長を促し、枝の色も鮮やかになる
willow やスモークツリーなども強剪定をするか、
coppicedしたい時は、好みの高さのところで、剪定のこぎりで切る
◎斑入り葉の樹木やシュラブが先祖返り(reversion)していないか
どうかチェックをして、みつけたら枝元から剪定しておく
夏に、もう一度チェックをし直す
*落葉するものは、葉が出始めてからチェックする
☆今月後半から3月にかけて、
グラス類や宿根草の古い茎や葉を取り除く
(新しい葉が出てくる前にしておく)
*株の根元でカエルが冬眠をしている事があるので、注意をすること!
(イギリスのカエルは土色をしているので、
見逃す事があるので、注意する)
☆epimedium(イカリソウ)の古い葉をすべて刈り取る
☆シダの汚い葉や古い葉を根元から刈り込んで、
周りをマルチングしておく
☆アルカミラ・モリスの古い葉を刈り取って、株分けをして
植え付ける
☆ヘレボルスの有茎種は、夜間フリースなどで防寒する
花茎が伸びるものには支柱を立てる
☆引き続き土を耕して、
10cmほどコンポストを花壇や菜園にすき込む
(早く種まきをする場所にはシートなどをかけておく)
*苔が生えていたり土が固い場合は、
表面を少しフォークで耕しておくと
空気の流通や水はけなどが随分違います
*耕すのが体力的に大変な人は、
冬の間にコンポストを上に広げておくだけでも随分違ってくる
☆bare root(地掘り苗木) のバラや樹木・シュラブの植えつけは、
今月中に終わらせること!
☆引き続き小さい木やシュラブなど、移植したいものは今が適時
☆新しく植えた木の支柱がしっかりしているかどうか確認する
☆ユリの植え付けはまだ間に合うので、すぐに植える
☆密集しているスノードロップの株分けをして、すぐに植え付ける
☆春咲き球根の芽が出かけているものの回りに、肥料をばら撒く
☆堀上げて貯蔵した球根類のチェックを忘れないように
(腐ったりカビが生えたものを取り除く)
☆急な寒波の到来に備えて、いつでも使えるように
フリースの準備をしておく
(カメリアの蕾や花などはすぐにやられてしまうので、注意する)
☆室内で栽培していたヒヤシンスやスイセンなどは
花後に花茎を切ってから、庭に深めに植えつける(7~10cm)
水と液肥を与えて、葉が枯れるまでそのままにしておく
☆ハウスプランツの植え替え
☆温室のある人は、夏花壇用の花の種まきを始める
(スィートピーなど)
☆暖かい日には温室の空気の入れ替を忘れずに!
☆積雪のあと雪の重みで枝が折れるのを防ぐ工夫を!
(常緑樹やコニファー類)
☆春の気配と共にS&Sが活動を始めるので、
コパーリングをデルフィニウムなどの株の周りに置いて、
早めに被害の予防をする
☆球根の芽が出始めたら、
リスや鳥避けに掛けていたチキンワイヤーを取り除く
☆樹木やシュラブの周りにラビット保護ガードを巻く
*追加を書き込むことがあるので、時々見直して下さい。
庭仕事はイギリス南東部、特に私の住んでいるロンドン郊外を基準に
書いていますので、日本とは少し違ったところもあります。
時期については、お住まいの地域によって調整をして下さい。
内容について質問のある場合は、どうぞお尋ね下さい。
なお、畑仕事(野菜やハーブ、果樹)については、
菜園日記の方に書き込みをしています。
画像はHamamelis x Intermedia 'Pallida'
by lapisland2 | 2013-02-08 20:52 | 今月の庭仕事