メギの紅葉


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イギリスに来てから見直したプランツの一つに、メギがあります。
日本にいた時には、どこにでもある目立たない潅木としか捕らえていなかったのですが、
こちらに来てから,メギのバラエティに富んだ葉色や花、秋のカラフルな実と紅葉・・・と、
四季を通じて楽しめるプランツだと言うことに気が付きました。
鋭いとげがいっぱいなので、
植え場所によっては、泥棒さん除けにもぴったりですしね。

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うちにあるのは、'Rose Glow'で、
ダークパープルに白や淡いピンクの斑が入ります。
新葉の出る頃の斑入りがとてもきれいで、
初夏に小さな淡い黄色の目立たない花をつけます。
秋には赤い実が付きますが、今年は実付きが悪くて、数えるほど。
やはりお日さまが少なかったせいでしょうか。
晩秋には落葉直前に、すばらしいオレンジ色に燃え上がります。

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日当たりから半日陰まで、土を選ばす、丈夫で元気に育ちます。
狭い庭の場合は、落葉性のものは2月に剪定をします。


メギについては、またいつか、改めてご紹介したいと思っています。


学名  Berberis thunbergii 'Rose Glow'
英名  Barberry
和名 メギ(目木)、  別名 コトリトマラズ



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by lapisland2 | 2011-11-30 04:56 | Shrub | Trackback | Comments(0)

森の木陰に咲くアスター



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Eurybia divaricata の葉っぱが、ようやく色付いてきました。
と言うよりは、今年はおかしな天候のせいか、9月からずっとこの状態のままです。
いつもならば、11月になると、もっと紅葉の色を深めるのですけれど。。。
花もとっくに終わっているはずが、まだ咲き続けています。

さて、この小さな白いアスター (White Wood Aster) は、
日本ではほとんど知られていないのではないでしょうか。
こちらイギリスでも、個人の庭でこの地味なアスターを植えているのを
目にしたことはありません。
たまに大きな庭園で見かけることがあるのですが、
このアスターを見かけると、
私の中ではその庭園に対するランク付けがぐんと上がるほど、
地味ではあるけれど素敵なプランツだと思っています。


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花がない時期も十分に楽しめるハート型の葉っぱのきれいな色。
地味ではあるけれど、たくさん集まって咲くと、
星屑を集めたような小さい白い花。
森の中でこの花が一面に咲いているところを想像してみて下さい。
そして、初秋から晩秋にかけて、だんだんと微妙な色に染まっていく紅葉の美しさ。


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それに加えて、グランドカバーとして使うと、
奔放にうねるワイヤーのような黒い茎がなんとも言えず趣があっていいものです。
地味ではあるけれど、野性味に溢れるこのアスターは、
私にとっては、飛びっきりのプランツなのです。
どことなく、日本の山野草のような味わいがあります。


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Eurybia divaricataは、北米東部からカナダ南東部にかけて自生し、
もともとはアパラチア山脈の1200mから1700mの森に生えると言うことですから、
耐寒性も十分にあります。
半日陰だと葉色が濃くなり、
日向だと黄緑色になり、秋の紅葉の色がよく出るようです。
背丈は、植え場所により30cmから 90cmになりますが、
春に20cmくらいに切り戻しておくと、花期を調整すると共に、
葉がよく茂るようです。
乾燥した日陰でも元気に育ち、
アスターで一番厄介なウドンコ病が出ないのもうれしいことです。





学名  Eurybia divaricata (旧名 Aster divaricatus)
英名  White Wood Aster、 Heartleaf Aster




[追記]
White Wood Asterは学名が変わったのですが、
一応アスターに分類しています。

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by lapisland2 | 2011-11-30 03:27 | Perennial | Trackback | Comments(0)

スモークツリーの紅葉



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今年はモミジの紅葉がよくなかったのですが、
スモークツリーも同じで、いい色にはなってくれませんでした。

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紅葉は気温の変化やお天気に影響されるので、
今年のように、冷夏のあと暖かい秋が続くと、
きれいな色には変化してくれないようです。
その上、11月になってからどんよりした空模様の毎日で、
写真を撮っても色がちっとも出てくれなくて、残念。
おまけにかなりのピンボケですねぇ。。。


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by lapisland2 | 2011-11-28 08:32 | Shrub | Trackback | Comments(0)

盆栽になりそこねた銀杏の木

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数日前からの強い風で、銀杏の葉が散り始めています。

この木、実は盆栽にするつもりの苗木だったのを、
いつの間にか同居人が庭に植えてしまいました。
すくすく育って4m近くに。
すっかり盆栽にはなり損ねてしまいました。

これ以上大きくなると困るなあ。。。
と、ため息をつきながら見上げています。



学名   Ginkgo biloba
英名    Maidenhair Tree
和名    イチョウ(銀杏)


     

             GINKGO BILOBA

 東洋から私の庭に委ねられた
 この樹の葉は
 賢者を楽しませる
 謎をかけてくれます
 
 これは 一つの命ある存在が
 己の中で二つに分かれたのでしょうか
 それとも二つが 互いに相手を選び
 一つと思われるようになったのでしょうか

 その問いに答えようとするうちに
 真の意味が分かりました
 あなたは 私の詩から感じませんか
 私が一つでありながら 二つであることを


                    Johann Wolfgang von Goethe (渡辺美奈子・訳)


                    出典:渡辺美奈子「「銀杏」Ginkgo Biloba ゲーテ 」2006
                    http://www.ne.jp/asahi/minako/watanabe/gingo.htm



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by lapisland2 | 2011-11-27 09:36 | Tree | Trackback | Comments(0)

悲しい名を持つヘスペランサ



昨年の今頃は、昼間0~3℃、夜間はー3℃くらいの日が続いていたと言うのに、
今年はまだ10℃くらいあって、暖かい秋です。
そんなわけで、庭の花たちもまだ咲き残っています。
霜が降りたらお終いになるそんな花をもう少し。


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南アフリカ原産の Hesperantha coccinea。
アヤメ科だけあって、細いグラスっぽい葉から花茎が立ち上がり、
晩夏から秋にかけて、濃いサーモンピンクやピンクの濃淡、白などの花を咲かせます。
花茎の長さは、品種により40cm~90cm。
この花も、花が少なくなる頃から清楚な花を次々と付けて、
霜が降りる頃まで咲き続けてくれます。


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病害虫の心配もなく、毎年忘れずに可愛い花を咲かせてくれる
手間の掛からないプランツですが、
川の流れのそばに自生するとのことですので、
夏に乾燥しないように注意します。
冬場に雨の多いこの国では、
根が水浸しにならないように、
水はけのよい土に植える方がいいようですね。
風のきついうちの庭では、冬にはマルチングをしたり、
フリースをかけています。
日当たりを好みますが、うちのように1日に数時間しか日が当たらない場所でも
たくさん花を付けてくれます。
数年に1回、春に株分けをします。


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日本ではまだSchizostylis coccineaという古い名称が使われているようですが、
名前が変わって、ヘスペランサになっていますので、ご注意を。


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英名として、Kaffir lilyと言う言葉が使われているサイトもありますが、
心あるサイトでは、現在は使われていません。
それに代わるものとして、 River Lily あるいは Scarlet River Lily と言う名が
使われることが多いようです。


なぜかと言うと、Kaffirというのは、
アフリカ(特に南アフリカ)では、20世紀になってからは、
黒人を指す非常に侮蔑的、人種差別的な言葉とみなされているからです。
ニガーにも匹敵する言葉だと言えるでしょう。
その言葉に傷付く人たちがいると言うことを、
しっかり心に留めておきたいものですね。
日本でも、おそらく無知からその名前を掲載しているサイトが
多いようですので、ぜひ訂正をして頂きたいものです。

Clivia miniata(君子蘭)にもその名を当てているサイトがあるようです。


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学名  Hesperantha coccinea
英名  Schizostylis , River Lily , Scarlet River Lily


* Hesperantha coccineaは濃いサーモンピンクで、かなり背が高くなります。
   ピンクのは、 H. coccinea  'Sunrise' (AGM)
          H. coccinea  'Salmon Charm'

[追記]
私の経験では、
晩秋に鉢上げをして暖かい室内に置いておくと、
冬中花を咲かせてくれますよ。



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by lapisland2 | 2011-11-26 23:29 | Bulb/Corm/Tuber/Rhiz | Trackback | Comments(0)

ヤツデの父さんとヘデラの母さん


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ヤツデの事を書いたので、
ファツヘデラのことも紹介しておきたいと思います。

ファツヘデラは、1912年にフランスの Lizé Frères というナーサリーで、
ヤツデ(Fatsia japonica 'Moserii')とアイビー( Hedera helix 'Hibernica')の
inter-generic hybrid(属間交雑)で作出されたものです。
普通、交配は同属間で行われるのに、
これは、ヤツデ属とヘデラ属という異属間の珍しい交配になります。
学名は、ずばりその親たちの名を合わせたものですね。


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品種はいくつかあって、シンプルなグリーンのものから、
斑入りのものも何種類かありますが、
この縁に白い色が入る斑入りが一番すっきりしていて、
他のプランツとの組み合わせもうまく行くように思います。

観葉植物として栽培されることが多いようですが、
耐寒性はある(-15℃まで耐えるとのことですが・・・?)ので、
風を遮ってやれば、外でも十分冬越しをします。
うちの庭にあるものは、義母の庭からもらって来たものと、
それを挿し木したもので、
1つはシュラブ仕立てに、もう一つはクライマー仕立てにしています。


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アイビーの性質が出るため、
ある程度の高さになると、自分で立っていることができないので
支柱が必要になります。
支柱を立てても、枝や茎が奔放に曲がりくねってしまうので、
見えない部分で何箇所も支柱に括り付けることになります。
クライマー仕立てにしても、
アイビーのように自分で支柱や樹木に根を張って這い登ることは
できないので、やはり括り付けることになるという、
少々厄介なプランツではあります。

葉っぱの大きさは、大きいものでヤツデの四分の一くらいで、
5裂が多いですが、3裂や4裂もよく出ます。
それに、変形の葉もよく出ます。
葉っぱの周りがすぐに茶色くなるので、
きれいな葉を保つためには、
常に茶色くなりかけた葉っぱや変形の葉っぱを切り取る必要があります。
ヤツデの花を小さくしたような花が晩秋に咲きますが、
うちの庭ではいつもヤツデが先に咲き始めて、
少し遅れてファツヘデラが咲き始めます。


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ヤツデ父さんやヘデラ母さんに比べると、
少々気難しい娘ではありますが、
その葉っぱの美しさには、
奔放に曲がりくねる枝も許してあげようと言う気になります。

クラシックな英国式のアレンジにも、
モダンなコンチネンタル・アレンジにも、
そして生け花のねじめにも使える便利な葉っぱでもあります。
フラワーアレンジャーの庭には必須のプランツだと思うのですが、
個人の庭で見かけることが稀なのは、
その奔放なキャラクターのせいかもしれません。

ガーデニングの本に詳しい描写が出てくることも少ないのですが、
ポール・スミザーの『日陰でよかった!』には、
珍しくかなり詳しくこのプランツの植栽についての記述があって、興味深く読みました。
でも、奔放に暴れまわる枝との格闘はご存じないように思われます。




学名  × Fatshedera lizei 'Variegata'
英名  Aralia ivy、Tree-ivy
和名  ツタヤツデ

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by lapisland2 | 2011-11-25 19:53 | Shrub | Trackback | Comments(0)

日本のヤツデはエキゾチックプランツ



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ヤツデは、日本ではよく見られるありふれた庭木ですが、
こちらイギリスではとてもエキゾチックなプランツだと
みなされています。

大きな樹木が何本も植えられる事の多いこちらの庭では、
樹木の下の日陰でも、元気に大きな葉を広げるヤツデは、
とても重宝なプランツでもあります。
こちらでは、庭木としてだけでなく、
観葉植物として室内で栽培されることも多いのです。

うちの庭にあるこのヤツデも、
もともとは室内で鉢植えにしていたものを、
飽きてしまったので、外に植えたものです。
おかしなことに、庭木用の苗木を購入して植えたヤツデは、
植えた場所が気に入らなかったのか、数年で枯れてしまい、
外では無理だろうと思っていた室内用のヤツデが
3mx2mにもなってサバイバルしています。

昨冬の厳しい寒さで、すべての葉を落としてしまい、
春先にはただの棒っ切れになっていたのですが、
夏には元気に回復して、
今までにないほどたくさんの葉を茂らせてくれました。

この秋は暖かかったせいもあって、
たくさんの花をつけています。
花が少なくなる頃に咲くヤツデの花は、
蜂たちにとっても貴重な蜜源になり、
翌春に黒くなる実は、鳥たちのいい餌になります。

日本や中国原産の植物は、
この国の園芸植物の50~60%(以上)を占めています。
日本で、ガーデニングをする方たちも、
バラにクレマにクリスマスローズだけではなく、
もっと身近にある植物に目を向けて、
植栽を考えてみてはいかがでしょうかしら。



学名   Fatsia japonica
英名   Fatsia, Aralia, Fig leaf Palm, Caster Oil Plant
和名   ヤツデ(八手)、テングノハウチワ(天狗の葉団扇)

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by lapisland2 | 2011-11-25 04:56 | Shrub | Trackback | Comments(0)

セダムはシーダム

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日本では、セダムと言えばマンネングサを思い浮かべる人が多いと思います。
セダムの仲間は非常に多く、多肉植物として扱われるものから、
ロックガーデンや屋上の緑化植物として扱われるものを含めて
いろいろありますが、こちらのガーデンでは欠かすことのできない
ボーダープランツでもあります。

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地球温暖化のせいで、乾燥に強いプランツの植栽が増えているイギリスの庭で、
夏のきれいな葉っぱ、花の少なくなる秋に満開になる花、
そして、冬枯れの庭に残るシードヘッドと長い間楽しむことができるプランツです。
品種も多く、葉っぱの色もグリーン系だけではなく、
黒に近いような銅色のものもあり、
天候と品種によっては、きれいな紅葉を楽しむこともできます。
花色もピンクの濃淡、ローズ色、白とさまざまで、
蜂やホーバーフライを呼んでくれるお役立ちプランツでもあるので、
日本でももっと広がってほしいと思いますね。

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日当たりがよく、水はけのよい場所であれば、
まったく世話はかかりません。
雨の多いこの国では、夏も水遣りの必要はまったくありません。
それでも、花の咲く頃には大きくなりすぎて倒れてしまうことも
多いので、前もって夏前に支柱が必要になります。

倒れないようにする秘訣は、
チェルシー・チョップと言って、
チェルシー・フラワーショーの頃に、バッサリ切り戻しをします。
このやり方は、晩秋から秋に掛けて花が咲くプランツの殆どに
利用できますよ。

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学名  Sedum spectabile
英名  Sedum(シーダムと発音)、 Ice Plants  
和名  セダム、 大弁慶草


上の二つの画像は、'Autumn Joy'
下二つは、S.maximum 'Atropurpureum'

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by lapisland2 | 2011-11-24 05:08 | Perennial | Trackback | Comments(0)

晩秋にきらめくブルーの花



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秋の気配を感じるようになる頃から、
小さなブルーの花をたくさん付けてくれるセラトスティグマですが、
秋が深まって、気温の低下とともに葉っぱの色がきれいに紅葉し、
ブルーの花との対比がとてもきれいになります。


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今年の秋は暖かいので、例年に比べると紅葉はもうひとつですが、
その代わりに長い間きれいな色を保ってくれました。

手もかからず、グランドカバーとしても重宝しています。
日当たりがいいほどきれいに紅葉しますが、
うちの辺りでは、風をさえぎる工夫が必要になります。
4月に、地面すれすれまで剪定をしてやるといいようです。

紅葉する前は、こんな風。


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学名  Ceratostigma Willmottianum ’Desert Skies ’ あるいは 'Palmgold'
英名  Hardy Plumbago


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by lapisland2 | 2011-11-24 03:12 | Shrub | Trackback | Comments(0)

オーナメンタル・グレープの紅葉

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そろそろオーナメンタル・グレープも最後に近づいてきました。

このグレープは、果物やワインとして利用される事はなく、
葉っぱの色の移り変わりを楽しむためのものです。

銀色の芽吹きから始まって、シルバーグリーンの初夏の葉っぱ、
夏が過ぎて行くに連れて、葉はブロンズ色に変わり、
秋が深まる頃にはモーヴから濃い紫色になり、
落葉の直前には真っ赤に燃え上がります。
折々の葉っぱの色を楽しませてもらって、
小さなぶどうの実もおまけに付きます。

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葉っぱの大きさは普通のブドウよりも小さめですが、
蔓はブドウと同じように勢いが強いので、
夏に何回か剪定を繰り返し、冬の間にもう一度きちんと剪定をします。
それでも、手に負えないくらいに勢いが強くて、
絡ませているアーチは斜めに傾いてしまっています。
(切り詰めないでいると7~8mくらいにはなりそうです。)

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小さい庭にはちょっと無理なプランツだったかしらと、
ちょっぴり後悔もしていますが、

この最後の一瞬を見るためには・・・。

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学名    Vitis vinifera 'Purpurea'  (AGM)
英名    Ornamental Vine

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by lapisland2 | 2011-11-18 21:21 | Climber | Trackback | Comments(1)