庭仕事の覚え書き    (3月~5月)



庭仕事のできない私に代わって、
冬の間から少しずつ相方が庭の整理を試みているので、その記録。


☆3月

◎ツリーサージョンに伐採+堀り上げを依頼する

ライラック2株の伐採
カリフォルニアライラックの伐採+掘り上げ
セイヨウカナメモチ(Red Robin)の伐採+掘り上げ
ウツギ3種類伐採+掘り上げ
モミジの伐採+掘り上げ
クレマティス(モンタナ)の伐採+掘り上げ(8m以上にも広がり、手が付けられなくなっていたため)


a0208116_20373869.jpg



a0208116_20405706.jpg



a0208116_20375857.jpg



[上旬]
◎グラス類の古葉刈り
◎ファツシへデラの移植
◎ツルバラの植え付け
◎モミジ(サンゴカク)の植え付け
◎クレマティスの移植


[中旬]
◎メギの剪定
◎ナンテンの強剪定(様子を見るために1株のみ。あと1株は来年の予定。)
◎ウィンタージャスミンの剪定
◎フォックスグローブなどの定植


[下旬]
◎チョイシアの剪定
◎ヤツデの強剪定
◎マホニア2種の強剪定
◎エルダーの強剪定
◎スパイリア2種のの剪定
◎コーナス2種のコピシング
◎アオキの剪定
◎スモークツリーの剪定
◎イカリソウの古葉刈り


a0208116_20382184.jpg


☆4月

[上旬]
◎ヘザーのトリミング(L)
◎ラベンダーのトリミング(L)
◎アジサイ強剪定
◎シダの古葉刈り
◎サルカコッカ(hookeriana)の植え付け   (ジャパニーズパティオ)
◎できあがったコンポストを庭に入れる

a0208116_20383480.jpg



[中旬]
◎伐採後の空いた部分に植えるプランツがまだ決まらないので、
この夏はテンポラリーに短命の宿根草とワイルドフラワーを植えることにする。

A(ルーピン、サルビア2種、リキマシア2種、アキレア)
B(ロシアンセージ、ラベンダー、カモマイル、ワイルドフラワー6種)

◎へメロカリス2種の移植
◎クレマティスの植え付け
◎ササ3種の強剪定 (L)


a0208116_20433591.jpg


☆5月

[上旬]

◎ヘレボルスの掘り上げと移植・処分(一昨年に引き続き、大幅に数を減らす)
◎ピアリスの剪定 (L)
◎池の修理(ライナー張り、水漏れ止めの塗布、水の入れ替えetc.)
◎スイレンとマージナルプランツの植え替え
◎夏に備えてイリゲーションパイプのクリーニング

[中旬]

◎古い黒竹の竿を切って、筍が出易いようにする 
◎フラワリングカラントの剪定
◎フォーサイシアの強剪定
◎ヤマブキの強剪定
◎宿根草の支柱立て(L)

a0208116_20381494.jpg

[下旬]

◎宿根草などのチェルシーチョップ(L)
◎ハンギングバスケットを作る (L)

◎盆栽棚の塗り替え
◎ジャパニーズパティオの仕切りフェンスの塗り替え


(L)のみ私のやったこと。



[PR]

by lapisland2 | 2015-05-31 20:50 | 今月の庭仕事 | Trackback | Comments(4)

Emmetts Gardenのブルーベルを訪ねて 



これは、2010年春に Emmetts Gardenのイングリッシュ・ブルーベルを訪ねた時のものですが、
平らな雑木林に生えることが多いブルーベルが、ここではかなり急勾配の丘に広がっているのが面白いのではないかしらと思い、
再掲載しておくことにします。

再掲載の理由は他にもあるのですが、それはまたのちほど。


しばし、ブルーベルの花をお楽しみ下さいね。




4月22日、ケント州にあるナショナルトラストの Emmetts Gardenに行って来ました。
ここは19世紀の後半にFrederick Lubbockによって作られた庭園ですが、
彼はWilliam Robinsonの友人だったのでその影響が強く、
中国やヒマラヤなどの珍しい樹木やプランツなどもたくさん集められています。

今の時期はブルーベルでも有名なのですが、
まだ少し早いだろうとあまり期待しないで出かけたのに、
お天気に恵まれて、すばらしい光景に出会うことができて、ラッキーでした。
残念ながら、実際に目で見るその美しさ(や香り)は写真ではとても表わせませんが、
「ブルーベルのさざなみ」もしくは「青い海原」のお裾分けです。



a0208116_23585841.jpg

庭園のある場所は
この写真から想像できるようにかなりの高台になっています。
日本でなら、里山とでも言えるような場所ですね 。



a0208116_00003289.jpg

ブルーベルの広がっている場所は、崖に面した急斜面で、
その間に複数の小道が作られていて、
上からも下からもブルーベルが見えるようになっています。



a0208116_00005880.jpg

見渡す限りブルーベルの青い海原が続いていて、




a0208116_00013533.jpg

woodland全体がやさしく甘い香りに包まれています。



a0208116_00015354.jpg

近寄って見ると、
そり返った花弁がとても可憐で、妖精の花と言われるのも改めて納得できますよね♪



a0208116_00022778.jpg

ブルーベルのさざなみの中に所々、伐採したログで作ったこんなベンチが置かれています。
ブルーベルに取り囲まれて、そのやさしい香りに包まれて、
この人たちも幸せなひと時を楽しんでいるのでしょうね。



a0208116_00025363.jpg

大きな日本のモミジの樹とブルーベルが珍しい組み合わせになっています。




a0208116_00032821.jpg

前景のブルーベルの花の向こうは急斜面になっていて、
中景に霞んで見えるブルーの色はかなり深い谷底なのですが、
残念ながら写真には遠近が全く出てくれませんね。




a0208116_00040688.jpg

たま~にこんな白花が混じっています。
私が見つけたのはこの広い場所でたったの2輪だけ。



a0208116_00043710.jpg

ブルーベルの海原に所々白い波が立って・・・。
でも、お互いに邪魔せずに住み分けているようです。



a0208116_00045659.jpg

白い波はワイルドガーリック(Allium ursinum)。
こちらではブルーベルと前後する時期に、葉が広がって花をつけます。
小川のほとりやウッドランドの湿地のような場所がこの白い花で埋め尽くされます。
(匂いを別にしたら、この白い群生もとても綺麗ですよ♪)



a0208116_00051782.jpg

フタリシズカのようなチャラン属のプランツもブルーベルと住み分けていました。

(チャランって、調べてみたら原産は中国なんですね。
英国っていろんな所からやって来た植物が帰化を通り越して、
元からあったような大きな顔をして生えている、そんな不思議な国でもあります。)



a0208116_00071228.jpg

静かなwoodlandの中に聞こえてくるのは鳥たちのさえずりだけと言う至福のひと時でした。
そして、香りがなんとも言えないのです。
さわやかな甘さの本当にやさしい香りですよ。




a0208116_00063976.jpg

ここはたくさんの人が訪れるのに、柵も仕切りの綱もありませんでした。
唯一この場所にのみ柵がありましたが、これはブルーベルを守るためというよりは、
この辺りが急勾配の坂になっているため、人が摑まるための柵のようでした。



香りをお届けできないのが残念ですけれど、
ほんのちょっぴりブルーベルの森にいる雰囲気を味わって頂けたでしょうか。


[PR]

by lapisland2 | 2015-05-21 00:16 | Garden Visit + | Trackback | Comments(2)

RHS Chelsea Flower Show   2015    (19~23May)




今年もチェルシーフラワーショーが始まりました。
雨で始まった今年のチェルシーですが、
週末にかけてはもう少しいいお天気になるとのことです。


今日はロイヤルファミリーのチェルシー訪問日でした。
今年はハリー王子の関係するアフリカのチャリティーをサポートするガーデンも展示されています。
私の大好きなガーデンデザイナーの一人であるDan Pearsonも11年ぶりに参加しています。
日本からは例年通り石原和幸さんの参加です。

そして、明日は各部門の賞の発表があります。



BBCではすでに日曜の夜から毎日ライブ放送が始まっています。
チェルシーに行けない方も、下のサイトでさまざまなショーガーデンや、
ナーサリーの自慢のプランツの展示をお楽しみ下さい。

サイトは毎日更新されますので、連日新しい映像を楽しむことができます。

[PR]

by lapisland2 | 2015-05-19 07:02 | Trackback | Comments(0)

イングリッシュ・ブルーベルとスパニッシュ・ブルーベルの違いについて





雑木林ではブナの樹が葉を広げ始め、
ブルーベルの花も盛りを過ぎて、代わりにシダが葉っぱを広げつつあります。




2007年頃に、日本の某有名園芸サイト(有名無名の超熱狂的園芸家たちの集る掲示板)に、
イングリッシュブルーベルについて書いたことがありましたが、
その時に日本ではこの花のことがどの程度知られているのかしらとネットを検索してみたら、
これがまさにオドロキモモノキサンショノキでした。

日本で栽培されているブルーベルのほぼすべてがスパニッシュブルーベルかそのハイブリッドで、
ネット上ではそのスパニッシュあるいはハイブリッドを「イングリッシュブルーベル」と記載しているのです。
正しい記載のあったのは、唯一球根の趣味専門家のサイトに短い記述があったのみでした。
(恐らく、ウィキペディアの『イングリッシュブルーベル』の日本語版もなかったように思います。)


そんなわけで、
『日本のサイトで「イングリッシュ・ブルーベル」として記載されているものが、
殆どすべて明らかにスパニッシュかハイブリッドなので、
本当のイングリッシュ・ブルーベルについて知っていただきたいと思って、書いています。』
と言うような書き出しで、以下のような詳細情報を入れたのでした。




(前文略)
ところで、「ブルーベル」と一言で言っていますが、大きく分けると
イングリッシュ・ブルーベル( Hyacinthoides non-scripta) とスパニッシュ・ブルーベル( H.hispanica) 、
そしてこの二つを掛け合わせたハイブリッド(H. x massartiana)があるのをご存知でしょうか。

non-scripta「書かれていない」という変な種小名は、ヒヤシンスとの区別のためにつけられたのだとか。
(皆様ご存知のヒヤシンスの伝説にあるAiAiと言う文字が、
ブルーベルの花には「書かれていない」と言う意味のようですね)



a0208116_04231061.jpg
                        (イングリッシュ・ブルーベル)


a0208116_04234611.jpg
              (イングリッシュ・ブルーベル:乳白色の葯が見えますね)

イングリッシュ・ブルーベルの花は、筒状で、先端はくるりと反り返っています。
葯は乳白色で、花の殆どが茎の片方についているので、下垂した状態になります。
葉はスパニッシュと比べるとかなり細いです。
花には甘い香り(ヒヤシンスをもっとデリケートにしたような香り)があり、
群生している場所では一面に強い芳香が漂っています。





a0208116_06294190.jpg
                     (スパニッシュ・ブルーベル)

スパニッシュ・ブルーベルの花は、筒と言うよりはベル型で、
先端は少しカールしている程度です。
葯の色は、咲き初めの頃は青色をしています。
花は茎の周り全体に付き、花茎は直立します。
(咲き切ると花の重みで垂れ下がることもありますが。)
葉はかなり広めで、香りは殆どありません。


イングリッシュ・ブルーベルの自生地は、イギリスの他に
ベルギー、フランス、オランダ、アイルランド、スペイン、ポルトガルですが、
その70%はイギリスの地に生えています。
イギリスではブルーベルの群生によって、森が Ancient woodland かどうかを特定することがあるくらい
重要な指標生物(ancient woodland indicator species)だとも言えます。

ところが、イギリスの庭(都会を取り巻く周辺)で見かけるブルーベルは、
殆どがスパニッシュブルーベルかハイブリッドで、
イギリス人でさえもその区別を知らない人がけっこういるようです。
スパニッシュの方が、見た目が派手で花も大きく、繁殖力も旺盛で、イングリッシュとの自然交配が進み、
イングリッシュ・ブルーベルは法律で保護されてはいますが、
純粋なイングリッシュは減少の一途を辿っているようです。
私の庭でも、植えてもいないのにそこここからスパニッシュが顔を出し、
見つけ次第抜きまくっているのですが、
球根が深く潜っていて抜き切れず翌春には数を増やして出現してきます。

うちの周辺は、車で走ると行けども行けども雑木林の中はブルーの海という景色が続きますので、
そんなに緊迫しているとも思えないのですが、
専門家の中には、地方によってはもうすでに戦いは済んだと、
イングリッシュブルーベルの完全敗北を宣言する人もいるようです。
RHSも、田舎ではスパニッシュやハイブリッドを庭に植えないようにと忠告していますし、
ナーサリーにラベルの表示をはっきりさせるよう指示しているとのことです。

もう一つ、イングリッシュ・ブルーベルが激減している理由は、
woodland(主に落葉樹で成り立っています。いわば日本の里山みたいなもの)を
コニファーの単一植林に変えてしまったことや、
落葉樹のcoppicing(コピシング)をしなくなった事もあるようです。

イングリッシュ・ブルーベルは Wildlife and Countryside Act 1981(野生生物及び田園地帯保護法)と
言う法律で保護されている種になります。
土地所有者が所有地から球根を掘り出して売買する事は禁止されていて、
野生の球根を自生地から採取することも犯罪になります。
この法律は1998年に更に強化され、野生の球根または種子のいかなる商取引も違法となっています。
(後文略)

[新しく書き込みのための文を作成するつもりでいましたが、
    あえてそのまま再掲載することにします。]


上の書き込みをしたあと、掲示板に集う人たちのさまざまなコメントで、
2007年の時点では、日本ではホンモノのイングリッシュの球根が手に入らないこと、
「イングリッシュ」と明記のある球根を入手して植えてもスパニッシュが出てくること、
詳しい情報がないことなどが明らかになりました。




それから約8年が過ぎて、改めてブルーベルのことを検索してみると、
どうやらイングリッシュ・ブルーベルとスパニッシュ・ブルーベルの違いというのは
だんだん認識されつつあるように思われます。
(でも、まだスパニッシュの写真を貼って、堂々とイングリッシュと明記しているブログも多いようです。)

また、ここ数年英国からイングリッシュ・ブルーベルの球根を輸入して販売するナーサリーも
出てきているようですが、
すでにスパニッシュが氾濫している日本に、イングリッシュ・ブルーベルを導入したところで、
ハイブリッド化してしまうことは間違いないのにと余計な心配をしてしまいます。

まあ、自生地ではない日本でいくらスパニッシュやハイブリッドが増えようといっこうに構わないわけですが、
ここ英国においては、滅亡への道をひたすら進みつつある自生種のイングリッシュ・ブルーベルを守るために、
庭にスパニッシュを植えるのだけは自重したいものです。

とは言うものの、スパニッシュの蔓延る勢いは恐るべきもので、
私の住む周辺でも、この8年間で民家の周辺はすでにスパ+ハイに征服され、
雑木林の周辺にまで占領地を拡大しつつあります。
しかもハイブリッド化すると、限りなくイングリッシュに近いものまで出現するので、
見極めるには DNAを調べないことにはわからないものまであるとのことです。

約300年前にイギリスに持ち込まれたスパニッシュ・ブルーベルは、
ガーデナーたちの無神経な手によって、次第にその領域を広げ、
今では英国中のブルーベルの森の6分の1にはスパニッシュが存在するまでになっています。
今の状態で行くと、50年以内に自生種のブルーベルは姿を消してしまうことになるようです。



8年前の記述の中に、
>落葉樹のcoppicing(コピシング)をしなくなった事もあるようです。

と書きましたが、
もう少し説明を付け加えると、
コピシングとは、樹木の高さを調整するために、ある程度の高さの所で毎年伐採を続けることです。
そうすることで、新しい枝の更新を図ります。
かつてはコピシングした枝で家具や日常用具を作ったり、炭焼きに利用したので、
雑木林は人々の生活になくてはならないものだったのです。
日本でも、一昔前に養蚕のために桑の木を毎年伐採していたのと似ていますね。
そして、雑木林や里山が時代の流れと共に廃れてしまったのは、いずれの国でも同じことです。

かつては、伐採後の林床には日がよく当たり、ブルーベルの花が咲くのに適していました。
そして、花が咲き終わる頃になると、入れ替わりに樹木の若葉が広がり始め、ブルーベルは休眠期に入ります。
自然はうまく調和し合い、人々の営みもブルーベルを守る役割を果たしていたのですね。

また、コニファーなどの常緑樹の植林では、林床にまったく日が射さなくなり、
ブルーベルは生き延びることができなくなってしまいます。



a0208116_07174132.jpg



私の住む周辺の雑木林は殆どが私有地ですが、
土地の所有者たちは木々の伐採をして日当たりを良くしたり、
下草刈りをしてブルーベルを守っていると聞いてきます。
ブルーベルの海になるには何世紀もかかるそうですので、
やはり里山同様、人がきちんと世話をしていかないといけないようですね。




とは言うものの、そういう努力も時すでに遅しなのかもしれません。

今年(2015年)発行のオックスフォード・ジュニア辞典では、
すでに「キンポウゲ」や「ドングリ」と共にこの花の名は姿を消してしまいました。
代わりに登場したのは、 「ブロードバンド」 や 「切り取りと貼り付け」などのコンピューター用語です。

残念ながら、「ことば」だけでなく、
英国の雑木林からイングリッシュ・ブルーベルそのものが姿を消すのも、
もう時間の問題のようです。
次世代の人たちは、特殊な眼鏡を掛けて、
コンピューターの作り出す架空のブルーベルの森を手探りで歩きながら、
人工的に作り出されたブルーベルの香りを楽しむことになるのでしょうか。




[PR]

by lapisland2 | 2015-05-18 06:54 | Bulb/Corm/Tuber/Rhiz | Trackback | Comments(6)

5月はブルーベルの香りで始まる



季節はどんどん駆け足で過ぎて行って、
嵐と共に桜も散ってしまいました。

好天気の長く続いた4月のせいで、今年は何もかもが早くて、
二週間ほど前から雑木林の中は、ほんのりとブルーに染まり始めました。




a0208116_21584850.jpg



あっという間に過ぎてしまうブルーベルの季節ですが、
幸いなことに、先週末からの雨と気温の低下で、少し足踏みをしていたようで、
うちの近辺では例年通り5月上旬の開花になったようです。
たぶん、この週末が見ごろだったかもしれません。




a0208116_22000568.jpg



残念なのは、今年は秘密のブルーベルの森に行けそうにもないこと。
そこに辿り着くには傾斜のきつい地道を
かなりの距離登って行かなければならないのですが、
雨でも降ろうものなら、泥に足をとられて身動きできなくなってしまいますので、
今の私の脚では少々難しいのです。




a0208116_22011767.jpg




人に見せるための森ではないので、森の中をゆっくり歩きながら、
遠くまで続くブルーのさざなみとそのやさしい香りを楽しんでいても、
聞こえて来るのは鳥たちのさえずりや栗鼠の駆け回る音だけで、
人に出会うことはめったにありません。




a0208116_22004962.jpg





a0208116_22021401.jpg




ブルーベルの花には、随分と思い入れがありますので、
改めて書くことになると思います。



[PR]

by lapisland2 | 2015-05-11 22:09 | Garden Visit + | Trackback | Comments(2)

5月の庭仕事



4月は上旬から3週間も好天気が続きました。
4月にこんないいお天気が続いたのは1929年以来のことだそうです。
そしてRHSによると、その好天気の影響で今年の春はブロッサムが最高だということです。
昼間は気温が高めでも、夜間は気温が低い日が多かったこともあって、
花もちがよく、長い期間さまざまなブロッサムを楽しんでいます。
早春のブラックソーンに始まって、チェリープラムや彼岸桜、豆桜、
そして山桜やさまざまなハイブリッドのサクラ、ワイルドチェリーに続いて、
八重桜やクラブアップルとまさに百花繚乱の季節が続いています。

でも、下旬からはいつもの雨の多い日々が戻って来ています。
それもあってか、木々の芽吹きも例年より少し早いようで、
ブナ林の鮮やかな新緑もすでに広がり始め、
雑木林の間を車で走り抜けると、両側にはブルーベルのさざなみが続き、
庭ではライラックの花が蕾を膨らませています。

短い夏のやって来る前に、やっておきたい庭仕事はいっぱいありますが、
手を止めて、新緑の美しさに見惚れる余裕も持ちたいと思います。

私自身は、おそらく今年もたいした庭仕事はできないだろうと思いますが、
一応今月の庭仕事については書き込んでおこうと思っています。




a0208116_04143004.jpg
     
(画像はKolkwitzia  ショウキウツギ)




☆引き続き、春の剪定の時期ですよ~!

 今の時期の剪定は株の形を整えたり、枝の成長を促進します

◎引き続き、花が咲き終わったシュラブの剪定をする
 Choisya, Chaenomeles(ボケ)、 Berberis(メギ)、ピラカンサ、レンギョウ、
 ヤマブキ、Flowering currant, etc.etc.

◎常緑のシュラブや垣根の剪定

 Box、 Privet、 Bay、 Photinia、 Thuja、 Viburnum tinusなど

 *鳥が巣作りをしていないかどうかを必ず確かめてから剪定すること!

 *天気予報に注意して剪定する(5月もまだフロストの可能性がある)
 
 *ボックス(ツゲ)は年に数回剪定が必要

◎大きくなり過ぎたカメリアの更新をする
 
 若いサイドシュートが伸びている所まで切り詰める

◎ユーカリのコピシングまたはポラードをする

◎斑入りのシュラブや樹木の新葉が出たあと、
先祖返りの葉が出ていたら切り取る

◎花が終わったクレマティス・モンタナやアルマンディの伸び過ぎた蔓を剪定する
古くなった株は強剪定をしてやるとよい
マクロペターラやアルピナも、花後に根元から25cmくらいに切り詰めておく
 
☆'Chelsea Chop'の時期なので、適する宿根草は今月後半に剪定をしておくとよい
 ( Helenium 、Phlox paniculata、Echinacea purpurea、
   Anthemis tinctoria 、Sedumの大きくなる品種のもの etc.)

*伸びている長さの半分に切り詰めておくと、花の咲く時期は少し遅くなるが、
 花付きがよくなり、コンパクトな株になる

*「チェルシーフラワーショー」の開かれる頃にやるので、この名で呼ばれている

☆セダムはチェルシーチョップとは別に、
 伸びている茎の半分ほどを根元から間引いておくと、
 夏以降の株の乱れを防ぐことができる

☆バラのサッカーを取り除く

☆水仙やチューリップなど春の球根花が終わったら花茎を切り取る

 *葉は切らずに自然に枯れるまでそのままにしておく

☆花の終わった球根へのお礼肥えを忘れずに 
(葉が枯れるまでに済ませる)

☆花が終わったプリムラの株分け

☆種まきで発芽した苗や、挿し木をしたものを外に出して慣らす

☆耐寒性1年草の種蒔きは5月上旬までに済ませること

☆外に直播した1年草を間引く

☆伸び始めた1年草のピンチングをする

 コスモス、ルドベキア、ジニア、キンギョソウなど

 *枝分かれを促進し、花つきもよくなる

☆2年草の種蒔き
 オネスティ、フォックスグローブ、ウォールフラワー、ストックなど

☆来年のための宿根草の種まき

☆カンナやダリアなどは、霜の降りる危険がなくなったら外に植える

☆4月に引き続きヘレボルスの花茎切りをする
 種を付けたままにしておくと、
 株が弱って翌年の花付きが悪くなるので、花茎を地際から切る

 *有茎種は花茎が黄色く枯れ始めてから切る事!

☆今月中にヘレボルスにカリ分の多い肥料を与える

☆バラに肥料を与えてコンポストでマルチングをする。

☆垣根やシュラブの根元にも肥料をばら撒く

☆ユリに肥料を与えて、マルチングをする
 
 *リリービートルの活動が活発になるので、注意をすること!

 *リリービートルの被害のある地域では、被害が広がるのを避けるために、
 鉢植えのユリを買わない、友人から株を譲り受けないなどの注意が必要!!!

☆カメリア、アゼリアやシャクナゲ、ヘザーなど酸性土の好きな植物には、
 専用の肥料を与える(+iron sequestrene)

 *私は、+毎春ピートフリーのエリカシアス・コンポスト(酸性土)を
  根元にドレッシングしています
(これは、石灰分の多いイギリスの場合で、日本では必要ありません)

☆ハウスプランツに毎週液肥を与える

☆花が終わりかけたワスレナグサは、タネを撒き散らす前に抜き取る

 *もし残したい場合は数株だけそのままにしておく

☆宿根草に支柱を立てる

☆ホーイングをして、雑草を減らす

☆芝生の雑草取り
 芝生に窒素を多く含んだ夏用の肥料を与える



★病害虫に注意!!!

◎ユリやフリティラリアにつくlily beetleに注意!
 
 これにやられると、葉っぱも花芽もボロボロにされますので、要注意!

 葉の間に隠れていますが、真っ赤な色で見つけやすいので、
 見つけ次第手で取って、フミツブースしか方法はありません。
 黒い汚いものに包まれた幼虫にも注意!

 *lily beetleについての詳細は、『4月の庭仕事』を参照のこと

◎バラのblackspot, aphids,leaf-rolling sawflyなどに注意!

 *leaf-rolling sawflyとその被害


a0208116_04231397.jpg

                                (画像は、frickr.comから拝借)
  

a0208116_04214235.jpg


                                (画像はrhs.org.ukから拝借)


◎そろそろslug & snailの被害が出てくるので、防御の準備を怠らないように!!!

 ギボウシなどは一晩で筋だけになってしまいますよ!
(トラップ+ビール、砂、grit、卵の殻、市販のジェル、ブラン、
 コーヒー豆のカス、コパーリングやテープ、nematodes などなど)

 *オーガニックな方法は、薬品を使うのと違って効き目が強くないので、
  いくつかの方法を組み合わせてご自分の所に合う方法を見つけて下さい

●被害がひどくてどうしても薬品を使わなければならない時は、
 オーガニックの薬品や毒性の低いものを選ぶ事!!!
 (私自身は薬品よりは葉っぱボロボロの方を選びますが)

 *Metaldehyde含有の薬品は絶対に使わないように!
  こどもたちやペット、S&Sを食べるワイルドライフ(鳥、カエル、ハリネズミなど)に
  害があります。

**病害虫についてはイギリスと日本とでは違いますので、
  そのつもりで読んで下さい




☆池の管理

◎気温が上昇してくるので、水の補給を忘れずに

◎気温が上昇してくると、急にblanket weed やdockweed が増えるので
 すぐに取り除くようにする

◎新しく水生植物などを植えるなら、今が時期ですよ
(日本とは少し植え方が違うので、質問のある方はどうぞ。)

◎大きくなりすぎたスイレンなどの株分け

◎スイレンに付くwater lily beetleと幼虫に気をつけて、
 見つけ次第取り除く

◎半耐寒性の植物(熱帯性のスイレン、ホテイアオイ、パピルスなど)を池に戻し、
 カラーなども外に植える

◎新しく魚を池に入れたい時も、今が時期です

◎魚の餌は、4月に水温が5度以上になったら与え始める
(魚が水面に上がってくるのでわかります)
 初めは2日に1度の割りで数分でなくなる分量を与え、徐々に増やす

◎使用する前にポンプやフィルターをきれいにして安全を確かめるおく

◎子供のいるお宅は、池にネットをかけるのを忘れずに!
 猫が魚を取るのを防ぐためにも!

 *でも、カエルやnewtの出入り口を必ず確保してくださいね!♪
 (newtは、見た目はちょっと気味が悪いですが、
  カエル同様ガーデナーのよき友ですので、大切に♪)




☆Wildlife

◎今月は常緑の垣根の剪定の時期だが、
 鳥が巣作りをしていないかどうかを必ず確かめてから剪定すること!

◎樹木やシュラブにバードフィーダーを吊るしたり、
 バードテーブルを置いて、餌が途切れないようにする

 *パン屑はおなかが膨れるだけなので、
 子育ての時期にはもっと栄養分の多いものを準備する

(ヒマワリなどの種、グレイン、ナッツ類、フルーツ&ベリー、
 ドライフルーツ、ベーコン、固くなったチーズ、キャットフード、
 フルーツケーキやビスケットなどの残り、ラードやfat ball、mealworm など)

 *ピーナツはそのまま与えると喉に詰めるので、
 必ずピーナツ用のバードフィーダーに入れる
 特にこれからの時期は、雛が生まれるので注意が必要!

 *リスにピーナツを盗まれるのを防ぐには、
 すべて金属でできているバードフィーダーを使用するとよい
 プラスチックのは、齧られてしまうので役に立たない

 *カタツムリを集めて置いておくと、Song thrushなどの餌になる

 *鳥の種類によって好物が違うので、
 多種類の餌を用意すると多種類の鳥が来てくれるようになる。

 *木の上で餌をとる鳥もいれば、地面で餌をとる鳥もいるので、
  地面に置くバードフィーダーも忘れないように。

 ◎バードフィーダーやバードテーブルの定期的な掃除を忘れないように!

*不潔なバードフィーダーから、鳥の間に感染病が広がることも多い。

*サルモネラやE.coliなどの人への感染を防ぐためにも、
  餌やりや掃除のあとには必ず手洗いを決行すること!!!

◎水の補給も忘れずに!
 
 鳥を庭に呼びたいなら、
 餌台の設置だけでなく水飲み場兼水浴び場を作ること!
 常に水浴び場をきれいにして、新しい水に取り替える

◎庭や畑の一部に、小動物や虫たちのために丸太を積んだり、草を刈らない場所を作る
 
 *庭も畑も雑草1本生えないようにきれいにするのは自然に反することだとみなして、
 「ぐうたらガーデナー」に徹することにしよう!

◎鳥や小動物、虫たちの餌や住処になるような樹木、シュラブ、クライマーなどを
 選んで植えるようにする

◎ 花もハチやチョウが蜜を集めやすい形の花を選ぶようにする
 
 *派手な園芸種の八重の花を避け、一重のデイジーのような形や筒型の花を選ぶとよい

◎英国ではコウモリの数が減っているので、数が増えるように支援する
 (コウモリには悪いイメージを持つ人が多いが、
  実は蚊やmidgeユスリカなどの数をコントロールしてくれるガーデナーの友である。)

*夕方以降に開花するプランツを植える→蛾を誘引する→コウモリを誘引する

*ガーデンセンターなどでは、コウモリの巣箱(bat box)も購入できるが、
 DIYでも簡単に作ることができる

*英国ではコウモリは法律によって保護されている
 興味のある人はこちらを参照→ 






★★畑仕事については菜園日記の方に書き込んでいます。

こちら→



☆★これはイギリス南東部基準に書いていますので、
 日本とは少し違ったところもあります。
 お住まいの地域の気候に合わせて、作業を前後して下さい。
 内容について質問のある場合はどうぞお尋ね下さい。



[PR]

by lapisland2 | 2015-05-07 03:56 | 今月の庭仕事 | Trackback | Comments(0)