4月の庭から



今年の春は、例年よりもずっと早く温かくなり、晴れる日も多かったので、
すべての花木がいつもより半月から一カ月近くも早く芽吹いたり、花をつけたりしましたが、
下旬になるといきなり冬に逆戻りしたかのような寒さが戻って来て、
夜間は零度近くになる日も多く、霜が降りたり、ヒョウやミゾレが降ったり。
せっかく早く出発した植物たちも、すっかりやられてしまったものもあります。

遅まきながら、寒さにやられる前の庭の様子を少し。



a0208116_19352526.jpg


沈丁花も4月初めには咲き始めていました。



a0208116_19360853.jpg

同じ頃にスキミヤの花も満開に。
スキミヤは長い冬の間の蕾の姿が好きなのですが、
春に一気に開花すれば、またそれも良しです。


a0208116_19400640.jpg

今年はプリムラの仲間がとても元気で長い間咲いてくれましたが、
カウスリップもあちらこちらで。


a0208116_19403219.jpg

エリスロニウムもあちらこちらで花を付けましたが、
活動し始めたS&Sにすでに葉っぱを齧られています。
Erythronium 'Pagoda'


a0208116_19411339.jpg
スノーフレーク。
たぶん、Leucojum aestivum 'Gravetye Giant'



例年ならば5月上旬に咲き始める遅咲きの水仙たちも、4月中旬から咲き始めました。

a0208116_19420363.jpg

N.'Phesant'S Eye'
周りに咲いている青い花は野生のアルカネット。
こちらではどこにでも生えてくる邪魔な雑草で、春に抜いておかないと
1mくらいにまで伸びて広がり、大変なことになります。


a0208116_19450055.jpg

N.'Wiston Churchill'



a0208116_19454112.jpg


3月に咲き始めるサロメに似てはいますが、別の品種で、
長く咲いてくれるのでうれしい限りです。(名前失念)


a0208116_19463602.jpg


随分早くに芽を出したルナリアは、
日陰のせいか背が高くならないで花が咲き始めてしまいました。
Lunaria '
Alba Variegata '


a0208116_19514783.jpg



a0208116_19522466.jpg

ブルネラも満開になっていますが、
こちらでは雑草扱いのワスレナグサが庭を一時的に占領する時期と同じなので、
可愛いブルネラの花もあまり存在感がありません。
Brunnera macrophylla 'Jack Frost'


a0208116_19504837.jpg

ワスレナグサは満開を過ぎる頃にすべて引き抜いてしまいますが、
種まきをした白花の方はあまり増えてくれません。


a0208116_19501155.jpg

ジェラニウムも数種類が咲き始めています。
ダークな色のGeranium phaeumは、
白や淡いピンクなどキレイだけどぼやける色を引き締めてくれて、
でも主張はしないので、貴重な花です。


さて、遅霜やヒョウにやられた植物たちはサバイバルしてくれるのかどうか、
気になるところですが、まあこれも自然の思惑任せです。


[PR]

by lapisland2 | 2017-04-30 23:29 | 四季の庭 | Trackback | Comments(6)

遅まきながら9月の庭から



ブログを書かないでいる間に、9月も終わってしまいました。
8月の秋のような冷え込みを取り戻すかのように、
日中は18℃から20℃と比較的暖かい日が続いた9月でしたが、
それもそろそろ終わりに近づいたようで、
来週からはぐんと秋めいた天候になるとのことです。

遅まきながら、9月の庭の様子を少し。
(9月末日に入れるつもりが、月が替わってしまいましたが。)




a0208116_17543687.jpg

8月中頃からポツポツと咲き始めたルリマツリモドキは、
9月に入ると花数を増し、ブルーの色が更に冴えてきます。
これから少しずつ紅葉する葉っぱも楽しみになります♪

Ceratostigma willmottianum




a0208116_17550680.jpg

晴れる日が多かったわりには、なぜか庭のダリアはもう一つで、
3種類植えたのですが、まだ咲き続けているのはこの'アラビアンナイト'だけです。
この渋い花色が好きで、大きさも程々なので狭い庭には向いているようです。

Dahlia 'Arabian Night'




a0208116_17561668.jpg

6月から咲き続けているこのサルビアは、
相方をフランネルソウ、フランス菊、ガウラと変えて、今はアスターやナスタチウムと一緒に。
フロストの来るまで咲き続けてくれます。
写真では朱赤に写っていますが、実際の色はもっと深い赤です。
Salvia 'Royal Bumble'




a0208116_17570816.jpg

9月にはこのジェラニウムが欠かせません。
今年はお天気のせいか、葉色がはっきり出てくれました♪

Geranium 'Dusky Crûg'




a0208116_17575385.jpg

晩夏から咲き始めるセダムは、蜂のために欠かせないプランツですが、
大株になると円形状に広がって倒れてしまうのが悩みです。

Sedum 'Autumn Joy'




a0208116_17583613.jpg

白いセダムは'Autumn Joy'より背が低いので、
そこそこいい状態を保ってくれています。

Sedum spectabile 'Iceberg'




a0208116_17592941.jpg

庭の片隅では、アラムが毒々しい鎌首を上げています。
(この辺り、キツネの子供が大きな穴を幾つも開けるので、
防御のためにあちこちネットを張っています。
右手にハリネズミの巣があるので、それを守るためもあります。)
Arum italicum



a0208116_18000472.jpg

そして、いつのまにかフウチソウにも花穂が。
フウチソウが色付き始めると、いよいよ秋も本番になります。

Hakonechloa macra 'Aureola'





[PR]

by lapisland2 | 2014-10-01 18:15 | 四季の庭 | Trackback | Comments(10)

6月の庭から  2.



初夏の日差しがしばらく続いていた6月の庭は、
月末に近づいて雨になりました。
ウィンブルドンとグラストンベリーフェスティバルの頃には、
必ずと言っていいくらいに激しい雨が降ります。
庭には恵みの雨になりましたが、
強い風を伴うことが多いので、そろそろ庭のジャングル化が始まっています。





6月はジェラニウム(フウロソウ)の咲き始める季節になります。
世話要らずで、日向から日陰まで応用範囲が多いので、
隙間ができると、とりあえずこれを植えておくことにしています。



a0208116_00031677.jpg

小さいけれど、ピュアな白い花は半日陰を明るくしてくれます。
Geranium pratense 'Summer Skies'



a0208116_00043635.jpg

これは以前にもご紹介したことがあるきれいな水色の花ですが、
けっこう背が高くなります。
Geranium pratense 'Mrs Kendall Clake ' 



a0208116_00053734.jpg

花友から回ってきたフウロソウですが、
繊細な感じの花も葉っぱも小さくて邪魔にならず、かなりの日陰でも大丈夫なので重宝しています。
Geranium macrorrhizum




a0208116_00061349.jpg

これもグランドカバーに持って来いのジェラニウムですが、
くっきりしたマジェンタ色の花は、きれいな葉っぱと共に、
小さくてもよく目立ちます。



a0208116_00070054.jpg

日向が大好きなマグニフィカムはよく増えるので、
2~3年に一回は株分けが必要ですね。
Geranium × magnificum   AGM

日本で好まれるジョンソンブルーは、
他のプランツの陰で、今年は貧相な花をポツポツ。
ロザンネイもそろそろ咲き始めています。
ロザンネイは花期が長いので、またいつか。



a0208116_00073796.jpg

ヴァレリアン(Red valerian)の白花も満開になりました♪
濃いピンクのRed valerianは、こちらでは道端にも生えているような強い花ですが、
白花の方は、宿根草でもあまり寿命は長くなく、
2年草で終わってしまうことも多いようです。
Centranthus ruber 'Albus'



a0208116_00081879.jpg

そして、最初のユリが咲き始めました。


[PR]

by lapisland2 | 2014-07-01 00:18 | 四季の庭 | Trackback | Comments(2)

9月以降も咲き続けるジェラニウム  その3


a0208116_1840154.jpg



少し紫がかった鮮やかな濃いマジェンタ色の真ん中に黒が入る'Ann Folkard'も好きなジェラニウムの一つで、
これまたとても花期が長く、フロストの来る頃まで咲き続けてくれます。
葉っぱの色が春にはきれいなイェローグリーンですが、夏になる頃にはだんだんグリーンに変わります。

狭い庭では広がる場所がなくて、他のプランツの間で窮屈そうにしています。
もっと広い庭であれば、自由にのびのびと鮮やかな花を咲かせられるのにと残念ですが、
仕方がありませんね。


a0208116_184187.jpg




私のコンデジでは、毎度のことで赤から青、そして紫までの色はうまく出てくれません。
実際の色はもっと赤みがかった鮮やかな色なのですけれどね。





学名: Geranium 'Ann Folkard'  AGM
     (Geranium 'Jolley Bee')


ジェラニウムは手が掛からないし、半日陰でもけっこう花を付けてくれる上に
病害虫も少なく、雑草除けにも重宝するので、庭のあちらこちらに植えていますが、
9月に入っても咲き続けてくれるのはうちではこの3種類になります。
'Rozanne' →■ 
     
'Dusky Crûg'→■ 

'Ann Folkard'




[追記]

狭い庭にはこの 'Ann Folkard'よりも、'Ann Thompson'の方が向いています。
'Ann Folkard'に比べると、サイズがコンパクトというだけで、
花や葉の色はまったく同じ(と言ってもいいくらい)です。
残念ながらそれを知ったのは、 'Ann Folkard'が定着してからでした。



[PR]

by lapisland2 | 2013-09-13 06:00 | Perennial | Trackback | Comments(2)

9月以降も咲き続けるジェラニウム   その2



a0208116_18174450.jpg



そして、これは葉っぱの色が渋い'Dusky Crûg'ですが、
25cmほどにしか伸びないので、グランドカバーにぴったりです。
乾燥気味の日陰の場所というのは、植えるプランツに困るのですが、
これはそんな所にも向いているようで、
それほど急激な冷え込みが続かなければ10月頃まで花を付けてくれます。
もちろん、花の咲かない時期にもシックな色合いの葉っぱはなかなかいいものです。
葉っぱの色は、日向の方がもっと濃い目のダスキー・ブロンズになります。


a0208116_18182019.jpg


こういうグランドカバー的なジェラニウムは、
冬にも雨の多いイギリスでは水はけのいい土に植えるのが必須になります。
私は植え付けや植え替えの時には、かなりの量のグリットを土に混ぜています。


'Dusky Crûg'は、1990年代の後半に北ウェールズにある Crûg Farmで作出されたプランツです。
( G. Crûg strain × G. × oxonianum. )

 

学名: Geranium 'Dusky Crûg'

[PR]

by lapisland2 | 2013-09-12 18:23 | Perennial | Trackback | Comments(0)

9月以降も咲き続けるジェラニウム その1


先週の30度越えが嘘のように、朝晩は冷え込むようになってきました。
ここ数日、朝晩の気温は10度を下回っていますので、
昨日はガジュマルの盆栽を室内に取り込みました。



そんな急激な気温の低下にもかかわらず、
まだ元気に咲き続けているジェラニウムがあります。


a0208116_424286.jpg



まず筆頭は、お馴染みのロザンネイ。
この花は本当に花期が長くて、初夏から11月頃まで咲き続けてくれます。
そして、きれいなブルーの色は暑苦しい夏の庭に清清しさを与えてくれます。
今年のRHSチェルシーフラワーショーで、        
RHS Plant of the Centenaryに選ばれたのもうなづけますね。

'Rozanne'は1990年にサマーセットにある Rozanna Watererの庭で
見つけられた品種ですが、
大きくなるジェラニウムの常で、季節と共にスクランブル状態になりますので、
適切な時期にチェルシーチョップをしておくと、大きくなりすぎるのも防げるし、
花期を遅らせることもできます。
あるいは、夏の終わりに三分の一くらいを切り詰めておくと、新しい葉と共に二番花が楽しめます。



a0208116_441084.jpg






学名: Geranium 'Rozanne' AGM





[追記]

Plant of the Centenary(「世紀の植物」とでも言えばいいのでしょうか)は、
チェルシー・フラワー・ショーが今年で100周年を迎えたのを記念して、
1913年以降にチェルシーフラワーショーで発表されたプランツの中から
エキスパートたちが10年毎のトッププランツを10選出し、
その中から一般の人たちが投票をして決定されたものです。

リストに上がったものを書き込んでおきますね。

1913 - 1922: Saxifraga ‘Tumbling Waters’
1923 - 1932: Pieris formosa var. forrestii
1933 - 1942: Lupinus Russell hybrids
1943 - 1952: Rhododendron yakushimanum
1953 – 1962: Rosa Iceberg (‘Korbin’)
1963 - 1972: Cornus ‘Eddie’s White Wonder’
1973 – 1982: Erysimum ‘Bowles's Mauve’
1983 - 1992: Heuchera villosa ‘Palace Purple’
1993 - 2002: Geranium Rozanne (‘Gerwat’)
2003 - 2012: Streptocarpus ‘Harlequin Blue’






[PR]

by lapisland2 | 2013-09-12 04:10 | Perennial | Trackback | Comments(2)

ゲラニウムよりジェラニウム


日本では、フウロソウのことをゲラニウムと呼んでいますが、
「ゲラニウム」という言葉を聞くと、
その硬い音の響きから鉱石のゲルマニウムを想像してしまいます。
昔々、ゲルマニウムラジオなんてのがあったらしくて、
なんだかピーピーガーガー言ってるラジオを
イメージしてしまうのです。

こちらでの呼び方は、ジェラニウム。
こちらの方が、やさしいフウロソウのイメージに合うと、
頑固にジェラニウムと呼び続けています。

ジェラニウムも、主張の激しい花ではないので、
庭のあちらこちらにいろいろな種類のを植えています。
それぞれ少しずつ時期をずらして咲いてくれるので、
春の終わりごろから秋まで、どこかでなにかのジェラニウムが
ひっそりと咲いていてくれます。

a0208116_636938.jpg


a0208116_6351813.jpg


今年はこの水色のジェラニウムが、たくさん花をつけてくれました。
水色に白い脈がくっきり入って、とてもさわやかな花ですが、
かなり背が高くなるので、
風の強いうちの庭では支柱が必要になります。


学名  Geranium pratense 'Mrs Kendall Clake '  (AGM)
英名   Meadow cranesbill

[PR]

by lapisland2 | 2011-07-01 06:39 | Perennial | Trackback | Comments(2)