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♪ 卯の花の匂う垣根に ♪




      ♪卯の花の匂う垣根に、ホトトギス早も来鳴きて、
                          忍音もらす 夏は来ぬ♪


卯の花(ウツギ)の咲く頃になると、
知らず知らずのうちにこの歌を口ずさみたくなりますね。


イギリスでは、どちらかというと、
卯の花でも八重の方に人気があるようで、
うちにあるのも八重のウツギです。


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♪卯の花の匂う垣根に♪ とは言うものの、
ウツギの花に香りはないと思いますが、
この花と同じ頃に咲くバイカウツギはとてもいい香りがしますので、
混同しているのかもしれませんね。
それとも、白い花が溢れるように咲き誇っているさまを
「匂う」と表現したのかもしれません。

残念ながら、こちらにはホトトギスはいませんが、
卯の花の咲く頃には、庭は子育てをする鳥たちのさえずりでいっぱいになり、
バイカウツギとともに短い夏の訪れを告げる花の一つです。


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名前の由来は「空木」(ウツギ)ですが、
その名が示すように枝の中が空洞になっています。
「空木」が旧暦の卯月(四月)頃に咲くことから、「卯木」になったようですね。


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この花も前住人から引き継いだもので、長い間放置されていたこともあって、
他の樹木やシュラブの間からひょろりと伸びた枝の先に花を付けていますが、
それはそれでまた風情があっていいかしらと思っています。



学名:  Deutzia crenata f. candidissima
英名:  Double deutzia
和名:  シロバナヤエウツギ(白花八重空木)



[追記]
同じ八重咲きでも、花弁の外側がピンク色に染まるものがありますが、
それはサラサウツギ(Deutzia crenata f. plena)です。

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by lapisland2 | 2012-06-28 23:06 | Shrub | Trackback | Comments(0)

可憐な枝垂れモックオレンジ


Philadelphus(バイカウツギの仲間)はイギリスの気候に合っているせいか、
種類も多くよく植えられています。
花後の剪定さえきちんとしておけば、耐寒性もありとても丈夫なシュラブで、
手が掛からないせいもあって、どこの庭にもあるといってもいいくらいです。
この花が咲く頃は、街を歩いていてもどこからか
オレンジの花に似た甘い香りが漂ってきます。



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うちの庭には、前住人から引き継いだバイカウツギが何種類かありますが、
その中でも一番好きなのは、この'Avalanche'という品種で、
花も葉も小ぶりで、緩やかにアーチを描いて枝垂れ咲く花は、
何とも言えない可憐な雰囲気があります。


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枝垂れ咲く姿を見たくて、ついついゆるい剪定になってしまうので、
狭い庭には少々大きくなり過ぎてしまって、
今年はかなりの強剪定が必要なようです。


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学名:   Philadelphus x lemoinei 'Avalanche'
英名:   Mock Orange
和名:  セイヨウバイカウツギ(西洋梅花空木)の一つ

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by lapisland2 | 2012-06-26 08:25 | Shrub | Trackback | Comments(11)

カリフォルニア・ライラックの行く末は・・・



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ライラックの花が色褪せて、
ウツギの季節に移る頃に、この花が咲き始めます。

今年は天候不順で雨ばかり。
気温も上がらないので、この花も例年より開花が遅れたようです。
でも、気温が低いと花もちはいいようで、
いつもより長く目に沁みるブルーの色を楽しむことができました。


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カリフォルニア・ライラックは北米原産で、
名前の示すように、カリフォルニアでは野に咲いているのをよく見かけました。
大きな木になるものからグランドカバーになる小さなシュラブまで、
さまざまな品種が出回っていますが、
それほど耐寒性があるプランツではないので(たぶんー5℃くらい)、
ここイギリスではロンドンなどを除くと、大きな木になるタイプは少し無理があります。
そのせいもあって、シュラブを選んで植える人が多いようです。
私もそのつもりで植えたのですが、なぜか大きな木になってしまいました。
現在6mX3.5m以上に育っていますが、
寒さ厳しく強風の吹くこの地で、よく耐えてくれています。


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まだシュラブの大きさの頃に、強風のために真ん中から
真っ二つに裂けるという事故をガムテープを巻いて乗り切り、
結局は片方の枝をすべて剪定して残りの部分だけが伸びて、
今の大きさになりました。
その間に植え替え3回。
2年前の厳寒の冬に、枝の一部はすっかり枯れてしまいました。
それでも、季節になると残った枝に見事なブルーの花を咲かせてくれます。

寿命もそれほど長くなく、10~15年くらいだと聞いていますので、
すでに寿命も尽きています。


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昨年5月末にカリフォルニア・ライラックの写真で、このブログを始めましたが、
来年も、この美しいブルーの色を見せてくれるのだろうかと、
案じながら木を見上げるこの頃です。



[追記]

ブルーの色はむずかしく、撮る都度違った色になってしまいますが、
一番上のブルーが、かなり近い色かしらと思います。
濃いブルーの、その色合いに魅かれて求めたものです。


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by lapisland2 | 2012-06-23 07:28 | Tree | Trackback | Comments(0)

神出鬼没のウェルシュ・ポピー




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ウェルシュ・ポピーは、大きく派手なオニゲシに比べると、
まったく目立たない小さなポピーですが、
自生種だけあって、見かけは可憐でも頑強なことこの上なしの花です。

この花は、ここに引っ越して来た頃に、
同居人が庭の片隅にパラパラと種を撒き散らしたものが芽を吹いて、
庭中に広がり、両隣の庭に広がり、その両隣に広がり、お向かいに広がり、
道路脇にもちらほらと・・・、この国の自生種だからよかったものの、
ちょっと大変なことになってしまいました。
でも、隣人たちからは、可愛い花で邪魔にならないからと許容されているようです。

(他にもうちから逃走したものがいくつもあり・・・
黒葉のスミレや匂いスミレなども、日当たりのよい隣の庭で蔓延っています。)

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花色は、レモンイェローとオレンジの2色ですが、
黄色だけを残そうと画策しているにもかかわらず、
どうやらオレンジ色の勢力が強いようで、なかなかうまく行きません。
2色が交雑して、たまに黄色い花びらの縁にオレンジが入るものが出てきますが、
それも何とか残したいのですけれどもね。

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英名はWelsh poppyですが、ウェールズだけが自生地と言うわけではなく、
イングランド西部、アイルランド、西ヨーロッパも含まれます。
自生地では湿った岩場の日陰に生えるので、
拙庭のような日陰の多い場所は好みの場所と見えます。
日陰に置いた鉢の隅やパティオの煉瓦の間、階段の隙間などからも、
ヒョイヒョイと顔を出して来ます。

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もともとは、1753年にかのCarl Linnaeusに、Papaver cambricumと命名されたのですが、
その後1814年に新たに作られたMeconopsis科に分類されました。
(のちにヒマラヤや中国に咲くポピーが発見されて、このMeconopsis科に分類されました。)
ウェルシュ・ポピーは、Meconopsisの中では唯一のヨーロッパ原産の植物になります。

ところがところが、新たに2011年に発表された分子系統発生学の研究では、
この花は他のいずれのMeconopsisにも関連性がないとのこと。
この小さな花がいったいどこに落ち着くものやら・・・、
結論はまだ出ていないようです。

庭の片隅に咲く小さな花にも、
歴史的・科学的な秘話が隠されているのは、面白いものがあります。

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学名:  Meconopsis cambrica
英名: Welsh poppy



[ 追記 ]
Meconopsis cambricaは黄色い花を指し、
オレンジ色のはMeconopsis cambrica var aurantiaca と、
分けている場合もあるようです。

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by lapisland2 | 2012-06-20 06:04 | Perennial | Trackback | Comments(0)

炎の華 オリエンタルポピー



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雨上がりに庭に出ると、
いつの間にやらオリエンタルポピーが。

今年も先頭を切って咲き出したのは、この強烈な色の鬼芥子。
暗い庭がしばし炎に燃えあがります。










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by lapisland2 | 2012-06-18 18:47 | Perennial | Trackback | Comments(2)

雨上がりに燃えるユーフォビア


雨上がりの庭で鮮やかな色を見せているのは、ユーフォビアの 'Fireglow'。


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日向であれば、パッと燃え上がる炎の花ですが、
半日陰なのでぽぉっと静かに燃えています。
茎の色が花色に合わせるような赤銅色なのも、なかなか洒落ていますね。


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今年は5月下旬から咲き始めましたが、
花期が長く初秋まで楽しむことができます。
春以降雨が多いせいか、元気いっぱいのようです。
ヒマラヤ原産なので耐寒性もあり、手の掛からないプランツですが、
なぜかうちの庭ではそれほど広がりません。
秋には、葉っぱがきれいに色づくのもおまけのボーナスですね。

冬になる前に葉を地面すれすれの所まで切り詰めますが、
他のユーフォビアと同じく、必ず手袋をはめてmilky sapが手につかないように
気をつけています。
大好きなユーフォビアの一つではありますが、
皮膚の弱い私には恐怖のプランツでもあります。



学名: Euphorbia griffithii 'Fireglow'
英名: Griffith's Spurge
和名: トウダイグサ(灯台草)、  別名:ユーフォルビアファイヤーグロー

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by lapisland2 | 2012-06-16 09:05 | Perennial | Trackback | Comments(2)

ふんわりやさしいタマリスクだけれど



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長い間放置されたままになっていたのに、毎年花を咲かせていたTamarix。
昨年の秋、かなり強剪定をしてまわりのシュラブも刈り込んでおいたら、
この春はたくさん花を付けてくれています。
例年はもう少し早い時期に花を付けますが、
今年は悪天候のせいか少し遅れているようです。

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タマリクス属の原産地は、ヨーロッパ、アジア、アフリカに広がり、約75種が分布しますが、
このTamarix tetrandraはヨーロッパ南東部や西アジアが原産のようです。
イギリスには1821年に紹介されたようですので、
かなりオールドファッションなプランツかもしれませんね。

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満開になると、ふんわりしたやさしいピンクの花がしなやかに広がり、
とても雰囲気のあるシュラブです。
花が終わると、細い鱗状の葉が展開して、花のない時期にも楽しむことができます。

やさしく繊細な見かけによらず、とてもタフなプランツで、
地中海沿岸を旅行すると、強風の吹く海岸地帯で元気な姿をよく見かけますので、
乾燥や潮風にも強いようです。
そういう意味でも、強風の吹く丘陵地帯である拙庭の環境にも
順応してくれるようです。
耐寒性もかなりあるようで、私の経験では-10℃以下になっても大丈夫でした。

放りっぱなしにしておくと、10m近くになってしまうので、
毎年花が終わったらすぐに花の付いていた部分を剪定するといいようです。
日当たりと水はけのよい土を好みますが、
うちのように半日陰の庭にも耐えてくれます。

ちなみに、日本で、「ギョリュウ」と呼ばれているのは、
中国原産のTamarix chinensisのことで、育つ環境もまったく違うようです。

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学名: Tamarix tetrandra (AGM)
英名: Tamarisk
和名: セイヨウギョリュウ(西洋御柳 )、  別名 : タマリクス

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by lapisland2 | 2012-06-14 22:30 | Shrub | Trackback | Comments(2)

芝生の張替え before&after




イギリスは、4月に入ってから毎日雨ばかりで気温が上がらず、
何回もヒョウが降るという天候が続いていましたが、
5月下旬になっていきなり夏のような暑さになりました。

この春はすべての花の開花が例年より3週間ほど遅れていたのが、
この陽気で、一気に咲き進んだのですが、
つかの間のいいお天気も終わって、
6月に入ると再びうっとうしい天気に逆戻り。
長期予報では、今月も雨ばかりの肌寒い日が続きそうだとか。

このブログもすっかりご無沙汰で、
雨が降り続いて写真も撮れないでいた間に、
八重桜も散り、クレマティス・モンタナも咲き急ぎ、
ライラックや藤の花も散ってしまいました。

雨が多いので、庭はそろそろジャングル状態になりつつあります。




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5月末の最後の晴れの日の庭の一部。
4月に新しく張り替える予定で、芝生を剥がしてしまったあと、
降り続く雨のためにいまだにそのままになっている小道が見えています。

芝生の張替えが終わるまでは、庭仕事もできないので、
困ったものです。



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6月始めにやっと芝の張替えが終わりました。
張り替え直後に撮ったので、凸凹が目立ちますが、
このあと雨が続く間にだんだんと落ち着いていくことでしょう。

両側で50cmも花壇を削られてしまって、がっくりきています。




3・4年くらい掛かってしまうかもしれませんが、
またぼちぼちと、庭のプランツの住民票を作成して行くつもりでいます。

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by lapisland2 | 2012-06-12 03:47 | 四季の庭 | Trackback | Comments(2)