はっぱふみふみ ホスタの芽吹き




イースターの頃から再び雨の日が続いているイギリスでは、
ホスタやシダたちが、葉っぱを広げる準備を始めています。

残念ながら、雨が好きなのはホスタやシダだけでなく、
一足先に冬眠から目覚めたS&S軍団もすでに活動を始めており、
ホスタのお出ましを今か今かと待ち構えています。
またまたS&S軍団との勝ち目のない戦いが始まるのかと思うと気が滅入りますが、
地球を破壊することだけに命を賭けている私たち人間よりも、
彼らの方が自然の中ではずっと重要な働きをしていることを思うと、
負け戦も諦めがつくと言うものです。

ホスタたちも、彼らの餌食になることで命を全うすることでしょう。
私たちも、せめて死んだら屍が何かの命の糧になることを望みながら。
とりあえず、ホスタの芽吹きでも愛でることにしましょうか。




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ちょうどホスタの芽吹きが始まる頃に、
桜が散り始めますので、庭中に花びらが散らかっています。



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ホスタのほとんどが今こんな状態。



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このの品種は芽が出始める頃、見事な濃い紫色になります。
写真ではその色が出ないのが残念。




もう少し葉っぱが展開したら、S&S軍団にすっかりやられてしまう前に、
また写真をとることにしましょうか。




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by lapisland2 | 2014-04-30 07:02 | Perennial | Trackback | Comments(0)

威風堂々? フリティラリア・インペリアリス



水仙の季節が終わりになる頃、
フリティラリア・インペリアリスが茎を持ち上げ、
ぐんぐん伸びて、とさかのように生えた天辺の葉っぱの間から
下向きに釣鐘型の花をぶら提げます。
「皇帝の冠」の名に恥じない大きくりっぱな花を咲かせますが、
うちの庭では、この威風堂々とした「皇帝の冠」は、
花を咲かせる前に思いがけない敵に出会うことになります。

冬眠から覚めて、土の中から這い出した悪党リリービートルと、
未来の皇帝となるべし伸び盛りの若い皇太子は、
ちょうど同じ時期に遭遇するという、最悪な状況に陥るのであります。

バイモ属最大の家系を保つペルシャの皇帝一家も、
残念ながらユリ族に共通する弱点を持ち合わせており、
この小さな赤い宿敵、リリービートルには勝ち目がありません。
いまどきの若者と同じく背丈はあるものの軟弱な体は
冬眠明けの腹をすかせたリリービートルの食欲には太刀打ちできず、
衣はボロボロにされ、戴冠式に被るはずであった王冠は、
無理やり引きちぎられて、無残な姿を残すのみになります。

何人かの皇太子のうち、衣は剥奪されながらも
最後まで戦い抜いて、無事に戴冠式を迎えた唯一の若き皇帝の晴れ姿を
ご照覧あれ。




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どこからか、ファンファーレの音が聞こえてきませんか。





学名: Fritillaria imperialis
英名: Crown Imperial、Crown on crown、Royal crown flower
和名: ヨウラクユリ(瓔珞百合)





[追記]
シェイクスピアの『冬物語』から

The Winter's Tale (4.4.133-50)


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                                                            (画像はact-for-artから拝借) 



Now, my fair'st friend,
I would I had some flowers o' the spring that might
Become your time of day; and yours, and yours,
That wear upon your virgin branches yet
Your maidenheads growing: O Proserpina,
For the flowers now, that frighted thou let'st fall 
From Dis's waggon! daffodils,
That come before the swallow dares, and take
The winds of March with beauty; violets dim,
But sweeter than the lids of Juno's eyes 
Or Cytherea's breath; pale primroses 
That die unmarried, ere they can behold
Bight Phoebus in his strength--a malady
Most incident to maids; bold oxlips and 
The crown imperial; lilies of all kinds,
The flower-de-luce being one! O, these I lack,
To make you garlands of, and my sweet friend,
To strew him o'er and o'er!


シェイクスピアの時代には、
リリービートルは英国には潜入していませんでしたから、
「皇帝の冠」は、華やかに咲き乱れ、
パーディタが讃える春の花たちの一つになったことでありましょう。



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by lapisland2 | 2014-04-26 03:33 | Bulb/Corm/Tuber/Rhiz | Trackback | Comments(2)

クラブアップルも満開に♪





桜も次々と散り急ぎ、
巷ではクラブアップルの花が満開になっています。
印象的な濃いピンクの花が木全体を覆うように満開になっているのは、
日本的な風情と言うのではありませんが、なかなかいいものです。
クラブアップルにもさまざまな品種があるので、
今の時期は八重桜と共に本当に賑やかになります。




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蕾や開きかけの時が、個人的には最も好きな時期なのですが、
いつも機会を逃して、あっという間に満開になってしまいます。
これは咲き遅れていたまだ若い木についた花を撮ったもの。
たぶん、 'Profusion'ではないかと思います。




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これが満開になったら、どんなに賑やかになるか想像がつきますよね。

クラブアップルは、桜と共にこちらで最も人気のある花の咲く樹木ですが、
秋に姫リンゴのような実をつけてくれるのも、楽しみの一つになります。
機会があれば、また実のなった時の様子を。





学名: Malus  'Profusion'
英名: Flowering Crab

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by lapisland2 | 2014-04-25 19:24 | 散歩道の植物たち | Trackback | Comments(6)

春のクレマティス



今日は久しぶりの雨になりました。
ここしばらく青空と日差しを楽しむことができましたが、
そろそろお湿りがないと、庭も畑も乾き切っています。

庭では、クレマティスが咲き始めています。

昨年は不在で花を見なかったこともあり、
庭のクレマティスの中で数箇所、何を植えたのか思い出せないものがありました。
(いやはや、年には勝てませんねぇ。何でもすぐに忘れてしまいます。)
「まあいいや。どちらに転んでも・・・。」というわけで、
蔓の半分ほどを強剪定したものが、
春になって「しまった~!」ということに。

思い出せなかったうちの二つは、アルピナでした。

でも、剪定しなかった残りの半分になんとか花を付けてくれましたので、
きれいなブルーの色を楽しんでいます。



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Clematis alpina 'Helsingborg'






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Clematis alpina 'Blue Dancer'



[追記]
アルピナの剪定は、伸びる場所がある場合はしなくてもいいのですが、
場所が限られている場合は、花後すぐに少しだけ剪定します。
(Pruning Group 1)


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by lapisland2 | 2014-04-20 20:11 | Climber | Trackback | Comments(5)

純白の八重のさくら



巷では、ワイルドチェリーや山桜が散り始め、
先週あたりから八重桜の季節に移っています。
明日までこのいいお天気が続くとのことで、
例年ならば四月終わりから五月上旬に掛けて咲く八重桜も、
随分早い開花になりました。



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こちらには八重桜の種類も多いのですが、
私が好きなのは、この純白の八重。
遠くから見てたぶん白妙ではないかしらと思っていたのですが、
近づいて見ると花びらがもっと蜜に重なっているようです。
こちらではそう珍しくもなく、よく見られる桜です。



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写真を撮ったこの桜の木は村の教会の横にあって、
毎年楽しみに開花を待っていますので、
桜の季節になると何回も教会まで偵察に出かけます。
咲き始めの頃が好みではあるのですが、
春が駆け足どころか超特急で過ぎて行くこの春、
雑用に追われている間に、一気に咲き進んでしまいました。
でも、このぽってりした花びらの重なりも、
それはそれでまたいいものですね。



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残念なのは、2年ほど前に突然この桜の下にライトとサインボードが設置されたこと。
教会の横は大きな駐車場になっていますので、安全性を考えてのことだと思われますが、
なぜ桜の木の真下に。。。
と、思うのは私が日本人だからでしょう。

英国人にとっては、桜は特別な花ではないので、
小さなカメラを構えて写真を撮る私を、人は懐疑の目で見ながら通り過ぎて行きます。






「さまざまの こと思ひ出す 桜かな」          芭蕉


なんともシンプルそのもので、
五・七・五と指折れば小学生にも作れそうで、
それでいて「そうなのよね。」と、しみじみ納得する句でもあります。

日本人なら、だれにでも桜の思い出があります。





[追記]

学名はたぶん Prunus avium 'Plena'     AGM
この八重のものは'Multiplex', 'Grandiflora' だろうと思われます。
英名は単にDouble White Cherry

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by lapisland2 | 2014-04-18 23:08 | 散歩道の植物たち | Trackback | Comments(2)

エリスロニウムは春の妖精




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日本のカタクリと同じ仲間のErythronium‘Pagoda’の花が咲き始めました。

昨年は私が不在だったために何の世話もしなかったせいか、
今年は花が随分小さく、色も淡いように思います。

日本のカタクリのようにピンクの花をつけるエリスロニウムも
どこかにあるはずなのですが、今年は見かけていません。
なにしろ、姿の見えないものはないものとみなす輩が同居していますので、
エリスロニウムのようなスプリング・エフェメラルのプランツは、
大きな足で踏み潰される危険が大きいのです。



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可憐な小さな花には似つかわしくない大きな葉っぱを付けますが、
それは見ないことにいたしましょう。
エリスロニウムの仲間は22種類ほどあるそうですが、
このパゴダは最も育てやすい品種だと言われています。



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うつむいてクルリと反り返った花びらをつける可愛い花は、
派手ではありませんが、「春の妖精」の資格は十分ありますよね。




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最もいい植え場所は自然の生育場所と同じように、落葉樹の下になります。
コンポストや腐葉土をたっぷり入れて、
湿り気があってかつ水はけのいい土を作ってやるといいですね。

エリスロニウム の球根(または根塊)は乾燥を嫌うのと傷みやすいので、
ポット植えのプランツを購入するのが一番です。
タネから育てる場合は、花が咲くまでに3~5年は掛かると思います。

S&Sの被害に合うので、対策をとる必要がありますし、
ユリ科の植物なので、リリービートルの被害も出るかもしれません。




学名: Erythronium ‘Pagoda’     AGM
英名: Dog’s-tooth violet、 trout lily
流通名: キバナカタクリ(黄花片栗)

 


[追記]
スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)というのは、
早春に花をつけ、葉を広げて、夏までに地上部が枯れて地下に潜ってしまうプランツのこと。
ヨーロッパでは、ブナ林の林床を彩る春の花です。
エリスロニウムだけでなく、ブルーベルやウッドアネモネ、Eranthis、Trilliumsなどもそうですし、
日本では、カタクリの他にイチリンソウ属の花、エンゴサク、
フクジュソウやセツブンソウなどがそうですね。



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by lapisland2 | 2014-04-17 08:03 | Bulb/Corm/Tuber/Rhiz | Trackback | Comments(2)

ワイルド・チェリー   英国式お花見





ここ数日、青空の広がるすばらしいお天気が続いています。
鳥たちのさえずりが一日中聞こえる庭で、
お茶をしながらのお花見もなかなかいいものです。




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と言っても、こちらには染井吉野は少ないので、
お花見の相手はヨーロッパ自生のワイルドチェリーで、
隣との境にあるこの木は、手まりの形に真っ白な花を付けます。





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日本の桜に比べると優雅さには欠けますが、
野生的なたくましさがあるように思います。
桜好きにとっては、これはこれでまたいいものです。





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学名:  Prunus avium
英名:  wild cherry 



[追記]

*ワイルドチェリーは、25mもの大木に育ちます。
花後にできるベリーは鳥たちにとっては、大のご馳走ですが、
木が大き過ぎて人の口には入らないですよね。
でも、こちらのサクランボはこのワイルドチェリーを改良した木に生るものだそうですよ。

** 普通に「wild cherry」と言う言葉が指す桜はさまざまあるようで、
例えばイギリスのワイルドチェリーとアメリカのワイルドチェリーでは、違う桜になります。
隣との境にあるこの桜も、雑木林の縁に生えているものとは花の付き方が違うので、
交雑種かもしれません。
この木はまだ10mくらいの若い木なのですが、
それでも花は高い位置にあり詳細をコンデジで写真に撮るのは難しい状態です。
こんな狭い庭に植えるべき桜ではないのですけれどね。

こちらの桜については、もっと勉強の必要あり。


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by lapisland2 | 2014-04-15 03:51 | Tree | Trackback | Comments(2)

春爛漫 クレマティスにも蕾が・・・



      

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そろそろクレマティスの蕾が上がって来ました。
暖かいせいか、これも例年よりは早めです。


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by lapisland2 | 2014-04-13 18:00 | Climber | Trackback | Comments(2)

にぎやかな春の庭から



今年は格別に春の過ぎて行く速度が早くて、
巷ではすでにワイルドチェリーに混じって、さまざまな園芸種の桜も満開になり、
もう八重桜さえ咲き始めています。
そこにレンギョウや山吹の花、雪ヤナギも咲き乱れて、
まさに百花繚乱の季節になって来ました。
例年よりは、すべてが2~3週間早いような気がします。



庭でも写真を撮る前に次々と花が咲き急ぎ、
木々やシュラブの葉が展開し始めています。



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ホスタも尖がった芽吹きを見せたかと思ったら、気の早いのはもう葉っぱが開き始めています。
雨続きで例年よりも暖かかった今年の冬は、
S&S軍団にとってはさぞうれしい冬だったことでしょう。
すでに被害はあちらこちらで見受けられ、
これからの長い彼らとの戦い(そして諦めと共存)の季節が始まろうとしています。



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このフリティラリアも、実は足元の辺りはすでにボロボロ状態です。
何本かは蕾も齧られてしまったのではないかしら。。。



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花期の長いムスカリはまだまだ元気一杯で、あちらこちらにのさばっています。



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今の時期に、植えもしないのにのさばっているものと言えばワスレナグサですが、

可憐な花はちっとも邪魔にはならないので、
花が終わる頃に来年のために少しだけ残して、あとは抜くようにしています。



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お邪魔と言えば、こちら。
賑やかに咲くヤマブキは、こちらの気候に合うのかどこにでもあります。
そして、レンギョウと同じく、なぜかこの国では楚々とした姿にはならず、
逞しいことこの上なし!
何年か前に根こそぎ抜いたはずなのに、またこの通り。
秋に、樹木医さんにばっさりやられたのにもかかわらず、賑やかなことです。



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もう一つの困ったさんは、これ。 ご存知ボケの花。

前の住人が植えたものですが、落ちた実からすべてが発芽するようで、
見つけ次第抜いてはいるのですが、手に負えません。
白花の方は、2回植えて2回とも冬越しができなかったと言うのに、
この派手な色のは、元気いっぱいです。



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うれしいお邪魔虫と言えば、フラワリング・カラントですが、

これは、鳥が運んで来てくれたようです♪
蕾の頃のもう少し濃い色の時が一番好きなのですが、
うっかり見逃してしまったようで、開いてしまいました。



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蕾のままで長い冬を越したスキミアも満開になっていますし、



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アセビも花を付け始めています。



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木やシュラブの根元では、プリムラのやさしい黄色い花がそっと春を謳歌しています。
派手な園芸種のポリアンサスよりも、
プリムローズと呼ばれている地味な自生種の Primura vulgarisや、



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カウスリップと呼ばれるP.verisの方が、好みです。


さまざまな色が交じり合って、なんとも賑やかな庭の色合いですが、
再び巡ってきた生命を表すうれしい色ですね。



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by lapisland2 | 2014-04-13 04:16 | 四季の庭 | Trackback | Comments(2)

水仙の季節続く



枝垂桜はすでに葉が出始めて、
雑木林の縁や道路脇には自生のワイルド・チェリーが満開になっています。
日本の山桜のように白い花ですが、少し花の付き方が違っています。
そして、この頃になると、カエデの木々に蕾がたくさん付いて、
ちょうどライムグリーンのサンシュユが咲いているように見えます。
新緑になる前の一番好きな時期ですが、残念ながら写真を撮る機会がなくて・・・。



庭では、第一弾の水仙たちが終わって、
第二弾の水仙へとバトンタッチをしています。



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八重のRip van Winkleは小さくて可愛い花ですが、
咲いたかと思うとすぐに終わってしまうのが残念ですね。



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街では黄色いラッパ水仙の花はすでに終わってしまいましたが、
うちでは日陰の場所が多いので、まだ咲き続けています。



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Tete a teteも、日陰にあるのはまだ元気に咲き続けています。



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たぶん、N.cyclamineus 'Warbler'。



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随分昔に植えたWinston churchillですが、今年は半月ほど早く咲き始めています。
うしろにはオウゴンシモツケや、黄色い花の咲くイカリソウ、黒葉ヒメリュウキンカなど。


大好きなThaliaはあちらこちらに植えていて、ちょうど満開になっているのですが、
2日続きの雨で倒れてしまって写真が撮れないでいます。


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by lapisland2 | 2014-04-09 07:28 | Bulb/Corm/Tuber/Rhiz | Trackback | Comments(2)