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ふんわりやさしいタマリスクだけれど



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長い間放置されたままになっていたのに、毎年花を咲かせていたTamarix。
昨年の秋、かなり強剪定をしてまわりのシュラブも刈り込んでおいたら、
この春はたくさん花を付けてくれています。
例年はもう少し早い時期に花を付けますが、
今年は悪天候のせいか少し遅れているようです。

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タマリクス属の原産地は、ヨーロッパ、アジア、アフリカに広がり、約75種が分布しますが、
このTamarix tetrandraはヨーロッパ南東部や西アジアが原産のようです。
イギリスには1821年に紹介されたようですので、
かなりオールドファッションなプランツかもしれませんね。

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満開になると、ふんわりしたやさしいピンクの花がしなやかに広がり、
とても雰囲気のあるシュラブです。
花が終わると、細い鱗状の葉が展開して、花のない時期にも楽しむことができます。

やさしく繊細な見かけによらず、とてもタフなプランツで、
地中海沿岸を旅行すると、強風の吹く海岸地帯で元気な姿をよく見かけますので、
乾燥や潮風にも強いようです。
そういう意味でも、強風の吹く丘陵地帯である拙庭の環境にも
順応してくれるようです。
耐寒性もかなりあるようで、私の経験では-10℃以下になっても大丈夫でした。

放りっぱなしにしておくと、10m近くになってしまうので、
毎年花が終わったらすぐに花の付いていた部分を剪定するといいようです。
日当たりと水はけのよい土を好みますが、
うちのように半日陰の庭にも耐えてくれます。

ちなみに、日本で、「ギョリュウ」と呼ばれているのは、
中国原産のTamarix chinensisのことで、育つ環境もまったく違うようです。

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学名: Tamarix tetrandra (AGM)
英名: Tamarisk
和名: セイヨウギョリュウ(西洋御柳 )、  別名 : タマリクス

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by lapisland2 | 2012-06-14 22:30 | Shrub | Trackback | Comments(2)

春のスキミア




つぼみのままで冬を越したスキミア が、
満開になり甘い香りを漂わせています。



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                                        S. 'Rubella'

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                                        S. 'Kew Green' 

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by lapisland2 | 2012-04-29 03:53 | Shrub | Trackback | Comments(0)

冬を彩るLeucothoe  2.



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Leucothoe 'Curly Red'は、1996年に L.‘Zeblid'から作成された品種で、
クリンクリンとカールした葉っぱが特徴の新しいLeucothoeですが、
その面白い形からここ数年よく出回るようになって来ました。


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                         (画像は、BBCのサイトから拝借)

若葉の頃は淡いオレンジ色ですが、徐々にブロンズ色に変わり、
寒さと共に濃いピンクやダークレッドに染まります。
これも他のLeucothoeと同じく、半日陰の酸性土を好むので、
イギリスでは鉢植えにする方が無難かもしれません。


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こちらでは、ちょうどクリスマスの頃に出回るので、
クリスマス用の寄せ植えにもいいかもしれませんね。
それほど大きくならないので、同じく酸性土を好むシャクナゲなど、
大きなシュラブの株元に植えるのにも適しています。



学名  Leucothoe axillaris 'Curly Red'
英名  Leucothoe、 Dog hobble




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by lapisland2 | 2012-02-19 05:48 | Shrub | Trackback | Comments(0)

冬を彩るLeucothoe 1.




Leucothoeは、冬の庭に彩りを与えてくれるフォリエージの一つです。
今年は暖冬でなかなかきれいな色にならなかったのですが・・・、


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寒波のあと、積もっていた雪が溶けると、
きれいなバーガンディー色に染まっていました。


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Leucothoe には約40種類ほどあって、
自生地はアジア・アメリカ・マダガスカルに渡りますが、
L. fontanesianaは、北米南東部の涼しい渓谷の流れに沿って自生しています。

イギリスでは、いくつかの品種が出回っていますが、
自生地からわかるように、いずれも日陰または半日陰を好みます。
酸性土を好むので、イギリス南東部では少々難しいプランツですが、
日本の土には合いそうですね。

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L. 'Scarletta' は、新芽の頃の印象的な赤い色から、
秋が深まり寒さが増すに連れて、
真紅からバーガンディ色へと変化してゆく葉を、
長く楽しむことができます。
暗く長いイギリスの冬に彩りを与えてくれるプランツでもあります。

そんなに大きくはならないので、小さい庭には貴重なシュラブですが、
成長が遅いので、気の短い人には向かないかもしれませんね。
残念ながら土が合わないので、うちでは鉢植えにしています。
耐寒性はありますが、冬の冷たい風を嫌うので、風の当たらない場所を選びます。
春(イギリスでは5月頃)に咲く、
アセビに似た香りのよい小さな花は、思いがけないボーナスです。

私は、秋・冬の寄せ植えにも小さい苗をよく使いますが、
一緒に植えるものは、同じく酸性土を好むプランツを選ぶようにしています。

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学名  Leucothoe fontanesiana 'Scarletta'
英名  Scarletta fetterbush


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by lapisland2 | 2012-02-18 04:20 | Shrub | Trackback | Comments(0)

スキミアは、つぼみのうちが華なのよ



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西日本では、山に行けば普通に見られるミヤマシキミですが、
日本では庭に鑑賞のために植えるということは少ないですよね。

欧米では、赤い実や蕾・花、そして常緑の葉を観賞するために、
庭園や庭によく植えられます。
また小さい株は、冬の寄せ植えの材料としても人気があります。

ミヤマシキミの仲間は、こちらではスキミアと呼ばれていますが、
たぶん、shikimi が skimmia になったものと思われます。

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動物や鳥が食べないこともあって、
秋から冬の間ずっと真っ赤な実を付けてくれるので、
さびしくなる庭には、貴重なプランツです。

スキミアの殆どが 雌雄別株なので、
実をたくさんつけるためには雄株が必要になりますが、
'Rubella'  が使われることが多いようです。

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'Rubella' は秋になると、ダークレッドの蕾を付けますが、
その粋で渋い蕾の色は、長くて暗いイギリスの冬を彩ってくれる
大切なシュラブのひとつです。
いつまでもつぼみのままでいてほしいくらいですが、
そうも行かず、春になると甘い香りのクリーム色の花を咲かせます。

もう一つ、冬の間ずっと蕾の色を楽しめるスキミア(雄株)には、
'Kew Green' があります。

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ライムグリーンの蕾は、
ダークレッドの 'Rubella'  と隣り合わせに植えると、
とてもいい組み合わせになります。

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スキミヤの仲間はヒマラヤから、東南アジア、東アジアにかけての原産ですが、
いずれも、日陰から半日陰を好み、
日向では葉が日焼けしてしまいます。
酸性土を好むので、
イギリス南東部の石灰質の土には合わないので、
鉢植えにした方が葉色もいいようです。
酸性土をたっぷり入れて、地植えにしたことも何回かありますが、
どうもうまくいかないようで、葉が落ちたり黄色くなってしまいます。

小さく保つには、花後に軽く剪定をします。
地植えで、植え場所がよくない時は、冬の間に植え替えるといいでしょう。

イギリスは雨が多いので、時々カイガラムシが付きますが、
ブラシでこすり落として石鹸水をスプレーしておけば、
問題はありません。
葉にはアルカロイドが含まれ、実も有毒なので、ご注意。


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学名  Skimmia japonica
英名  Skimmia
和名  ミヤマシキミ (深山樒)

ダークレッドの蕾のは
     Skimmia japonica 'Rubella'
ライムグリーンのは、
     Skimmia x confusa 'Kew Green'  


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by lapisland2 | 2012-01-22 20:53 | Shrub | Trackback | Comments(2)

有毒なのにおめでたいとは



日本の代表的なお正月の枝ものというと、
南天が上げられると思いますが、
こちらイギリスでは、切花としてはまったく出回りません。


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庭植えのプランツとしても、
一昔前には、ガーデンセンターで見かけることもまれで、
たまに見かけると、びっくりするほど高価でした。
でも、お正月の生け花や、お料理に添えるのに、どうしても南天がほしくて、
一株は15年ほど前に植えましたが、今では大株になっています。
保険のつもりで、もう一株を10年ほど前に植えましたが、
これもうまく定着してくれたようなので、
ここ数年は背の高くなりすぎた枝を順に切り詰めて、更新しています。

病害虫もなく、まったく手のかからないプランツですが、
雨の日が多い上に、年中強風の吹く地域なので、
花はたくさん咲いても結実しないことが多く、
実がついてもその殆どが風で吹き飛ばされてしまいます。
日本では、梅雨の時期に花が咲いて、雨を気にしていましたが、
こちらでは雨風共に気になって、袋を掛けたりはずしたり。

日本にいた頃は、ひよどりに食べられないように、
お正月用に取っておきたい何本かには、
秋になると袋を掛けていましたが、
幸いなことに、こちらの鳥たちはヒイラギの実の方が好みのようです。
おかげで、冬の間ずっと赤い実が残ってくれます。

実だけでなく、芽吹きの頃のダークレッドの新葉も、
古い葉のコパー色の紅葉も楽しむことができます。

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プランツ全体に hydrocyanic acid (青酸、正確にはシアン化水素) を含む
有毒植物だということなのに、
中国や日本ではおめでたい植物として扱われており、
日本では料理の飾りにも使われるのは、まったく腑に落ちませんが、
調べてみると、青酸を含んでいるにもかかわらず、
人には害がないとのことで、ほっと一安心です。
そして、実はアルカロイドを含むので、草食性動物やネコには有毒だけれど、
鳥には影響がないのだそうです。
欧米では、その毒性を生かして、
ウサギや鹿の侵入を防ぐために植えられることもあるようです。

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原産地は、ヒマラヤ以西の東アジアから日本にかけて。
イギリスには、1804年にスコットランド人の William Kerrによって紹介されましたが、
最初は耐寒性がわからないために、温室植物として栽培されたようです。

南天は USDAではゾーン4~10まで耐寒性ありとされており、
昨年の厳冬(-10℃以下)でも大丈夫でしたが、
実をたくさん付けるには、イギリスの気候は適していないようです。

ここ数年、グランドカバーや冬の間の鉢物として、
オタフクナンテンに人気が出てきました。
ちなみに、センリョウはこの国では地植えは無理なので、出回っておらず、
マンリョウは温室栽培になります。



学名:  Nandina domestica
英名:  Nandina 、Heavenly bamboo、Sacred bamboo
和名:  ナンテン(南天)


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by lapisland2 | 2012-01-13 03:31 | Shrub | Trackback | Comments(0)

冬の庭に輝くスノーベリー



スコットランドでは、
強風に続くブリザードで大きな被害が出たようですが、
南東部でもここ数日寒さが厳しくなり、
殆どの落葉樹は葉を落として、庭もさびしくなってきました。

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一昨日はこの冬初めてー3℃になりましたが、
スノーベリーは寒さにもめげず真っ白な実をつけています。
初秋から実を付け始めるスノーベリーですが、
もっと寒さが厳しくなって落葉したあとでも、
白い実は残ってくれるので、
冬の庭を明るくしてくれるだけでなく、
クリスマスやお正月のアレンジにも重宝しています。

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スノーベリーは15種類くらいあるそうですが、
中国原産(Symphoricarpos sinensis) の1種を除くと、
あとはすべて北米が原産地になります。
イギリスにも帰化植物として広がっているので、
南東部の野原でも、野生化しているのをよく見かけます。
(英国には1817年に入って来たとのこと。)

北米では動物や鳥の大切な食料源だとのことですが、
イギリスの鳥たちにはあまり人気がないようです。

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土を選ばず、日向でも日陰でも元気に育ちますが、
夏に目立たない小さな花をつけるだけなので、
実が付くまでは、奔放に伸びる葉っぱがちょっとうっとうしいなと思うのは、
こちらの勝手な思いです。
品種によっては、サッカー(ひこ栄え)がよく出るので、
それも気になるところです。

春先に、全体の三分の一ほどを剪定して、大きさを保ちます。



学名   Symphoricarpos albus var. laevigatus 
      (あるいはSymphoricarpos rivularis)
英名   Snowberry、 Waxberry 、 Ghostberry,
和名   セッコウボク(雪晃木)
      シラタマヒョウタンボク(白玉瓢箪木)
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by lapisland2 | 2011-12-12 19:43 | Shrub | Trackback | Comments(2)

花より葉っぱの斑入りヒューシャ

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今年は記録破りの暖かい秋だったせいで、
ヒューシャ(フクシア)が、まだ花をつけています。
こちらでは、夏のハンギングバスケットや寄せ植えに使う
大きな花の咲くヒューシャと区別して、
庭に植える耐寒性のヒューシャをhardy fuchsiaと呼んでいます。


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この斑入りのヒューシャは大好きなプランツの一つですが、
芽吹きが遅い分、冬篭りに入るのも遅く、
かなりきつい霜が降りるまで、元気に咲き続けてくれます。
ピンク色の新芽から始まって、
のちにはシルバーグリーンに淡いクリーム色とピンクの斑が入りますが、
花がなくても一向に構わないと思うほど印象的な葉っぱです。
「貴婦人の耳飾」という英名のように、
優雅に揺れる花もとても素敵ですけれどね。

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葉っぱの斑は日向の方が鮮やかなピンク色が出ますが、
半日陰では、やさしい斑入りになります。

耐寒性があるとは言うものの、
斑入りでないヒューシャに比べるとやや弱いので、
植える時には地面から5cmくらい深めに植え、
冬にはコンポストやバークで厚くマルチをします。
うちでは、強風を避けるためにフリースをかけて冬に備えます。
春に根元から3cmくらいの所で、剪定をします。



学名  Fuchsia magellanica 'Versicolor' 別名 'Tricolor' (AGM)
英名  Lady's Eardrops


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by lapisland2 | 2011-12-04 09:15 | Shrub | Trackback | Comments(0)

メギの紅葉


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イギリスに来てから見直したプランツの一つに、メギがあります。
日本にいた時には、どこにでもある目立たない潅木としか捕らえていなかったのですが、
こちらに来てから,メギのバラエティに富んだ葉色や花、秋のカラフルな実と紅葉・・・と、
四季を通じて楽しめるプランツだと言うことに気が付きました。
鋭いとげがいっぱいなので、
植え場所によっては、泥棒さん除けにもぴったりですしね。

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うちにあるのは、'Rose Glow'で、
ダークパープルに白や淡いピンクの斑が入ります。
新葉の出る頃の斑入りがとてもきれいで、
初夏に小さな淡い黄色の目立たない花をつけます。
秋には赤い実が付きますが、今年は実付きが悪くて、数えるほど。
やはりお日さまが少なかったせいでしょうか。
晩秋には落葉直前に、すばらしいオレンジ色に燃え上がります。

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日当たりから半日陰まで、土を選ばす、丈夫で元気に育ちます。
狭い庭の場合は、落葉性のものは2月に剪定をします。


メギについては、またいつか、改めてご紹介したいと思っています。


学名  Berberis thunbergii 'Rose Glow'
英名  Barberry
和名 メギ(目木)、  別名 コトリトマラズ



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by lapisland2 | 2011-11-30 04:56 | Shrub | Trackback | Comments(0)

スモークツリーの紅葉



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今年はモミジの紅葉がよくなかったのですが、
スモークツリーも同じで、いい色にはなってくれませんでした。

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紅葉は気温の変化やお天気に影響されるので、
今年のように、冷夏のあと暖かい秋が続くと、
きれいな色には変化してくれないようです。
その上、11月になってからどんよりした空模様の毎日で、
写真を撮っても色がちっとも出てくれなくて、残念。
おまけにかなりのピンボケですねぇ。。。


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by lapisland2 | 2011-11-28 08:32 | Shrub | Trackback | Comments(0)