冬の彩り  ウィンターガーデンから  (補足)


ウィンターガーデンに使われることが多いCornusとSalixの主な品種をまとめておきます。


☆Cornus(ミズキ)の主な品種



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C.alba 'Sibirica'                   これが1番真紅になります。




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                                 (画像はRHSとjacksonsnurseriesから拝借)
C.alba 'Elegantissima'             葉は エッジが白い斑入り     ダークレッド




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                                         ( 画像はpaghat.comから拝借)
C.alba 'Ivory Halo'          これは'Elegantissima' のコンパクトな品種で、
                      'Elegantissima' のように大きくならないので、狭い庭に向いています。



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                                         (画像はRHSから拝借)   
C.alba 'Spaethii'                 葉はエッジが黄色い斑入り    赤




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C. sericea 'Flaviramea'
(Synonyms C.stolonifera 'Flaviramea')             黄色




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                                              ( 画像はT&Mから拝借)
C.sanguinea  'Winter Flame'( 'Winter Beauty')      黄色+ オレンジ




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C.sanguinea 'Midwinter Fire'       落葉直前にオレンジイエローに紅葉し、
                       冬は 黄からオレンジのグラデーションに



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C.kesselringii          黒紫



いずれも非常に丈夫で、耐寒性があります。(-25度までOKとの事)
こちらでは石灰分の多い土地に自生していますが、殆ど土を選びません。

Cornusは植えた翌々年から、毎年早春に根元からまたは丈の三分の一まで切り詰めると
色鮮やかな枝になります。
何年も放って置いたものは地上5センチ位まで切り詰めてもOKです。 
ただ、オレンジ系のものは、軽く剪定。
(あるいは、1年おきに半分ずつ古いのを根元から剪定)





☆Cornusよりも大株になるSalix(willow)も、Cornusとの混植などでよく使われます。



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S.alba 'Chermesina'           オレンジ



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S.alba 'Vitellina'              黄

Salixは、1年おきに早春に根元から剪定。



★手元にあるウィリアム・ロビンソンの "The Wild Garden" の中に、
Cornus と Salix についての記述がある箇所を見つけましたので、書き写しておきます。

Of our native Dogwoods (Cornus), one (sanguinea)is an excellent
native shrub, the beauty of which is very effective in gardens
where it is grouped in bold and artistic ways. The winter effect
is bright and good, and the plant fine for association with our
handsomer native willows: this Dogwood being used as undergrowth
near the largest willows.




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by lapisland2 | 2015-02-23 08:02 | Garden Visit + | Trackback | Comments(10)

冬の彩り  ウィンターガーデンから




遅まきながら年明けからイギリスにも本格的な寒さがやって来ました。
昨年からの体調悪化で、庭仕事どころか外出もままならない状態が続いていますが、
日本の某有名サイトに掲載してもらっている英国便りの中から、
いくつか記事を選んで少しずつこちらにも載せて行きたいと思っています。

今回はグレー一色の世界が広がるイギリスの冬だからこそ、
その存在が際立つウィンターガーデンの様子をご紹介いたします。
しばらくの間色鮮やかな冬の庭で温まってくださいね。


私がウィンターガーデンの美しさに目覚めたのは、
15・6年前、かのウィリアム・ロビンソンのマナーハウスに滞在した時でした。
いつもは夏や初秋に訪れることが多かったのですが、
その時は初めて冬に訪れ、凍りつくような朝の冷たい空気の中を散歩していて、
立ち込める霧の中からぼぉーっと浮かび上がるさまざまな色のコーナスの姿に
どこか異次元の世界のような美しさを感じたのでした。

残念ながらその頃の写真はフィルムでしたので、ご紹介することはできませんが、
いまでもあの情景はくっきりと心の底に焼きついています。



今回ご紹介するのは、The Royal Landscapeの一部にあるSavill Gardenから。
ここのウィンターガーデンは規模は小さいのですが、とても色鮮やかで大好きな場所でしたが、
残念ながらもう存在しません。
数年前にもっと規模の大きいウィンターガーデンに様変わりして、
デザインもすっかり変わってしまいました。



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11月初め、ウィンターガーデンはまだ黄葉たけなわです。




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11月下旬になると、殆どのものが落葉しましたが、
まだコーナス(ミズキ)の一部や画像右手前の Rubus(キイチゴ )のブルーグレーの葉っぱは残っています。
Rubusは葉を落とすと、真っ白の印象的な枝が現れます。



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グランドカバーのHebe(日本ではヒービー)の中から葉を落としたモミジAcer pensylvanicum 'Erythrocladum' が
目立ち始めます。



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Cornus alba `Sibirica'(サンミズキ) は早くから真紅に燃えています。
数ある紅いミズキの中でも最も際立つ真紅になる品種ですね。



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黄葉のきれいなコーナス  たぶんC. stolonifera 'Flaviramea'。



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黒と白の取り合わせですが、まだ濃い色が出ていません。




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年が明けて寒さが厳しくなるにつれて、ウィンターガーデンの色が冴えてきます。




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黒と白の組み合わせもコントラストがはっきりしてきました。
白いRubusの足元の黒いオオバジャノヒゲの間からは、このあと可愛いスノードロップが顔を出してきます。



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黒いコーナスはC. kesselringii。
寒さと共に殆ど黒に近いダークブラウンに染まった Pittosporum tenuifolium 'Tom Thumb' と、
まっ白い幹が印象的な白樺 Betula utilis var. utilis 'Silver Shadow' の組み合わせがとても印象的です♪



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邪魔になるおじさんがいますが、無視して下さい。
本人はガイドのつもりでいるようです。 (-_-;)



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お邪魔おじさんが指差す方向に咲くピンクの花は、厳冬の1月から2月にかけて咲くツツジなんですよ!
Rhododendron dauricum 、品種名もずばり'Midwinter' 。

(Rhododendron dauricumは、エゾムラサキツツジのことで、
北海道では雪解け一番に開花するそうですが、
当地の方の話では、雪圧で潰れるために凄い樹形になるとのこと。
北海道には大群落があるそうです。)

北海道を含めてかなり広範囲の寒い地域(サハリン、北東中国、韓国、北モンゴル、
アルタイ山脈からシベリアにかけてなど)に分布していて、-25℃まで耐寒性があるとのこと。
それで、これを使った交配種がいろいろ作り出されているようです。
'Midwinter'もその一つですが、あと白い 'Madison Snow'や 'Arctic Pearl'などもよく見られます。
(白花は春先に咲きます。)



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咲き始めた黄色いハマメリス(マンサク)の根元では、
寒さと共にチョコレート色に染まった Bergenia purpurascens( ヒマラヤユキノシタ)が、
光を受けて艶やかです。




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C. sanguinea 'Midwinter Fire'の黄色とオレンジのグラデーションも鮮やかです。





最後はウィズリーで締めくくりましょうか。



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水辺に植えられた色鮮やかなコーナスやSalix(ヤナギ)などが水面に映り、
ちょっと幻想的な雰囲気ですね。



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葉を落としたRubus phoenicolasius (ワインベリー)の冬の姿。
このアーチの下をくぐるのは痛そう!



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こんな風にいろいろな色が渾然一体となっているのもまたいいものです。
白いのはRubus biflorus。


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これはコーナスではなく、Salixをポラード仕立てにしたもので、
コーナスと同じく冬になると鮮やかな黄色やオレンジ色の枝が目立つようになります。


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by lapisland2 | 2015-02-14 04:59 | Garden Visit + | Trackback | Comments(11)

冬の最後を飾るサンゴミズキ



晩秋にきれいな紅葉を見せてくれたサンゴミズキでしたが→



「・・・いえいえ、
本当のお楽しみはそのあとにやってきます。」
と書いておきながら、ちっとも冬の姿を載せていませんでしたね。




庭の冬剪定はすべて終わりましたが、
サンゴミズキの剪定は
いつもギリギリの時期まで残しています。



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夏場に大きな葉っぱを茂らせるミズキは
狭い拙庭には向かないシュラブなのですが、
冬の鮮やかな枝を見たくて、
無理やり割り込ませて植えています。
そして、大きさを制限するために
夏の間も何回か剪定を繰り返すことになりますので、
冬になるといつも、ああもう少し大きく残して置けばよかったと
後悔するのですが、限られた場所では仕方がありません。


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真紅のサンゴミズキは、冬の間家の中からも見えるようにと
家に近い場所に植えています。
もう一株は前庭のこれも室内から見える場所に。



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雪の日の雰囲気もなかなかいいものです。



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止まり木にちょうどいい枝ぶりなのか、
鳥たちがよくやってきます。
バードテーブルに近いせいか、
餌の順番待ちの場所にも使われていますよ。



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こちらは、黄色とオレンジのグラデーションのきれいな
セイヨウミズキですが、写真ではよくわからないのが残念!


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狭い庭では、
広い庭園に作られたWinter gardenのような雰囲気はとても出せないので、
プランツたちには可哀想なのですけれど。。。

Winter gardenのすばらしさについては、
またいつかご紹介する時があると思います。



真紅の枝の方は
学名: Cornus alba 'Sibirica' 
英名:   Dogwood
和名:  サンゴミズキ

黄とオレンジのグラデーションの方は
学名: Cornus sanguinea  'Midwinter Fire'
英名:  Dogwood
和名: セイヨウミズキ

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by lapisland2 | 2013-03-15 02:44 | Shrub | Trackback | Comments(4)

サンゴミズキの最後の輝き



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お天気や時間によって、さまざまな表情を見せてくれた
サンゴミズキの紅葉が終わりに近づいています。


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肌寒い9月のあと、思いがけず暖かい10月が続いたせいか、
今年はいつもより長い間紅葉を楽しむことができました。


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夏の間、ただワサワサと大きな緑の葉を広げるだけで、
狭い庭では場所取りの一見つまらないシュラブですが、
サンゴミズキの本領発揮は、秋から始まります。


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あと数日して、気温が下がると同時にすっかり葉を落として、
それでおしまい。


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・・・いえいえ、
本当のお楽しみはそのあとにやってきます。



学名  Cornus alba var. 'Sibirica'
英名 Siberian dogwood
和名 サンゴミズキ(珊瑚水木)



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by lapisland2 | 2011-11-10 05:10 | Shrub | Trackback | Comments(2)