チェルシー・フィジックガーデンの Snowdrop Days    その2.




イギリスは相変わらずの嵐で、ここ数日はハリケーン並みの強風も吹いています。
先週からとうとうテームズ川も氾濫して、両岸の町や村も水浸し状態に。
うちから少し南に下ったウィンザーの辺りも、浸水状態の場所が多いようです。
私の住む村も、ふもとの辺りは元々は大きな池でしたので、
村に入る道路の一つは池に戻って、通行止めになっています。
浸水した家もあるのだろうと思いますが、
なにしろ大雨と強風の連続なので、殆ど家から出られない状態です。

暗い話題ばかりのイギリスですので、ちょっと明るい話題を。

毎年2月に開かれるロンドンのチェルシー・フィジックガーデンのスノードロップ・デーも、
ここ数年は雪のために行けず、今年はまた嵐のために行けないので、
2009年の Snowdrop Daysの様子を少しご紹介しますね。
(これは、東北の某有名M掲示板にメモリアルとして残して頂いている記事です。)



☆2009年2月14日

2月14日にチェルシー・フィジックガーデンの Snowdrop Days に出かけてきましたので、
みなさまにほんの少しだけ小さな春の兆しをお届けいたします。

フィジックガーデンは、1673年ロンドン薬剤師協会によって作られた
ロンドンで一番古いガーデンで、様々な薬用植物が栽培されています。
日本で言えば、薬草園と言ったところでしょうか。
そんなわけで、ここではスノードロップも薬用植物の一つとして栽培されています。

この薬草園は冬の間は閉園しているのですが、
スノードロップの時期に二日間だけオープンになります。
大きな庭園に比べると、4エーカーと言うこじんまりした敷地ですが、
100種以上のスノードロップが栽培されているとの事。
(いったいどこに100種も植えてあるのかわかりませんが)

昨年は暖冬だったので、訪れた日(2月上旬)にはかなりの品種がすでに開花を終えていた
のが残念でしたが、今年は反対に寒波の影響で随分開花が遅れているようでした。
自然相手のことは、本当にタイミングがむずかしいですよね。
寒波が緩んで、私が出かけた次の週が一番いいタイミングだっただろうと思われますが、
こればかりは仕方がありません。
春を告げる最初の花を楽しんでいただければうれしいです。


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Snowdrop Theatreと呼ばれるひな壇です。
オーリキュラのひな壇飾りがよく知られていますが、
スノードロップもこんな展示の仕方がされます。
小さな「雪の耳飾り」が引き立つように、外側はスカイブルーですが、
内側は黒いひな壇にダークブルーのカーテンとスカイブルーのタッセルというシックな設えです。
今年は鉢上げする花も開花が遅れたせいか数が少なく、少々寂しい感じです。

ちなみに昨年はこんな風でした。


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スノードロップは、なんと1000種近い品種があるそうで、
花の形や大きさ、グリーンの部分の入り方などそれぞれ微妙に違いがあって
専門家でも名札をなくすとなかなか判別がつかないとのことです。
日本ではそんなに多くの品種を見ることはあまりないだろうと思いますので、
少しご紹介しますね。


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Galanthus 'Javinia'


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G.'Angles Abbey'


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G.'Will Thompson'


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G.'John Gray'


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G.'Lady Beatrix Stanley'


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G.Elwesii'Anglesey'



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G.'Magnet'


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G.'Cordelia'



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G.Gracilis



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G.'Lavinia'



スノードロップ以外の冬の植物も少し。


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Eranthis  (英名 Winter Aconite)
スノードロップと同時期に咲き始めるので、
庭園などでは一緒に植えられていることが多いのですが、
この花が咲くと辺りがパァーッと明るくなるような冴えた黄色です。



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冬の庭には欠かせないChimonanthus Praecox、  日本でもお馴染みの 蝋梅。
香りが何とも言えませんね♪
ここのはかなり由緒ある古い株のようです。


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Garrya
これは冬のシュラブとしてぜひご紹介したいと思いながら、今まで機会がなかったのですが、
ウォールガーデンの壁に這わせてあるのは大きくなると本当に見事です。
ここのは自然のままの樹形ですが、タッセルがとてもいいでしょう。



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こちらも冬の庭には欠かせないCorylus avellana'Contorta' (英名Corkscrew Hazel)。
これも大きくなると曲がりくねった枝振りが渋くてなかなか味わいがありますよ。
秋にはヘーゼルナッツが生ります。


いつも繰り返し書いていますが、可愛い花だけでなく、
そのバックグラウンドになるシュラブや樹木の良さや面白さにも目を向けてほしいと思います。



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ここのメーンはもちろんハーブですが、今はまだこんな状態です。
また夏にでもご紹介できればと思います。


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by lapisland2 | 2014-02-15 22:29 | Garden Visit + | Trackback | Comments(0)

Chenies Manor House  夏の庭      ’13



☆7月28日    曇り時々晴れ時々にわか雨


プラントフェアに行ったついでに、Chenies Manorの庭を覗いて来ました。
ここは広大な庭園と言うわけではなく、チューダー形式の屋敷を
程よい大きさの Sunken Garden、 White Garden、 ボーダー、ローズガーデン、
ハーブガーデン、果樹園、キッチンガーデンなどが取り囲んでいます。

普段は水・木曜の午後3時間しかオープンしていないのですが、
ナショナルトラストにも属さずがんばっているローカルのガーデンを
応援したい気持ちもあって、イヴェントに参加したり、
友人と午後のお茶をこのガーデンで楽しむこともよくあります。


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一番人気のあるのはたぶんこのSunken Gardenでしょうね。
長方形の庭は3段の高さになっていて、
それぞれの高さから違った目線で庭を眺めることができます。
ここは、春のチューリップで有名なのですが、
四季それぞれに花いっぱいの庭はいつ訪れても楽しいものです。


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夏から初秋にかけてはダリアがきれいなのですが、
今年は春からの長雨と低温のために出遅れたのか、
まだ殆ど咲いていなかったのが残念でした。
お天気にもよりますが、あと1ヶ月くらいしたらもっと華やかに
咲き乱れていることだろうと思います。





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ここの White Garden はとても雰囲気があって、大好きな庭です。
でも、それも背景にチューダー形式の屋敷があってのことかもしれませんね。


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右手に垂れ下がっている木から溢れるように花が咲いていました。

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シルバーグレーの葉に真っ白い花がとても素敵でしょう♪
(名前が分かったら、書き込みますね。)

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White Gardenから屋敷に通じる小道のひとつ。






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ボーダーに通じる所にひっそりとたたずむこの彫刻がなんとなく好きで、
訪れるたびにじっと見入ってしまいますが、
そのつど印象が変わって見えます。
この日は今にも降り出しそうな空模様で、この子も少し悲しげに見えます。




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夏のボーダーは、がらりと変わって黄色やオレンジ・赤などを主にした
とてもダイナミックな植栽なのですが、
これまた例年に比べると今年はまだ咲き揃っていなくて勢いがなく、残念でした。




また機会があれば、春のチューリップやハーブガーデンなどもご紹介できればと思います。

キッチンガーデンについては、近いうちに『菜園日記』の方に載せる予定です。
例年なら、プラントフェアの時にはすでに最盛期を過ぎてしまっているのですが、
今年は出遅れたのかとてもカラフルなキッチンガーデンでしたよ。



Chenies Manor Houseについての詳細は
http://www.cheniesmanorhouse.co.uk/index.htm



[追記]
*何回かトライしてみましたが、↑のサイトにリンクができないので、
アドレスを貼っておきます。

**今にも降り出しそうな(実際このあと降り出したのですが・・・)空の下で撮りましたので、
画像が非常に暗いですが、修正しないで貼っています。

チューダー時代のこの屋敷の主は、かなりあくどいことをやって財を成した人だとのことで、
いろいろな逸話も残っています。
きれいな庭園の陰には、そういう歴史がたくさんありますので、
こういう暗~い画像も、また雰囲気が出ていいのではないでしょうかしらね。




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by lapisland2 | 2013-08-24 00:22 | Garden Visit + | Trackback | Comments(3)

Chenies Manor Houseのプラント・フェアー



うちから車で20分ほどの所にあるChenies Manor のプラント・フェアーに
出かけてきました。
毎年ハンプトンコートフラワーショーの翌週にあるこのプラント・フェアーも
始まってからもう15年になります。
始まった頃は、30軒ほどのナーサリーが店を並べるこじんまりした催しでしたが、
年々規模が大きくなり、今では百数十軒ものナーサリーや園芸関係のお店が軒を連ねるようになり、
ローカルだけではなくかなり遠方からも人がやって来る人気のイベントになっています。


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このプラント・フェアーのいいところは、
チェルシーやハンプトンコートに出店するナーサリーが数多く来ているので、
プランツの質がいいのと、うまく探すとレア物が安く手に入ったりすることも多いのです。
ナーサリーの人たちもハンプトンコートが終わってホッとしていることもあって、
商売気よりも客との植物談義を楽しんでいるようです。


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そして、チケットにはChenies Manorのガーデンの入場料も含まれているので、
まずはお目当てのプランツの買い物をして獲物(!)を預けたあと、
庭やキッチンガーデンを楽しんで、
途中軽いランチやお茶を楽しむこともできます。


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店が軒を並べている場所が広いので、
たくさん人がいてもそんなに混んだ感じはしませんが、
お昼頃になると、数百台は駐車できる場所(普段は、牛が放牧されています)は、
満杯になっていますし、お茶をするにも座る場所を探すのが難しくなります。
もう毎年のことなので、オープンする朝10時に出かけてお昼頃には引きあげるのが一番。
オープン30分前には、すでに100人くらいの人たちがチケット売り場に並んでいます。

写真に写っていない場所の方が、いろいろなお店が並んでいるのですが、
込み合っている場所でカメラを構えるのはちょっと・・・ね。
というわけで、そんなにプラントフェアの雰囲気のある写真が撮れなかったのが残念!


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王立野鳥の会やら野生動物保護協会やら蜂を守る会やら、
さまざまなチャリティショップも出店を出していますが、
このエレガントなガゼボの中もそんなチャリティのひとつです。


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手に入れたプランツの袋を持って、さて次はどこを回ろうかな。






のちほど、ガーデンの様子も書き込みたいと思います。
今年はキッチンガーデンがとても良かったので、
(前にも載せたことがありましたが)そちらの様子は菜園日記の方に。


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by lapisland2 | 2013-08-18 03:04 | Garden Visit + | Trackback | Comments(2)

空白のまま過ぎて行く 『ガーデン訪問+』



『ガーデン訪問+』というカテゴリーを作っていますが、
なかなか書き込みができないでいます。

健康上の支障から行動範囲がぐんと狭まっているここ6・7年前まで、
私は旅する人でありました。
訪れた国は数十カ国に上ると思います。
そして、訪れた国では必ずと言っていいほど
ガーデン巡りをしたり、道端の雑草を観察したり、
時には岸壁に這いつくばって、小さな花を写真に収めていました。



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イギリスに住むようになってからも、
海外出張の多い同居人に付き合って旅することがしばしばでしたので、
ヨーロッパの名の知れた庭園に足を運ぶ機会が多くありました。
その頃の写真はもちろんデジカメで撮ったものではありませんので、
整理されないままロフトに眠っています。
何万枚にも及ぶフィルムの整理がいつできるものやら
おぼつかない年齢になってしまいましたが、
いつかできるものなら・・・と、思っています。



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動きが取れなくなってからのガーデン訪問は、
遠くに足を運ぶことは少なくなりましたが、
幸いなことに車で一時間ほどの範囲内に
いくつものすばらしいガーデンがありますので、
同じガーデンに何度も足を運び、
四季の移ろいを写し取る方向に変わって来ています。



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と言っても、重い荷物が持てないので、
小さいデジカメで捕らえる画像になりますので、
庭園やそこに植栽されているプランツの
生き生きした本来の姿を写し取るのは難しいものがあります。
(というよりは、一向にうまくならないこちらの腕のせいもあるでしょうね。)



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日本の某有名ガーデニングサイトや
主催するガーデニング掲示板に今までに投稿したものを含め、
ここ数年のガーデン訪問の様子や、
フラワーショー、展示会風景などを
ぼちぼちとまとめていきたいと思っています。



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でも、それもいつになることやら・・・。
期待をしないで、待っていてください。

いつものように、
まあ、ぼちぼちね。




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by lapisland2 | 2013-02-25 19:42 | Garden Visit + | Trackback | Comments(6)