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はっぱふみふみ 2.


4月から6月にかけての雨量が記録破りに多かった今年ですが、
7月に入っても夏の兆しはなく、今日もまた冷たい雨が降っています。

葉っぱの多い庭の中でも、
最も数や種類が多く、狭い庭を占領しているのは羊歯とギボウシです。
どちらも雨が好きなので、大きな葉っぱを広げて、
元気いっぱいのようです。

シダは殆ど敵無しですが、
ホスタ(ギボウシ)の方は、最大の敵S&S軍団が徐々に勢力を広げてきていますので、
ボロボロになるのも時間の問題だろうと思います。

イギリスでのホスタ栽培には、
日本ではとても想像できない過激な戦いが付いて回ります。
春の芽吹きから秋の黄葉まで、
庭では無敵艦隊S&S軍団を敵に回しての壮絶なバトルが繰り広げられますが、
オーガニックガーデニングを実践している者にとっては、
これは殆ど勝ち目のない戦いです。
ビールを入れたトラップ、オーガニックのペレット、ガラスの粉、グリット、
銅線やコパーリングなどなど、ありとあらゆる武器を用いて戦いに挑みますが、
力尽きて白旗を掲げるのは、人間の方です。
時には10cm以上もある大王の姿を目にすると、
これはもうハハァ~~と膝間づくしかありません。
二年前の厳冬で、種族の数を減らした殻無し族でしたが、
この雨で勢力復活の兆しを見せていますし、
殻有り族の方は-10度も平気の平左、
殻無し族の衰退していた間に、どんどん占領地を広げてしまいました。

唯一の策は、庭にホスタを植えないことです。

でなければ、毎晩頭に懐中電灯をつけて、手には箸を持ち、
不眠不休の夜警団に加わることです。
でなければ、夏のホリデーにも出かけず、ホスタの警備に当たります。
でなければ、ホスタはすべて銅線でぐるぐる巻きにした鉢に植えることです。

そのいずれにも徹することが出来ない私には、
S&S軍団との終わりなき戦いが残されているのみです。


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というわけで、
まだ葉っぱがきれいな間に、ほんの少し顔見世興行をしておきましょうか。
ホスタは余りにも園芸種が多いので、
名札を失くすと品種名はわからなくなってしまいますので、
あしからず。


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Hosta nigrescens
とても渋いブルーグレイの葉っぱですが、
残念ながら写真にはその色がでません。


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Hosta fortunei 'Spinners'
けっこう場所取りです。


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Hosta sieboldiana  'Elegans'
これも大きくて場所取りなのでまいっていますが、
純白の花と葉っぱの対比が美しいので、なんとか維持しています。


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名前失念。
うちにあるホスタの中では、一番きれいな花を咲かせますが、
葉っぱはS&Sの大好物らしく、花の咲く頃には葉っぱはボロボロになっています。


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Hosta 'Blue Skies'

とてもきれいなブルーの葉ですが、
どうも写真写りはよくないようで、実物の色は出てくれません。


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Hosta undulata var.univittata かな?
葉っぱが出始める頃はもっとクリンクリンです。


[追記]
Slug & Snailを略して、S&S軍団と呼んでいます。

by lapisland2 | 2012-07-03 19:44 | Perennial