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ヤツデの父さんとヘデラの母さん


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ヤツデの事を書いたので、
ファツヘデラのことも紹介しておきたいと思います。

ファツヘデラは、1912年にフランスの Lizé Frères というナーサリーで、
ヤツデ(Fatsia japonica 'Moserii')とアイビー( Hedera helix 'Hibernica')の
inter-generic hybrid(属間交雑)で作出されたものです。
普通、交配は同属間で行われるのに、
これは、ヤツデ属とヘデラ属という異属間の珍しい交配になります。
学名は、ずばりその親たちの名を合わせたものですね。


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品種はいくつかあって、シンプルなグリーンのものから、
斑入りのものも何種類かありますが、
この縁に白い色が入る斑入りが一番すっきりしていて、
他のプランツとの組み合わせもうまく行くように思います。

観葉植物として栽培されることが多いようですが、
耐寒性はある(-15℃まで耐えるとのことですが・・・?)ので、
風を遮ってやれば、外でも十分冬越しをします。
うちの庭にあるものは、義母の庭からもらって来たものと、
それを挿し木したもので、
1つはシュラブ仕立てに、もう一つはクライマー仕立てにしています。


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アイビーの性質が出るため、
ある程度の高さになると、自分で立っていることができないので
支柱が必要になります。
支柱を立てても、枝や茎が奔放に曲がりくねってしまうので、
見えない部分で何箇所も支柱に括り付けることになります。
クライマー仕立てにしても、
アイビーのように自分で支柱や樹木に根を張って這い登ることは
できないので、やはり括り付けることになるという、
少々厄介なプランツではあります。

葉っぱの大きさは、大きいものでヤツデの四分の一くらいで、
5裂が多いですが、3裂や4裂もよく出ます。
それに、変形の葉もよく出ます。
葉っぱの周りがすぐに茶色くなるので、
きれいな葉を保つためには、
常に茶色くなりかけた葉っぱや変形の葉っぱを切り取る必要があります。
ヤツデの花を小さくしたような花が晩秋に咲きますが、
うちの庭ではいつもヤツデが先に咲き始めて、
少し遅れてファツヘデラが咲き始めます。


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ヤツデ父さんやヘデラ母さんに比べると、
少々気難しい娘ではありますが、
その葉っぱの美しさには、
奔放に曲がりくねる枝も許してあげようと言う気になります。

クラシックな英国式のアレンジにも、
モダンなコンチネンタル・アレンジにも、
そして生け花のねじめにも使える便利な葉っぱでもあります。
フラワーアレンジャーの庭には必須のプランツだと思うのですが、
個人の庭で見かけることが稀なのは、
その奔放なキャラクターのせいかもしれません。

ガーデニングの本に詳しい描写が出てくることも少ないのですが、
ポール・スミザーの『日陰でよかった!』には、
珍しくかなり詳しくこのプランツの植栽についての記述があって、興味深く読みました。
でも、奔放に暴れまわる枝との格闘はご存じないように思われます。




学名  × Fatshedera lizei 'Variegata'
英名  Aralia ivy、Tree-ivy
和名  ツタヤツデ

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by lapisland2 | 2011-11-25 19:53 | Shrub | Trackback | Comments(0)

日本のヤツデはエキゾチックプランツ



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ヤツデは、日本ではよく見られるありふれた庭木ですが、
こちらイギリスではとてもエキゾチックなプランツだと
みなされています。

大きな樹木が何本も植えられる事の多いこちらの庭では、
樹木の下の日陰でも、元気に大きな葉を広げるヤツデは、
とても重宝なプランツでもあります。
こちらでは、庭木としてだけでなく、
観葉植物として室内で栽培されることも多いのです。

うちの庭にあるこのヤツデも、
もともとは室内で鉢植えにしていたものを、
飽きてしまったので、外に植えたものです。
おかしなことに、庭木用の苗木を購入して植えたヤツデは、
植えた場所が気に入らなかったのか、数年で枯れてしまい、
外では無理だろうと思っていた室内用のヤツデが
3mx2mにもなってサバイバルしています。

昨冬の厳しい寒さで、すべての葉を落としてしまい、
春先にはただの棒っ切れになっていたのですが、
夏には元気に回復して、
今までにないほどたくさんの葉を茂らせてくれました。

この秋は暖かかったせいもあって、
たくさんの花をつけています。
花が少なくなる頃に咲くヤツデの花は、
蜂たちにとっても貴重な蜜源になり、
翌春に黒くなる実は、鳥たちのいい餌になります。

日本や中国原産の植物は、
この国の園芸植物の50~60%(以上)を占めています。
日本で、ガーデニングをする方たちも、
バラにクレマにクリスマスローズだけではなく、
もっと身近にある植物に目を向けて、
植栽を考えてみてはいかがでしょうかしら。



学名   Fatsia japonica
英名   Fatsia, Aralia, Fig leaf Palm, Caster Oil Plant
和名   ヤツデ(八手)、テングノハウチワ(天狗の葉団扇)

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by lapisland2 | 2011-11-25 04:56 | Shrub | Trackback | Comments(0)

晩秋にきらめくブルーの花



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秋の気配を感じるようになる頃から、
小さなブルーの花をたくさん付けてくれるセラトスティグマですが、
秋が深まって、気温の低下とともに葉っぱの色がきれいに紅葉し、
ブルーの花との対比がとてもきれいになります。


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今年の秋は暖かいので、例年に比べると紅葉はもうひとつですが、
その代わりに長い間きれいな色を保ってくれました。

手もかからず、グランドカバーとしても重宝しています。
日当たりがいいほどきれいに紅葉しますが、
うちの辺りでは、風をさえぎる工夫が必要になります。
4月に、地面すれすれまで剪定をしてやるといいようです。

紅葉する前は、こんな風。


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学名  Ceratostigma Willmottianum ’Desert Skies ’ あるいは 'Palmgold'
英名  Hardy Plumbago


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by lapisland2 | 2011-11-24 03:12 | Shrub | Trackback | Comments(0)

ツリバナの秋化粧





夏の間、青々とした葉を茂らせていたツリバナも、


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きれいな秋化粧になりました。



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でも、もうすぐこの色ともお別れです。




学名  Euonymus oxyphyllus
英名  Spindle tree
和名  ツリバナ(吊花)


関西の山では、こんなにきれいに紅葉したツリバナを見たことがなかったのですが、
この国では秋の気温が低いせいなのか、
ツリバナもマユミも、とてもきれいな色になります。



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by lapisland2 | 2011-11-14 05:48 | Shrub | Trackback | Comments(4)

黒い真珠 エルダーベリー

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初夏に淡いピンクの花をつけた黒いエルダー(西洋ニワトコ)は、
秋になって、黒い真珠のような実をつけました。

花はこちら→ 


夏中楽しんで飲んだエルダーフラワー・コーディールでしたが、
ベリーの方はエルダーベリー・ワインを作る前に、
鳥たちのご馳走になってしまいそうです。

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いっしょに写っているモナルダも、
すっかりくりくり坊主です。
そして、長い間楽しませてもらったダークな葉っぱも
あと少しを残すだけになりました。

植物たちが、最後の輝きを終えて、
長い冬の眠りに就くのももうすぐのようです。

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by lapisland2 | 2011-11-11 19:29 | Shrub | Trackback | Comments(0)

サンゴミズキの最後の輝き



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お天気や時間によって、さまざまな表情を見せてくれた
サンゴミズキの紅葉が終わりに近づいています。


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肌寒い9月のあと、思いがけず暖かい10月が続いたせいか、
今年はいつもより長い間紅葉を楽しむことができました。


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夏の間、ただワサワサと大きな緑の葉を広げるだけで、
狭い庭では場所取りの一見つまらないシュラブですが、
サンゴミズキの本領発揮は、秋から始まります。


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あと数日して、気温が下がると同時にすっかり葉を落として、
それでおしまい。


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・・・いえいえ、
本当のお楽しみはそのあとにやってきます。



学名  Cornus alba var. 'Sibirica'
英名 Siberian dogwood
和名 サンゴミズキ(珊瑚水木)



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by lapisland2 | 2011-11-10 05:10 | Shrub | Trackback | Comments(2)

その名はBeautyberry


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日本のムラサキシキブやコムラサキを、
こちらで見かけることは少ないのですが、
代わりに Callicarpa bodinieri という、
長ったらしい名前の親戚筋が、秋の庭を彩ってくれます。
Callicarpa bodinieriという長い学名よりは、
Beautyberryという綺麗な通り名で呼ばれることが多いようです。

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Callicarpa bodinieriは、中国の西部から中部にかけての原産で、
こちらの庭で人気のあるのは 'Profusion'という園芸種で、
原種のものよりはコンパクトな枝振りが好まれるのでしょう。
学名や英名に含まれているbodinieriやbodinier というのは、
このシュラブをヨーロッパにもたらしたフランス人宣教師
Emile Marie Bodinier (1842-1901)の名に由来しています。
日本での栽培は少ないと聞いています。

大きな庭園で、紅葉とともに鮮やかな紫色の実を、
枝もたわわにつけているのを見かけることがありますが、
はっとするほどの艶やかさで、改めてBeautyberryの名を
思い出させてくれます。

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見事な実をたくさんつけるためには、
雌雄両種を数本まとめて植えなければならないので、
うちの狭い庭にはちょっと無理なシュラブですが、
秋の紅葉を見るためだけでもいいかしらと思っています。
でも、今年は思いがけず、結構な数の実をつけてくれました。

zone 6 ~8が最適らしいので、
うちの辺りではボーダーラインと言ったところでしょうか。
日当たりがよく、酸性で水はけのよい土を好むプランツなので、
鉢植えにして冬はコールドフレームに取り込むようにしています。
その年に出た新しい枝に花をつけるので、
春にばっさり剪定をして、大きさをキープできるので、
鉢植えにも適しているように思います。
(ちなみに、同居人はムラサキシキブを盆栽にしていますよ。)

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葉を落としたあとも、鮮やかな紫色の実はクリスマス頃まで
枝に残っているので、冬のアレンジに使うこともできます。
どうやら鳥には人気がないようで、
綺麗な実が長く残ってくれるのはうれしいことです。



学名  Callicarpa bodinieri var. giraldii 'Profusion'
英名  Bodinier's Beautyberry


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by lapisland2 | 2011-11-03 23:04 | Shrub | Trackback | Comments(4)

一粒で三度おいしいヒペリカム


同じ仲間のビョウヤナギやキンシバイは、きれいな大きい花を咲かせますが、
H.androsaemum は、目立たない小さな花をつけます。
(と言いながら、花の咲いている時の写真を撮ったことがないんですよねぇ。。。)


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お楽しみは花後のベリーで、
始めはちっちゃい黄色い実が、だんだんオレンジ色から真っ赤になり、
やがて秋が近づく頃には黒くなります。
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そして、実が黒くなる頃には、
お天気にもよりますが、葉っぱもきれいな色に変化します。
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ちなみに、日本では「ヒペリカム」ですが、
ここイギリスではハイペリカムと発音します。



学名  Hypericum androsaemum
英名  St. John's Wort 、Tutsan
和名  コボウズオトギリ (小坊主弟切)



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by lapisland2 | 2011-09-30 07:38 | Shrub | Trackback | Comments(0)

夏のバレリーナたち


引き続いて、夏の定番のヒューシャの鉢植えを。

ヒューシャ(フクシア)の品種は驚くほどたくさんありますが、
その殆どがあまり耐寒性がないので、
晩秋になると温室に取り込むことになります。
うちは温室がないので、耐寒性の強い庭植えのヒューシャ以外は、
一年草扱いで、毎年春に新しく苗を植えることになります。

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これは葉っぱが明るい黄緑色なので、花のない時もきれいでいいのですが、
花が咲くとちょっとにぎやか過ぎるかもしれませんね。
(ありあわせの鉢に植えたので、よけいに賑やかになってしまいました)
耐寒性があるので、庭植えにもできます。


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とてもきれいな濃い目のピンクの花ですが、
写真では写しきれないのが残念!
(これは、ハンギングにすればよかったなと、悔やんでいます)

どちらもすでに、2ヶ月くらい咲き続けています。
植え付けの時に、ピンチングをして、少し肥料を与えるだけで、
あとは水を切らさなければ、秋まで咲き続けてくれます。

上のは、 Fuchsia 'Genii'
下のは、 Fuchsia 'Eruption'


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by lapisland2 | 2011-08-19 01:32 | Shrub | Trackback | Comments(0)

バレリーナのブランコ

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夏になると、ハンギングバスケットをいくつか作りますが、
その中の定番はヒューシャ。
日本ではフクシアと呼ばれていますが、
英語ではヒューシャというやさしい音の名になります。

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白い花だと思って植えたのに、花が開くと淡いピンクでした。
バレリーナたちが、ピンクのチュチュを着て踊っているみたい。



学名  Fuchsia
英名  Fuchsia
和名  フクシア、ホクシャ (別名)
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by lapisland2 | 2011-08-04 08:08 | Shrub | Trackback | Comments(2)