空白のまま過ぎて行く 『ガーデン訪問+』



『ガーデン訪問+』というカテゴリーを作っていますが、
なかなか書き込みができないでいます。

健康上の支障から行動範囲がぐんと狭まっているここ6・7年前まで、
私は旅する人でありました。
訪れた国は数十カ国に上ると思います。
そして、訪れた国では必ずと言っていいほど
ガーデン巡りをしたり、道端の雑草を観察したり、
時には岸壁に這いつくばって、小さな花を写真に収めていました。



a0208116_19161789.jpg




イギリスに住むようになってからも、
海外出張の多い同居人に付き合って旅することがしばしばでしたので、
ヨーロッパの名の知れた庭園に足を運ぶ機会が多くありました。
その頃の写真はもちろんデジカメで撮ったものではありませんので、
整理されないままロフトに眠っています。
何万枚にも及ぶフィルムの整理がいつできるものやら
おぼつかない年齢になってしまいましたが、
いつかできるものなら・・・と、思っています。



a0208116_19165320.jpg




動きが取れなくなってからのガーデン訪問は、
遠くに足を運ぶことは少なくなりましたが、
幸いなことに車で一時間ほどの範囲内に
いくつものすばらしいガーデンがありますので、
同じガーデンに何度も足を運び、
四季の移ろいを写し取る方向に変わって来ています。



a0208116_19174625.jpg




と言っても、重い荷物が持てないので、
小さいデジカメで捕らえる画像になりますので、
庭園やそこに植栽されているプランツの
生き生きした本来の姿を写し取るのは難しいものがあります。
(というよりは、一向にうまくならないこちらの腕のせいもあるでしょうね。)



a0208116_19182977.jpg




日本の某有名ガーデニングサイトや
主催するガーデニング掲示板に今までに投稿したものを含め、
ここ数年のガーデン訪問の様子や、
フラワーショー、展示会風景などを
ぼちぼちとまとめていきたいと思っています。



a0208116_1919947.jpg





でも、それもいつになることやら・・・。
期待をしないで、待っていてください。

いつものように、
まあ、ぼちぼちね。




[PR]

by lapisland2 | 2013-02-25 19:42 | ガーデン訪問 + | Trackback | Comments(6)

鉛色の空に映えるウィンタージャスミン


今日も冷え込んで、小雪が舞う一日でした。

そんな中でも元気に黄色い花をいっぱい咲かせているのが、
ウィンタージャスミンです。
2cmにも満たない小さな花ですが、
鮮やかな黄色い色は暗い冬の庭で目に沁みます。
寒さに縮こまりながら道を急いでいても、
垣根を覆うように咲くこの黄色い花を見かけると、
なんだか元気をもらったような気分になります。


a0208116_20383958.jpg


(あまりに眩しい色なので、
たまの晴れ間に写真を撮ろうとすると、
光を跳ね返してしまってうまく写ってくれませんね。)


初夏に咲くジャスミンのような香りがないのは残念ですが、
12月から3月まで休むことなく
次々と花を付けてくれる貴重な花です。

たとえ雪に埋もれてしまっても、
寒さで凍り付いてしまっても、
雪が溶けてしばらくするとまた花を付けてくれます。

原産地の中国では「迎春花」と呼ばれるそうですが、
ちょうど旧正月を迎える頃に咲くこの花は
中国の人々にも春遠からじと希望を与えてくれる花なのでしょう。

ちっぽけなこの花に心和む気持ちは、
温暖な地域に住む人たちには
とうていわかってはもらえないでしょうね。



学名: Jasminum  nudiflorum    AGM
英名: Winter jasmine
和名: オウバイ(黄梅)


a0208116_20405545.jpg


塀や垣根に這わせることが多く、
3mx3m位まで広がりますが、
剪定によって大きさを調整できます。

葉のない長い枝に次々と花を咲かせ、
花が終わったあとに葉が出てきます。
前年に伸びた枝に花が付くので、
咲き終わったらすぐに剪定をしておくと
新芽が伸びて翌年咲く花の準備ができますので、
毎年の剪定は欠かせません。

挿し木か根伏せで簡単に増やすことができます。
長く伸びて地面に着いた所から根が出てきますので、
伸びた枝を地面に誘引してU型ピンで留めておくと、
簡単に新株を作ることができます。



[PR]

by lapisland2 | 2013-02-24 20:45 | Climber | Trackback | Comments(2)

春遠からじ





ここ数日少し気温が上がって、お日さまが顔を覗かせています。
ここでは冬の間はお日さまを見ることが殆どないので、
本当にうれしい晴れ間ですが、
さて庭仕事をと思うと、
なにやら野暮用で出かけることになったり、人が尋ねて来たり・・・。
今月中に終わらせたい冬剪定もなかなかはかどりません。


庭では、暖かい日差しに
春の気配を感じた植物たちが
あちらこちらからそっと地上のようすを伺っています。


もういいかい。


気の早い水仙はもう蕾を付け始めていますが、

a0208116_6544690.jpg




まあだだよ。



a0208116_6555886.jpg


a0208116_6565666.jpg


a0208116_6581970.jpg


スノードロップやヘレボルスは、まだまだちびっこです。




暖かい日差しは今日までで、
明日からまた寒さが戻ってきそうです。



[PR]

by lapisland2 | 2013-02-20 07:15 | 四季の庭 | Trackback | Comments(11)

私のガーデニング・ダイアリー



日本にいた頃からずっと書き続けているガーデニング・ダイアリーですが、
今年から、新しいダイアリーになって、
ちょっぴりうれしいので書いておくことにします。





小学校の夏休みの宿題の絵日記以外は、
日記らしい日記をつけたことがありません。
と言うよりは、何度トライしても三日坊主で続かないんですよねぇ。

でも、なぜか庭や植物の観察記録だけは
毎日ではありませんが、随分長く書き続けています。
イギリスに来てからも、ぼちぼちと書き綴っていましたが、
飽きっぽい性格なので、
毎日書くタイプのものは、どうも性分に合いません。

そんな時にみつけたのが、
RHSから出ている5年連用のガーデニングダイアリーです。

ページを開くと5年間分の1週間の記録が一目瞭然。
その週の天候、開花状況、庭仕事、特記事項を書くだけですが、
スペースが限られているので、本当にメモ程度です。
1週間に1回の記入で済みますので、
私のような怠け者でも、何とか続けることができます。

それに、昨年の開花と今年の開花が1週間ずれているとか、
厳しい寒さにもめげず、同じ週に芽を出してくれたとか、
そういうことがページを開けるだけですぐにわかるというのは
ガーデナーにとっては、とても重宝すると言うか、
ありがたいことですよね。



a0208116_4471173.jpg
 


手前にあるアガパンサスの表紙のがそれですが、
この図柄が気に入って同じものを何冊か買い求めて、
花友たちにもプレゼントしました。
現在は新しい表紙のものが売り出されているのですが、
自分用に残しておいた最後のアガパンサスのダイアリーを
3冊目として使い始めています。
(ということは、このダイアリーで11年目に入ります。)

写真の右手前のジャーナルは、
植物についてのトピックスなどを思い付いた時に書き綴っています。
その奥の黒い表紙のは、スケッチやイラスト用のノート。
それを基にして水彩画を書くこともあります。





私は紙に書く方が好みなのですが、
ここ数年英国の風土病である関節炎が進行して
だんだん字が書き辛くなっている事情があって、
このブログとの併用になっています。


でも、火事にでもなったら、
持って出るのは紙の方でしょうね。



[PR]

by lapisland2 | 2013-02-15 04:55 | Trackback | Comments(6)

2月の庭仕事



暦の上では立春も過ぎてしまいました。
2月はまだ寒さが厳しく、じっと我慢の月ですが、
少しずつ日が長くなるのを感じています。
スノードロップが咲き始め、
冷たい空気の中を蝋梅やマンサクの甘い香りが漂ってきます。

種のカタログなどを眺めながら、
もう心の中は、早く庭仕事がしたくて
うずうずしている方もいらっしゃるでしょうね。
雪深い地方でなければ、寒い間にやっておく庭仕事もけっこうありますよ。




a0208116_23495859.jpg




☆引き続き、アームチェア・ガーデニングの季節です。

「1・2月の庭仕事の余りできない間に、
カタログを取り寄せたり、ネット上でカタログを見たりして、
春からのプランを立てましょう」
ということなのですが、
冬の夜長のんびり紅茶やワインを楽しみながら
カタログを眺めて春からの庭作りを考えるのもいいものです

☆種の注文をして、
窓辺や加熱プロパゲーターで、種まきを始める

☆ダリア、カンナ、ユリ、グラジオラスなどの球根類や
種、苗などの注文をする

☆引き続き winter pruning(冬剪定)の時期です
少し暖かい日が続いている時に剪定をする
(2月末までに済ませる事!)

dogwoods、 buddleia、 バラetc.

◎フロリバンダやハイブリッド・ティーのバラは
昨年伸びた部分を選定し、全体の形も整える(2月~3月)
(傷んだ枝やクロスしている枝などを、
全体の半分から三分の二くらいまで剪定
外向きの芽の上で切る)

◎花の終わったマホニア(ヒイラギナンテン)や
ウィンタージャスミンの枝を剪定する

◎ウィステリア(フジ)の冬剪定は今月中に終える
(ウィステリアは夏・冬と2回の剪定が必要)
冬は約5cm切る

◎夏咲き(6月以降)のクレマティスは、
今月末までに剪定をする

(C.orientalis, C.texensis, C.viticella, C.vitalba,
大きい花の咲く品種など)
剪定をしておかないと、上の方にばかり花がつく

*原則は、一番下の芽のすぐ上で剪定するが、
同じ高さでバサッと剪定せずに、30~100cmの間で
高さを違えて切っておくと、違う高さに花が付く

◎dogwood はできるだけ根元に近い所で剪定
強剪定することによって、新しい枝の成長を促し、枝の色も鮮やかになる
willow やスモークツリーなども強剪定をするか、
coppicedしたい時は、好みの高さのところで、剪定のこぎりで切る

◎斑入り葉の樹木やシュラブが先祖返り(reversion)していないか
どうかチェックをして、みつけたら枝元から剪定しておく
夏に、もう一度チェックをし直す

*落葉するものは、葉が出始めてからチェックする

☆今月後半から3月にかけて、
グラス類や宿根草の古い茎や葉を取り除く
(新しい葉が出てくる前にしておく)

*株の根元でカエルが冬眠をしている事があるので、注意をすること!
(イギリスのカエルは土色をしているので、
見逃す事があるので、注意する)

☆epimedium(イカリソウ)の古い葉をすべて刈り取る

☆シダの汚い葉や古い葉を根元から刈り込んで、
周りをマルチングしておく

☆アルカミラ・モリスの古い葉を刈り取って、株分けをして
植え付ける

☆ヘレボルスの有茎種は、夜間フリースなどで防寒する
花茎が伸びるものには支柱を立てる

☆引き続き土を耕して、
10cmほどコンポストを花壇や菜園にすき込む
 (早く種まきをする場所にはシートなどをかけておく)

*苔が生えていたり土が固い場合は、
表面を少しフォークで耕しておくと
空気の流通や水はけなどが随分違います

*耕すのが体力的に大変な人は、
冬の間にコンポストを上に広げておくだけでも随分違ってくる

☆bare root(地掘り苗木) のバラや樹木・シュラブの植えつけは、
今月中に終わらせること!

☆引き続き小さい木やシュラブなど、移植したいものは今が適時

☆新しく植えた木の支柱がしっかりしているかどうか確認する

☆ユリの植え付けはまだ間に合うので、すぐに植える

☆密集しているスノードロップの株分けをして、すぐに植え付ける

☆春咲き球根の芽が出かけているものの回りに、肥料をばら撒く

☆堀上げて貯蔵した球根類のチェックを忘れないように
  (腐ったりカビが生えたものを取り除く)

☆急な寒波の到来に備えて、いつでも使えるように
フリースの準備をしておく
(カメリアの蕾や花などはすぐにやられてしまうので、注意する)

☆室内で栽培していたヒヤシンスやスイセンなどは
花後に花茎を切ってから、庭に深めに植えつける(7~10cm)
水と液肥を与えて、葉が枯れるまでそのままにしておく

☆ハウスプランツの植え替え

☆温室のある人は、夏花壇用の花の種まきを始める
(スィートピーなど)

☆暖かい日には温室の空気の入れ替を忘れずに!

☆積雪のあと雪の重みで枝が折れるのを防ぐ工夫を!
(常緑樹やコニファー類)

☆春の気配と共にS&Sが活動を始めるので、
コパーリングをデルフィニウムなどの株の周りに置いて、
早めに被害の予防をする

☆球根の芽が出始めたら、
リスや鳥避けに掛けていたチキンワイヤーを取り除く

☆樹木やシュラブの周りにラビット保護ガードを巻く





*追加を書き込むことがあるので、時々見直して下さい。

庭仕事はイギリス南東部、特に私の住んでいるロンドン郊外を基準に
書いていますので、日本とは少し違ったところもあります。
時期については、お住まいの地域によって調整をして下さい。
内容について質問のある場合は、どうぞお尋ね下さい。

なお、畑仕事(野菜やハーブ、果樹)については、
菜園日記の方に書き込みをしています。





画像はHamamelis x Intermedia 'Pallida'


[PR]

by lapisland2 | 2013-02-08 20:52 | 今月の庭仕事 | Trackback | Comments(7)

冬庭に漂う香りはどこから?




10日間ほど降ったり止んだりしながら積もっていた雪が溶けて、
ようやく地面が顔を覗かせました。
久しぶりに庭に出てみると、甘い香りが漂ってきます。


雪の降り始める前に蕾が少し膨らみかけていたサルカコッカが、
雪の下で今か今かと出番を待っていたのでしょう。
一気に花を開いています。



a0208116_1931139.jpg




葉っぱも花も地味で目立たないこのプランツは、
冷気の中でしっとりと甘く、
それでいてどこか凛とした香りで人をふり返らせます。

植えた場所を忘れてしまっても、
目隠しをしていても、だいじょうぶ。
香りを辿って行けば、居場所がわかります。


a0208116_1962778.jpg



春から秋までの間、
世界からすっかり忘れられた存在のサルカコッカは、
日の当たらない庭の片隅で、
ひっそりと冬の訪れを待ち続けているのです。


a0208116_1974864.jpg




そして、季節は巡り、冬の到来です。

色の消えたさびしい庭に、
香りの彩りを与えてくれるこの花は、
暗くてうっとうしいイギリスの冬の庭に、
なくてはならないプランツになります。


玄関脇に植えておくと、
訪れる人を香りで迎えてくれる素敵なウェルカムフラワーになります。
「この香りはどこから?・・・」と、
周りを見回す人々にサプライズを与えてくれること請け合いです。
あるいは、暗いうちに家を出て、暗くなってから帰宅する人を
心に沁みる香りでそっと迎えてくれるそんな花かもしれません。

庭に続く出入り口の近くに植えておくと,
冬の間も庭に出る楽しみが増えます。

イギリスでは全国的にボックス(ツゲ)が病気にやられて
大きな被害にあっている昨今、
代わりに同じツゲ科のサルココッカを使うのはどうなのかしらと
思うのですが・・・、
個人の庭でこのプランツを植えているのは、
よほどの園芸好きかちょっぴり変人のみというのは、
なんとも悲しい事実です。



学名: Sarcococca hookeriana 'Digyna'   AGM
英名:  Christmas Box 、 Sweet box
和名:  サルココッカ(流通名)


Sarcococcaは、東アジア、東南アジア、中国からヒマラヤにかけての
湿潤な森や雑木林に約14種が自生していますが、
いずれも 雌雄同株(monoecious)のプランツなので、
雌花と雄花は同じ株に付きます。
花後には黒い艶やかな実が付きますが、
うちの庭では赤い実が黒く染まる頃には、
鳥たちのお腹に納まってしまうようです。

S.hookerianaは中国西部の自生種で、
種小名のhookerianaは、
有名な植物学者でありキューガーデンのディレクターであった
Sir William Jackson Hookerもしくは息子の Sir Joseph Dalton Hookerに
ちなんで名付けられたものです。

Sarcococcaと言うCが4つも入るおかしな名前は、
ギリシャ語の sarx(=flesh)と kokkos(=berry)から来ている
ようですね。



a0208116_5174868.jpg


S.hookerianaは少し紫がかったような細い葉ですが、
Sarcococca confusa(同じくAGMをもらっています) 
というつやのあるダークグリーンの葉のものもよく出回っています。


[PR]

by lapisland2 | 2013-02-02 19:22 | Shrub | Trackback | Comments(6)