5月の庭仕事


5月に入った途端に気温が急上昇して、
春を通り過ごして一気に初夏になったようなお天気が続いています。
そのせいで、2月のブラックソーンから始まったブロッサムも、
チェリープラムや彼岸桜、山桜やさまざまな里桜など次々と咲き継いで、
はや八重桜やクラブアップルも満開を過ぎようとしています。
代わりに田舎道の生垣や道路際を彩るのはホーソーン(サンザシ)になります。
ホーソーンは先に葉がきれいに出揃ってから花を付けますので、
これから当分の間新緑の中に真っ白な花が溢れるように咲き乱れます。
ブナ林も目の覚めるような新緑色に染まリ始めました。

そして、鳥たちの夜明けのコーラスは一段と高らかに響くようになり、
庭ではライラックの蕾が今にも開きそうになっています。

短い夏のやって来る前に終わらせたい庭仕事は山積みですが、
何しろ動かない体ゆえ、今年もまたジャングル状態の夏の庭になりそうな気配がします。
私自身は恐らく殆ど庭仕事ができないと思いますが、
相方の重いお尻を叩いてやってもらうためにも、
覚書として庭仕事のメモを書き置くことにします。


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☆引き続き、春の剪定の時期ですよ~!

 今の時期の剪定は株の形を整えたり、枝の成長を促進する

◎引き続き、花が咲き終わったシュラブの剪定をする
 Choisya, Chaenomeles(ボケ)、 Berberis(メギ)、ピラカンサ、レンギョウ、
 ヤマブキ、Flowering currant, etc.etc.

◎常緑のシュラブや垣根の剪定

 Box、 Privet、 Bay、 Photinia、 Thuja、 Viburnum tinusなど

 *鳥が巣作りをしていないかどうかを必ず確かめてから剪定すること!

 *天気予報に注意して剪定する(5月もまだフロストの可能性がある)
 
 *ボックス(ツゲ)は年に数回剪定が必要

◎大きくなり過ぎたカメリアの更新をする
 
 若いサイドシュートが伸びている所まで切り詰める

◎ユーカリのコピシングまたはポラードをする

◎斑入りのシュラブや樹木の新葉が出たあと、
 リヴァージョン(先祖返り)の葉が出ていたら忘れずに切り取る

◎花が終わったクレマティス・モンタナやアルマンディの伸び過ぎた蔓を剪定する
 
 古くなった株は強剪定をしてやるとよい
 マクロペターラやアルピナも、花後に根元から25cmくらいに切り詰めておく
 
☆'Chelsea Chop'の時期なので、適する宿根草は今月後半に剪定をしておくとよい
 ( Helenium 、Phlox paniculata、Echinacea purpurea、
   Anthemis tinctoria 、Sedumの大きくなる品種のもの etc.)

*伸びている長さの半分に切り詰めておくと、花の咲く時期は少し遅くなるが、
 花付きがよくなり、コンパクトな株になる

*「チェルシーフラワーショー」の開かれる頃にやるので、この名で呼ばれている

☆セダムはチェルシーチョップとは別に、
 伸びている茎の半分ほどを根元から間引いておくと、
 夏以降の株の乱れを防ぐことができる

☆バラのサッカーを取り除く

☆水仙やチューリップなど春の球根花が終わったら花茎を切り取る

 *葉は切らずに自然に枯れるまでそのままにしておく

☆花の終わった球根へのお礼肥えを忘れずに 
(葉が枯れるまでに済ませる)

☆花が終わったプリムラの株分け

☆種まきで発芽した苗や、挿し木をしたものを外に出して慣らす

☆耐寒性1年草の種蒔きは5月上旬までに済ませること

☆外に直播した1年草を間引く

☆伸び始めた1年草のピンチングをする

 コスモス、ルドベキア、ジニア、キンギョソウなど

 *枝分かれを促進し、花つきもよくなる

☆2年草の種蒔き
 オネスティ、フォックスグローブ、ウォールフラワー、ストックなど

☆来年のための宿根草の種まき

☆カンナやダリアなどは、霜の降りる危険がなくなったら外に植える

☆春に種播きしたスィートピーを外に出して定植する

☆夏用の鉢植えやハンギングバスケットのharden off、
花壇用のプランツも昼間は外に出して慣らし、
今月末には外に地植えできるように準備を始める
(ただし、遅霜に備えていつでもフリースが掛けられるようにしておく)

☆4月に引き続きヘレボルスの花茎切りをする
 種を付けたままにしておくと、
 株が弱って翌年の花付きが悪くなるので、花茎を地際から切る

 *有茎種は花茎が黄色く枯れ始めてから切る事!

☆今月中にヘレボルスにカリ分の多い肥料を与える

☆バラに肥料を与えてコンポストでマルチングをする。

☆垣根やシュラブの根元にも肥料をばら撒く

☆ユリに肥料を与えて、マルチングをする
 
 *リリービートルの活動が活発になるので、注意をすること!

 *リリービートルの被害のある地域では、被害が広がるのを避けるために、
 鉢植えのユリを買わない、友人から株を譲り受けないなどの注意が必要!!!

☆カメリア、アゼリアやシャクナゲ、ヘザーなど酸性土の好きな植物には、
 専用の肥料を与える(+iron sequestrene)

 *私は、+毎春ピートフリーのエリカシアス・コンポスト(酸性土)を
  根元にドレッシングしています
(これは、石灰分の多いイギリスの場合で、日本では必要なし)

☆ハウスプランツに毎週液肥を与える

☆花が終わりかけたワスレナグサは、タネを撒き散らす前に抜き取る

 *もし残したい場合は数株だけそのままにしておく

☆宿根草に支柱を立てる

☆クレマティスやバラを壁やフェンス、トレリスなどに結わえる

☆ホーイングをして、雑草を減らす

☆芝生の雑草取り
 芝生に窒素を多く含んだ夏用の肥料を与える



★病害虫に注意!!!

◎ユリやフリティラリアにつくlily beetleに注意!
 
 これにやられると、葉っぱも花芽もボロボロにされるので、要注意!

 葉の間に隠れているが、真っ赤な色で見つけやすいので、
 見つけ次第手で取って、フミツブースしか方法はない
 黒い汚いものに包まれた幼虫にも注意!

 *lily beetleについての詳細は、『4月の庭仕事』(2015年)を参照のこと

◎バラのblackspot, aphids,leaf-rolling sawflyなどに注意!

 *leaf-rolling sawflyとその被害

◎そろそろslug & snailの被害が出てくるので、防御の準備を怠らないように!!!

 ギボウシなどは一晩で筋だけになってしまうので注意が必要
(トラップ+ビール、砂、grit、卵の殻、市販のジェル、ブラン、
 コーヒー豆のカス、コパーリングやテープ、nematodes などなど)

 *オーガニックな方法は、薬品を使うのと違って効き目が強くないので、
  いくつかの方法を組み合わせて自分の所に合う方法を見つけるようにする

●被害がひどくてどうしても薬品を使わなければならない時は、
 オーガニックの薬品や毒性の低いものを選ぶ事!!!
 (私自身は薬品よりは葉っぱボロボロの方を選びますけれどね)

 *Metaldehyde含有の薬品は絶対に使わないように!
  こどもたちやペット、S&Sを食べるワイルドライフ(鳥、カエル、ハリネズミなど)  に害がある

**病害虫についてはイギリスと日本とでは違いますので、
  そのつもりで読んで下さい



☆池の管理

◎気温が上昇してくるので、水の補給を忘れずに

◎気温が上昇してくると、急にblanket weed やdockweed が増えるので
 すぐに取り除くようにする

◎新しく水生植物などを植えるなら、今が適期
(日本とは少し植え方が違うので、質問のある方はどうぞ。)

◎大きくなりすぎたスイレンなどの株分け

◎スイレンに付くwater lily beetleと幼虫に気をつけて、
 見つけ次第取り除く

◎半耐寒性の植物(熱帯性のスイレン、ホテイアオイ、パピルスなど)を池に戻し、
 カラーなども外に植える

◎新しく魚を池に入れたい時も、今が適期

◎魚の餌は、4月に水温が5℃以上になったら与え始める
(魚が水面に上がってくるのでわかる)
 初めは2日に1度の割りで数分でなくなる分量を与え、徐々に増やす

◎使用する前にポンプやフィルターをきれいにして安全を確かめるおく

◎子供のいる家は池にネットをかけるのを忘れずに!
 猫が魚を取るのを防ぐためにも必要!

 *でも、カエルやnewtの出入り口を必ず確保すること!
 (newtは、見た目はちょっと気味が悪いが、
  カエル同様ガーデナーのよき友なので、大切に♪)




★★畑仕事については菜園日記の方で。



☆★これはイギリス南東部基準に書いていますので、
 日本とは少し違ったところもあります。
 お住まいの地域の気候に合わせて、作業を前後して下さい。
 内容について質問のある場合はどうぞお尋ね下さい。









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by lapisland2 | 2016-05-06 23:37 | 今月の庭仕事 | Trackback | Comments(2)

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Commented by ezaffashz at 2016-05-14 14:42
Lapis様 前記事の話で恐縮ですが、トリリウムの件ご教示いただき、ありがとうございました。これで安心して育てられます。

これまで一方的に英国の園芸事情を羨ましく思っていましたが、Lapisさんの記事でリリービートルとS&S軍団のことを知り、必ずしも羨むばかりではないのかと思うようになりました。
ただ、日本は猛暑・ヤブ蚊・ドクダミ・ヤブガラシ・ヘクソカズラ(根絶困難御三家)がありますから、トータルではやはり英国に分がありますかね(笑)。
Commented by lapisland at 2016-05-17 03:45
月イチさん、
いやいや、今月はS&Sとリリービートルに気をつけましょうということであって、
害虫はこちらにも山ほどいろんなのがいますよ~!
それに手の付けられないしぶとい雑草もワンサカね。
どちらの国の方が楽とか言うことはないですが、長年関西でガーデニングをして来た私にとっては、ここの方がずっと難しいです。
とにかく西日本で簡単に育ったものがこちらでは難しいのなんのって。
ダリアやカンナもすべて秋に掘り上げて、温室もしくは室内に貯蔵し、5月も下旬になってやっと外に出せると言った具合です。
東北や北海道に育つものは、こちらでもわりとうまく行きますね。
それと、ロンドンは暖かいので殆どのものが割りと簡単に栽培できますが、うちはロンドンからそう遠くはないのに、イングランドでは珍しい丘陵地帯で冬はフロストスポットと言って、スコットランドよりも冷え込んだりします。
イギリスは暖流の影響でそれほど雪は多くないのですが、秋~春に掛けてが雨季のようなものでとにかく毎日雨です。(うっかりすると、浴室にキノコがニョキニョキ)
雪ならば植物には優しいのですが、ここでは気温が下がると地面が凍りつき、そうでなければ水浸しで冬の間に根腐れを起こしてしまいます。

エンレイソウ、日本のものは少し栽培が難しいので、西洋種のトリリウムの方が栽培は簡単だと思います。
T.grandiflorumは育て易くよく広がってくれて、日陰で白花が目立ってとてもきれいですよ。
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