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神出鬼没のウェルシュ・ポピー




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ウェルシュ・ポピーは、大きく派手なオニゲシに比べると、
まったく目立たない小さなポピーですが、
自生種だけあって、見かけは可憐でも頑強なことこの上なしの花です。

この花は、ここに引っ越して来た頃に、
同居人が庭の片隅にパラパラと種を撒き散らしたものが芽を吹いて、
庭中に広がり、両隣の庭に広がり、その両隣に広がり、お向かいに広がり、
道路脇にもちらほらと・・・、この国の自生種だからよかったものの、
ちょっと大変なことになってしまいました。
でも、隣人たちからは、可愛い花で邪魔にならないからと許容されているようです。

(他にもうちから逃走したものがいくつもあり・・・
黒葉のスミレや匂いスミレなども、日当たりのよい隣の庭で蔓延っています。)

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花色は、レモンイェローとオレンジの2色ですが、
黄色だけを残そうと画策しているにもかかわらず、
どうやらオレンジ色の勢力が強いようで、なかなかうまく行きません。
2色が交雑して、たまに黄色い花びらの縁にオレンジが入るものが出てきますが、
それも何とか残したいのですけれどもね。

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英名はWelsh poppyですが、ウェールズだけが自生地と言うわけではなく、
イングランド西部、アイルランド、西ヨーロッパも含まれます。
自生地では湿った岩場の日陰に生えるので、
拙庭のような日陰の多い場所は好みの場所と見えます。
日陰に置いた鉢の隅やパティオの煉瓦の間、階段の隙間などからも、
ヒョイヒョイと顔を出して来ます。

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もともとは、1753年にかのCarl Linnaeusに、Papaver cambricumと命名されたのですが、
その後1814年に新たに作られたMeconopsis科に分類されました。
(のちにヒマラヤや中国に咲くポピーが発見されて、このMeconopsis科に分類されました。)
ウェルシュ・ポピーは、Meconopsisの中では唯一のヨーロッパ原産の植物になります。

ところがところが、新たに2011年に発表された分子系統発生学の研究では、
この花は他のいずれのMeconopsisにも関連性がないとのこと。
この小さな花がいったいどこに落ち着くものやら・・・、
結論はまだ出ていないようです。

庭の片隅に咲く小さな花にも、
歴史的・科学的な秘話が隠されているのは、面白いものがあります。

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学名:  Meconopsis cambrica
英名: Welsh poppy



[ 追記 ]
Meconopsis cambricaは黄色い花を指し、
オレンジ色のはMeconopsis cambrica var aurantiaca と、
分けている場合もあるようです。

by lapisland2 | 2012-06-20 06:04 | Perennial | Trackback | Comments(0)

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