5月のマロニエ



5月に入り、冬の気温からいきなり27℃の夏日になったイギリスでしたが、
翌日は0℃に下がるような、相変わらずの激しい変化を繰り返しながらも、
春から初夏へと季節は移りつつあります。
そして、木々の緑は日を追うごとに少しずつその色を深めています。

近くの町や村に買い物やランチに出る度にいくつか雑木林を通り抜けますが、
その新緑の美しさと、移り変わる微妙な変化を、
書く才能も撮る能力も持ち合わせていない私は、
ただただ目に染みるその色と姿を心に焼き付けようと、見つめるばかりです。



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さて、ヨーロッパでよく見かけるマロニエ(西洋トチノキ)の木ですが、
ここ英国でも公園や街角など、どこにでもあるありふれた樹木です。
大きくなると20m~30mにもなり、
雄大な姿は、親しみと同時に畏敬の念も抱かされます。
こちらではホースチェスナッツと呼ばれ、
秋に生る実は昔から子供たちの遊びに使われ親しまれています。

遊び方→■


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この木が最も美しいのは5月で、
手の平の形の葉を広げ始めた頃に白い花を付けますが、
大きな木一面に白い燭台が灯ったようになり、とても印象的な景色となります。



ところが、何年か前から、この木に異変が起こっています。

それについてはまた改めて書くつもりでいますが、
今のところは、5月の美しい姿をしっかりと見届けたいと思います。


(全体の写真を撮りたいのですが、
なかなかうまくいきませんので、またいつか。)




学名: Aesculus hippocastanum
英名: Horse chestnut
和名: セイヨウトチノキ(西洋栃の木)


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by lapisland2 | 2016-05-19 03:11 | Tree | Trackback | Comments(2)

オウゴンイタヤはとびっきりの色♪




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5月の庭で、新緑の美しい樹木やシュラブは数多くありますが、
その中でも輝くようなライムグリーンの若葉を見せてくれるのが、このモミジです。

新緑がだんだん濃い緑に変化していく初夏になっても、
このモミジはきれいな色を保っています。



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生育が遅く、余り大きくならないと言うことで求めたモミジですが、
10年以上経つのに、鉢植えのものは植えた当時とそれほど変わりがなく、
地植えの方も、昨年撮った写真と見比べても、それほどの差がないくらいに、
ゆっくりゆっくり育っています。



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芽吹きの頃には、プリーツを畳んだように上手に仕舞われていた葉っぱが、
少しずつほどける様子が面白いものです。

秋には、地域によっては黄色や橙色に色付くということですが、
風雨のきつい拙庭ではきれいに紅葉するのはむずかしく、
晩秋の冷たい風は葉を縮らせて落としてしまいます。
でも運のいい年には、マスタード色に黄葉した葉のふちに、
ほのかにオレンジ色の紅が指す、
なかなか渋い姿を見ることができます。



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日本固有種のオオイタヤメイゲツ(大板屋名月)の変種だと思いますが、
オオイタヤメイゲツは本州(福島県以南)、四国 のブナ帯以上の山地に生育する落葉高木で、
樹高は20mにもなります。
「イタヤ」は葉が重なり合っていて、板葺き屋根のように見えることから来ているようですが、
「メイゲツ」は丸い掌状に広がる葉の形を名月に例えたのだとか。
英名の一つ(Golden) fullmoon mapleも、そこから来ているのでしょうね。

種小名のshirasawanumは、明治時代の樹木学者の白沢保美博士にちなんでいるそうです。



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学名: Acer shirasawanum 'Aureum' AGM
英名: Golden Shirasawa maple 、Golden fullmoon maple 
和名:  ?オウゴンイタヤ(黄金板屋)、キンカクレ(金 隠 れ)
 


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by lapisland2 | 2014-05-22 02:53 | Tree | Trackback | Comments(2)

くねくねハシバミにも小さな葉っぱ出現





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冬の間、くねくね曲がる枝を寒風にさらしていた
くねくねハシバミにもようやく小さな葉っぱが出始めました。



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放っておくと、4mx4m程の大きさになってしまいますので、
相方のナンチャッテ ジャパニーズ・パティオの小山では、
この10年間90cmx90cmに保っています。
大型盆栽のつもりなのでしょうか。



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なぜかもう一本、クライマーに仕立てているものがあり、
夏にはボロ雑巾のような大きな葉っぱが、
小さな道具小屋に覆いかぶさるようになります。



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へーゼルナッツと同じ仲間なので、秋にはへーゼルの実が付きますが、
強剪定をしているせいか、残念ながら収穫は殆どありませんね。


広い庭で大きく育てると、
冬の姿はファンタジーの世界にでも迷い込んだような
おどろおどろしいものがあり、それもまた面白いものです。




学名: Corylus avellana 'Contorta'     AGM
英名: Corkscrew hazel


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by lapisland2 | 2014-05-10 07:18 | Tree | Trackback | Comments(2)

ワイルド・チェリー   英国式お花見





ここ数日、青空の広がるすばらしいお天気が続いています。
鳥たちのさえずりが一日中聞こえる庭で、
お茶をしながらのお花見もなかなかいいものです。




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と言っても、こちらには染井吉野は少ないので、
お花見の相手はヨーロッパ自生のワイルドチェリーで、
隣との境にあるこの木は、手まりの形に真っ白な花を付けます。





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日本の桜に比べると優雅さには欠けますが、
野生的なたくましさがあるように思います。
桜好きにとっては、これはこれでまたいいものです。





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学名:  Prunus avium
英名:  wild cherry 



[追記]

*ワイルドチェリーは、25mもの大木に育ちます。
花後にできるベリーは鳥たちにとっては、大のご馳走ですが、
木が大き過ぎて人の口には入らないですよね。
でも、こちらのサクランボはこのワイルドチェリーを改良した木に生るものだそうですよ。

** 普通に「wild cherry」と言う言葉が指す桜はさまざまあるようで、
例えばイギリスのワイルドチェリーとアメリカのワイルドチェリーでは、違う桜になります。
隣との境にあるこの桜も、雑木林の縁に生えているものとは花の付き方が違うので、
交雑種かもしれません。
この木はまだ10mくらいの若い木なのですが、
それでも花は高い位置にあり詳細をコンデジで写真に撮るのは難しい状態です。
こんな狭い庭に植えるべき桜ではないのですけれどね。

こちらの桜については、もっと勉強の必要あり。


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by lapisland2 | 2014-04-15 03:51 | Tree | Trackback | Comments(2)

銀杏のインスタレーション?



ヒョウの降った日に、庭の銀杏の葉は大急ぎで散ってしまいました。

でも、数日後の晴れた日に庭に出てみると、
落葉したメギの枯れ枝に銀杏の葉が引っかかって、最後の舞台を飾っていました。




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あらあらイチョウではなく、メギに焦点が合っちゃいましたね。





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しばらくはこのままそっとしておきましょうか。

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by lapisland2 | 2013-11-28 01:20 | Tree | Trackback | Comments(2)

つかのまの黄金色の輝き




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10月末の嵐でモミジはあっけなく散ってしまい、
黄色く染まった銀杏の葉も、色付きながら散って行きます。



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盆栽にするつもりで購入した銀杏の若木を、
知らない間に同居人が庭に植えてしまったものですが、
四年が過ぎて、今では5mを超える高さに育っています。


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銀杏の葉は脂分が多すぎて腐葉土にはなりにくいので、
せいぜいきれいな押し葉にして、
ゲーテのように恋人に贈る詩に添えてみましょうか。
それとも、うすれ行く記憶を留めるために煎じてみましょうか。


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でも、今はただ、つかのまの黄金色を
ひたすら愛でることだけに心しましょう。





2011年の書き込みは→

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by lapisland2 | 2013-11-18 08:46 | Tree | Trackback | Comments(2)

先祖返りの斑入りノルウェーメープル



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春から夏にかけての斑入りのノルウェーメープルの葉は、
それこそ息を呑むような美しさがあります。
爽やかなみどりのまわりを縁取る淡いクリーム色。
その絶妙な色の組み合わせは、庭に出るたびにドキッとするほどです。

ところが、この美しい樹木に大きな欠点があることを知ったのは、
植えてしまったあとからなんですよねぇ。。。


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今、ノルウェイメープルの植わっているすぐ近くには、
何年か前までは前住人が植えた大きな桜の木と、
鳥が運んできたエルダーの木が植わっていました。
エルダーに害虫が大発生して、それが桜の木に遷り、
その頃イギリスでは桜に病気が発生して枯れるものが多かったのですが、
害虫のために弱っていたうちの桜もやられて、幹から黒い血を流すほどになり、
樹木医さんと相談してどちらも伐採してもらうことに。

二本も大きな木が無くなった庭は、なんだか妙に明るくて、
歯の抜けたような感じになりました。
思いがけなくできた日当たりのよい場所に、
2年ほどは日向向きの花を植えて楽しんで、
その間にゆっくり次に植えるシュラブか樹木を考えることにしようと
私自身は吞気に考えていたのですが・・・。
気の短い相方は、「鳥たちには木が必要だから、すぐに代わりの木を植えよう」と
やいのやいのとうるさいこと。
ガーデンセンターを見て回ってもちっとも決めない私に苛立って、
さっさと一目見て気に入ったノルウェーメープルを注文してしまったのです。
しかも小さな木ではなく、すでに3mの高さのある木を。


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木が届いて、大きな穴を掘りたっぷりガーデンコンポストを入れて植え付け、
しっかり支柱も添えて、ツリーバンドで縛り、
ほれぼれと美しいメープルの木を眺めていたのですが・・・
訪ねて来た相方の友人の一言に頭をガ~ンと一打ちされてしまいました。
「気をつけないと、またたくまに緑の葉っぱに乗っ取られてしまうよ~」

彼の庭は1エーカーほどの広さに樹木がたくさんあるのですが、
一目惚れで植えたノルウェーメープルは、
植え付け3年後には、斑入りが消え始め、
今では木の3分の2がただの緑の葉っぱになってしまっているとのこと。

それからあと、彼の庭にある木を偵察に行ったり、
車で通る道筋に見えるこの木を探しては観察を続けていますが、
大きくなっても美しい葉を保ち続けている木は数少ないのです。

植えて今年で4年目になるうちの木は、
昨年から少しずつ斑の消えた葉っぱが出始めています。
この先祖返り(こちらではreversionと言います)を防ぐには、
見つけ次第、枝の根元から剪定をすることなのですが・・・
木が大きくなってからは、それも難しくなってしまいます。
先祖返りをした緑の葉は、斑入りの葉よりも多くのクロロフィルを含んでいるので勢いも強く、
うっかり見逃していると、いつの間にか木全体が乗っ取られることになると言うわけです。
そんなわけで、大きくしないようにと昨年から高さを調節するために
天辺の剪定も始めています。

今のところはそれほどたいしたことはないので、
見つけ次第剪定していますが、これから先どうなることやら。。。

それに、植えてから分かったもう一つの欠点は、
「ノルウェー」と言うくらいですから、確かに寒さには強いのですが、
どうやら風雨にはそれほど強くないらしくて、
風のきつい拙庭では、8月も下旬になると葉が縮れたようになり始めます。
黄葉がきれいとのことなのですが、
黄葉する前に、雨でも降ればバッサバッサと落葉してしまうのです。

もう一つ、植え付け3年後になって発見した大きな問題があるのですが。。。

ここまで書いてきて、やれやれ、なんだかため息が出そうで、
今回はそれについて書くのは止めておきます。
そんなわけで、それはまた次の機会に。
手の掛からない庭に作り変えていくはずが。。。なんともいやはや。

大枚200ポンド(購入時のレートだと4万円以上)も出して、
こんなことになるのですから、
一目惚れで斑入りノルウェーメープルを植えるのは、おやめなさ~い!


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学名: Acer platanoides ‘Drummondii’
英名: Variegated Norway maple 、 Harlequin Maple

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by lapisland2 | 2013-10-18 21:41 | Tree | Trackback | Comments(4)

カリフォルニア・ライラックの行く末は・・・



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ライラックの花が色褪せて、
ウツギの季節に移る頃に、この花が咲き始めます。

今年は天候不順で雨ばかり。
気温も上がらないので、この花も例年より開花が遅れたようです。
でも、気温が低いと花もちはいいようで、
いつもより長く目に沁みるブルーの色を楽しむことができました。


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カリフォルニア・ライラックは北米原産で、
名前の示すように、カリフォルニアでは野に咲いているのをよく見かけました。
大きな木になるものからグランドカバーになる小さなシュラブまで、
さまざまな品種が出回っていますが、
それほど耐寒性があるプランツではないので(たぶんー5℃くらい)、
ここイギリスではロンドンなどを除くと、大きな木になるタイプは少し無理があります。
そのせいもあって、シュラブを選んで植える人が多いようです。
私もそのつもりで植えたのですが、なぜか大きな木になってしまいました。
現在6mX3.5m以上に育っていますが、
寒さ厳しく強風の吹くこの地で、よく耐えてくれています。


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まだシュラブの大きさの頃に、強風のために真ん中から
真っ二つに裂けるという事故をガムテープを巻いて乗り切り、
結局は片方の枝をすべて剪定して残りの部分だけが伸びて、
今の大きさになりました。
その間に植え替え3回。
2年前の厳寒の冬に、枝の一部はすっかり枯れてしまいました。
それでも、季節になると残った枝に見事なブルーの花を咲かせてくれます。

寿命もそれほど長くなく、10~15年くらいだと聞いていますので、
すでに寿命も尽きています。


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昨年5月末にカリフォルニア・ライラックの写真で、このブログを始めましたが、
来年も、この美しいブルーの色を見せてくれるのだろうかと、
案じながら木を見上げるこの頃です。



[追記]

ブルーの色はむずかしく、撮る都度違った色になってしまいますが、
一番上のブルーが、かなり近い色かしらと思います。
濃いブルーの、その色合いに魅かれて求めたものです。


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by lapisland2 | 2012-06-23 07:28 | Tree | Trackback | Comments(0)

盆栽になりそこねた銀杏の木

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数日前からの強い風で、銀杏の葉が散り始めています。

この木、実は盆栽にするつもりの苗木だったのを、
いつの間にか同居人が庭に植えてしまいました。
すくすく育って4m近くに。
すっかり盆栽にはなり損ねてしまいました。

これ以上大きくなると困るなあ。。。
と、ため息をつきながら見上げています。



学名   Ginkgo biloba
英名    Maidenhair Tree
和名    イチョウ(銀杏)


     

             GINKGO BILOBA

 東洋から私の庭に委ねられた
 この樹の葉は
 賢者を楽しませる
 謎をかけてくれます
 
 これは 一つの命ある存在が
 己の中で二つに分かれたのでしょうか
 それとも二つが 互いに相手を選び
 一つと思われるようになったのでしょうか

 その問いに答えようとするうちに
 真の意味が分かりました
 あなたは 私の詩から感じませんか
 私が一つでありながら 二つであることを


                    Johann Wolfgang von Goethe (渡辺美奈子・訳)


                    出典:渡辺美奈子「「銀杏」Ginkgo Biloba ゲーテ 」2006
                    http://www.ne.jp/asahi/minako/watanabe/gingo.htm



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by lapisland2 | 2011-11-27 09:36 | Tree | Trackback | Comments(0)

枝垂れモミジの紅葉

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数日前から、枝垂れモミジの紅葉が始まっています。

今年も、冷夏のあと秋になってもおかしな天気が続いて、
もうひとつきれいな色に燃え上がってくれません。

でも、今年は他のモミジがまったく紅葉をせず、
葉をちりちりにして枯れてしまったことを思えば、
「最後のお勤め、ごくろうさま」と褒めてやりたいくらいです。


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学名   Acer palmatum dissectum  'Crimson Queen'
英名   Laceleaf Japanese maple
和名   ? タムケヤマ(手向山)、ベニシダレ (紅枝垂れ)


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by lapisland2 | 2011-11-15 05:28 | Tree | Trackback | Comments(2)