夏の庭を彩る花 ファイジェリアス



ジャングル状態の夏の庭では、
放りっぱなしでも長く花を付けてくれるプランツはありがたいものです。




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6月初め頃からファイジェリアスが花を付け始めましたが、
7月に入ってからの気温上昇で、元気いっぱいに咲き続けています。




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「外がコーラルレッドで、中が黄色」と書き表すと
派手な色合いの花のように思いますが、
一輪一輪の花はそれほど大きくないので、たくさん咲いても暑苦しい感じにはならず、
私にとってはお気に入りの夏の花の一つになります。

南アフリカ原産のファイジェリアスには、
Phygelius capensisと Phygelius aequalisの2種類の原種があります。
Phygelius capensisは、花が茎の周り全面に付き、
Phygelius aequalisは、花が茎の片方にだけ付くので
すぐに見分けることができます。

どちらも1m以上の高さになりますが、
英国で作成された園芸種もいろいろ出回っていて、
色もローズ、赤、オレンジ、黄色、クリーム色などさまざまあり、
サイズも小さめのコンテナー向きのものもあります。



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拙庭に咲くファイジェリアスは、
Phygelius x rectus 'Winchester Fanfare'ではないかしらと思います。
'Winchester Fanfare'は60~90cm位の高さになるのが普通なのですが、
半日陰の拙庭では天候のよい夏には1.5~1.8mくらいまで延びます。
たぶん、日向ではもう少し低い高さをキープできるのではないでしょうか。
(ひょっとしたら別の品種なのかもしれませんが、
何種類ものファイジェリアスを植えて耐寒性を確かめたので、
残っているのが一体どれだったのかわからなくなってしまいました。)



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とても花期が長くて、うちでは6月頃から晩秋まで次々と咲き続けてくれます。
(南部やロンドンなど暖かい所では5月頃から11月まで咲き続けます。)



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花期が長い上にあまり土を選ばず、水はけがよく肥沃で、
日向でさえあれば、殆ど手の掛からないプランツです。
拙庭のように半日陰であっても、冷夏でない限りよく花を付けてくれます。
(自生地では川辺りや湿気た傾斜地に生えるとのことですので、
夏に水切れにならないように気をつけるといいでしょうね。)

ただ耐寒性はもう一つなので、南向きのシェルターな場所を選んで植えるようにします。
(耐寒性は、Phygelius capensisの方が少し強いようです。)
私の場合は、晩秋に根元をコンポストなどでマルチングして、フリースで覆うようにしています。

私の好きなのはレモンイェローのファイジェリアスで、
これはサイズも少し小さめで、狭い庭向きではあるのですが、
残念ながら、耐寒性がもう一つで、うちではなかなか冬が越せません。
取り込む場所のないうちでは、1年ぽっきりになることが多いですね。

Phygeliusは分類ではシュラブに入ると思いますが、
Phygelius capensis以外の園芸種は、
暖地では宿根草扱い、寒冷地では1年草扱いになります。
冬越しができるようなら、春に根元15~20cmくらいの所まで切り詰めて、
毎年新芽を更新します。

サイズの小さい園芸種のものは、冬場は温室や室内に取り込めますし、
1年草扱いの場合でも、簡単に挿し木で更新できます。
また、種からも簡単に育てることができます。
それと、サッカーがよく出るので、
それをレイヤードして増やすのも簡単です。

この花は古いウォールドガーデンで時々見かける程度で、
庭に植えられることは少ないのですが、
もっと見直されてもいいプランツではないかしらと思います。
ハミングバードのお気に入りの花のようですが、
蜂たちにもとても人気があっていつもブンブン群がっています。

英国では Cape Fuchsiaと呼ばれることが多いのですが、
花の形はハーディヒューシャ(耐寒性フクシア)に似ていますが、
ヒューシャ(フクシア)の仲間ではなく、
フォックスグローブやペンステモンの仲間になります。



学名: Phygelius x rectus 'Winchester Fanfare' (たぶん)
英名:  Cape Fuchsia


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by lapisland2 | 2015-08-16 02:03 | Shrub | Trackback | Comments(12)

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Commented by surume393939 at 2015-08-17 21:29
Lapisさん こんばんは。久しぶりの庭ですね。あまり手入れができない様子に心配していましたが、相変わらず元気で美しい庭の様子に安心しました。
フアイジェリアスは大きいですね。隣で咲くピンクのアスチルベも大きいのできっと環境がいいのですね。我が家の種から育てた2年目のルドベキア グリーンウイザードはあれほど期待していたのに草丈は低く花ももうひとつ、さっぱりでした。でも北海道の写真をみると背も高くのびのびと花をつけていました。やっぱり猛暑には向かない植物だったのかしらとガックリです。
ファイジェリアスの花はフクシアの花にも似ていますね。中の黄色と外側の赤がなんとも可愛いい色合いです。沢山ぶら下がっている様子は圧巻です。いつも見たことのない花の写真を届けてくださってありがとうございます。久しぶりのLapisさんの写真はやっぱり美しいです。
Commented by lapisland2 at 2015-08-18 03:47
surumeさん、こんばんは。
この写真を撮ったのは6月初めと7月だったと思いますが、
そのあと庭はどんどんジャングル化しています。
相方が新しい長剪定ばさみ?を買ったので、先週やっと庭の剪定をしてくれて
少しだけさっぱりしたところです。

このファイジェリアスですが、
数年前の厳寒の冬に消えてしまったとばかり思っていたのにサバイバルしていました。
来年はもう少し日当たりのいい場所を探して植え替えようと思っています。

surumeさんの所では、ルドベキア・タカオが元気に育っていますよね。
グリーンウイザードは株がある程度大きくならないと背も伸びないのでは?
うちの場合は半日陰なのでうまくいきませんでした。
確か、kotokuさんの庭で元気に育っていたような記憶があるのですが、
やはりあんな広い庭でないと見栄えがしないのではないでしょうかしらね。

見栄えと言えば、憧れのルドベキアがあるのですが、
それも日当たりのいい広い庭でないとやはり見栄えがしないので、
諦めています。またいつか画像を貼りますね。
Commented by surume393939 at 2015-08-18 17:16
Lapisさん そうなんですか・・・2年目の株は大きいのやら、小さくヒョロヒョロしたのやらがありますが、一番しっかりした株に蕾がいくつかつきました。
まだまだ待たないといけませんね。そのうち猛暑で枯れるかもしれません。北海道の写真にはエルムルスが一緒に写っていました。やっぱり狭い庭ではあきませんね。
Commented by lapisland2 at 2015-08-19 04:27
surumeさん、
二人とも狭い庭にあれもこれも植えまくっているのが、
そもそもいけないんですよね。
引き算、引き算と思いながらやっているのですが、
ついついまた何か新しいのを植えてしまいます。 (-_-;)

BBSの方、きれいな画像をありがとうございます♪
近いうちにコメント入れますね。
Commented by bacuminnote at 2015-08-20 10:26
lapisさん
そして、surumeさんも。
おはようございます&おひさしぶりです。
夜中に降った雨のおかげで今日もすずしい朝になりました。熱い珈琲がうまい!
相変わらずの無精者で家の庭は♪草のうみ〜風が吹くよ、ヘイ!(笑)〜なのに、ここに来て花や緑をみて、ええなあ〜と見とれています。
膝痛でさえない今日この頃ですが、この涼風の中、音楽も活字もすいーっと入ってきて、ええ感じです。ジェイ・ルービン『日々の光』を読み終えた朝に〜

Commented by lapisland at 2015-08-20 23:52
bakuさん、
こちらも雨の多い日が続いているので、膝に来ています。
お互い気をつけて過ごしましょうね。

ほったらかしでもけっこう花たちは咲いてくれているのですが、
ブログもサボり癖がつくと、写真も撮らず書き込みもせずで、
放棄ブログに成り果てています。

欧州の終戦記念日は5月なので、70周年ということでいろいろ行事がありましたが、
英国では8月15日はVJ Dayで、
日本人である私は例年以上に小さくなって過ごしました。
この日には、英国でのVJ Dayのパレードと、日本での終戦記念日の画像が繰り返し交互に放映されました。
そしてこの日には、日本軍の捕虜となり、泰緬鉄道建設で過酷な強制労働を強いられたイギリス軍兵士たちの悲惨な写真が、毎年必ず新聞やテレビに表示されます。
その当時の生き残りの人たちもすでに90歳を越え、直に話を聞く機会は少なくなりつつあります。
何も語らず逝ってしまった人たちの多い中、事実を知る最後の機会だと思い、
つらいことではありますが、しっかりとインタビューやドキュメンタリーなど目を開き、耳を傾けています。
日本にいたのではわからなかった、欧米側から見たWWⅡのさまざまな側面を身に沁みて感じてきたこの20年間です。


Commented by bacuminnote at 2015-08-21 14:04
lapisさん。
膝痛、いつもは知らんまに治るのですが、今回はけっこう痛く長くで。調子のましなときに鍼灸に行ったり(ほんまに痛いときは、道中困るという・・)、さすったり足上げ運動してみたり。おだてたり、なだめたりしてます(苦笑)

VJ Day〜 対日戦勝記念日( Victory over Japan Day)っていうんですね。恥しながら今日初めて知りました。

『日々の光』は戦前のシアトル、戦時中のミニドカ日系人収容所と1959〜1963年の日本が舞台の小説ですが、著者は書いた動機として「第二次世界大戦中にアメリカ政府が憲法を捨てたことへの怒りがまずあった」と述べているそうで。
歴史を学ぶことも知ることも、一方向からの視点では「見えない」ことが一杯あるから〜lapis さんも書いてはるように「つらいことだけど、しっかりと」見聞きすることの大切さを改めて思います。どっかの首相には、まずそこから学んでもらわんとね!

泰緬鉄道といえば、いつだか観た映画「レイルウェイ 運命の旅路」(原題:The Railway Man)を思い出します。今朝相方とlapisさんのコメントのこと話してて、この映画と、相方が子どものころ観たという『戦場にかける橋』の話になりました。わたしはあの映画音楽しか知らないのですが、2つの作品の視点のちがいなどを考え『戦場に・・』も観てみるつもりです。
Commented by lapisland at 2015-08-22 08:07
bakuさん、膝痛、痛みのきつい時は膝用のサポーターを付けるとかなり楽ですよ。
ずっとつけてると筋肉が弱くなるのでよくないでしょうけれど、
激痛の時は付けると少し歩けますし、台所の立ち仕事も少し楽になります。
ただねぇ、夏の暑い時は付けられませんよねぇ。
クーラーの効いている所では保護になっていいとは思いますが。

私もちょうどbakuさんと同じことを考えていたところです。
『戦場にかける橋』は随分前に数回見たのですが・・・、
そして、VJ Dayの直前になると毎年必ずと言っていいくらいにテレビでの放映があるのですが、
あれは元捕虜だった英国人にとってはかえって腹立たしい以外の何ものでもないのではないかと言う気がして、こちらに来てからは見ていません。
映画としての出来はいいのでしょうが、史実とはかけ離れた現実にはあり得ないようないわゆる戦争ものドラマだと思いますので。
でも、70周年の今、『戦場にかける橋』と『レイルウェイ 運命の旅路』を続けて見てみようと思っています。
それに、昔読んだ『アーロン収容所』も、もう一度再読したいと思っています。
Commented by baku at 2015-08-24 22:53 x
lapisさん。
アドバイスおおきにです。(さっそく装着)
そして今日は整形外科に。お皿〜歳相応のへたれ具合らしいです(苦笑)

『戦場にかける橋』さっそくレンタルしてきたんですが、最初少し観てちょっとなあ〜と止まってしまって、中断中。
『アーロン収容所』は知りませんでした。教えてくれはってありがとう。図書館に検索入れたら、三カ所の市内図書館の本みな貸出中でした。けっこう前の本やから誰も借りてない、と思ったのですが。次に借ります。
Commented by lapisland at 2015-08-25 23:41
bakuさん、台風15号の影響はどうでしたか。
こちらは今週は毎日雷雨+強風で寒いこと、寒いこと!
昨晩は10℃くらいに下がったので、少しだけヒーターを入れました。
こんな天気なので、私も膝痛が続いています。
3年ほど前に日本で整形でレントゲンを撮ってもらったら、
bakuさんと同じかな?、両膝とも磨り減ってしまっていました。
腰痛がひどいので、いつかは膝に来るとは思っていたのですが。。。
お互い、気をつけて騙し騙し行くしかないですよねぇ。

『アーロン収容所』は、随分昔に日本にいた頃に読んだのですが、
戦後70年と言うことで新たに読まれているのでしょうかしらねぇ。

終戦になってからの英軍の収容所における日本人捕虜の体験ですが、
どちらの側であっても一旦戦争になってしまうと、人は人でなくなるというか、
それとも人の本性(性悪説に基づけばですが)に戻ってしまうと言うか・・・。
『アーロン収容所』の著者はかなり名の知れた人(度忘れ!そしてネットで調べもしないでコメントを書いてます。ごめん。)だったと記憶していますが、
地獄状況にありながら、よくもこれだけ人を観察する能力が残っていたものだと思いながら読んだと思います。
Commented by bacuminnote at 2015-08-27 08:46
lapisさん。
おはようございます。
台風、このへんに限っていえば、心配したほどのことなく通り過ぎました。そして、そして空も空気も秋めいて。もうパジャマは長袖に替えようと相方と今朝話しました。

『アーロン収容所』のレビューなどちょっと読んでみて、lapisさんも書いてはるけど、【どちらの側であっても一旦戦争になってしまうと、人は人でなくなるというか】ですね。それでも、そんな戦争を好む人たちがいつの時代にもいて。ここんとこ、ずっと戦争関連の本や映像に接していて、ほんま暗澹たる思いです。

涼しくなったので、さぼり気味ブログにそろそろエンジンかけようと思ってるとこです。
Commented by lapisland at 2015-08-29 04:25
bakuさん、こんばんは。
昨晩も今晩も10℃と気温低めで、そろそろ初秋の気配がして来ました。

イギリスは常にどこかに軍を送り込んでいる国なので、
戦争はいつも身近にあります。
そして、前線で死んで行くのは20才前後の若者たちです。

それに、欧州がアフリカでやってきたことの付けが廻って来て、
民族大移動が始まっていますので、日本では想像もつかないようなことが
これから欧州で始まりますよ。
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