9月の庭仕事



9月になりましたが、日本はまだ当分残暑が続きそうですね。
こちらイギリスは、思いがけずいいお天気が長続きした夏でしたが、
それも8月の上旬までで、そのあとは平年を下回る気温の低い日が続き、
雨も多くなりました。

このまま秋に突入かしらと思っていたのですが、
9月に入ってから少し気温が上がり、秋は足踏みをしているようです。

9月の訪れと共に、鳥たちも再び庭に姿を現し、
季節が巡って来たのを教えてくれます。
夜明けのコーラスも日を追う毎に高らかになっていくことでしょう。

昨年も書きましたが、
ガーデニングのカレンダーでは、
秋から新しい年が始まると言ってもいいかもしれません。
そして、9月はその仕事始めの月だと言えると思います。
季節の終わりに向かって行く月だと思われがちですが、
ガーデナーにとっては、新たな季節への準備を始める月になります。


コンポスト作りをやってみようと思っていらっしゃる方は、
秋は最適のスタート時期になります。
コンポスト容器や麻袋など必要なものを、
木々の落葉が始まる前にそろえておくといいでしょうね。

まだコンポストや腐葉土作りをしたことのない方は、
ぜひこの秋こそチャレンジしてみて下さいね。
コンポストや腐葉土作りをしてみると、
自然界の循環する営みを実感することができると思います。
すべてのものは土に還り、すべてのものは土から蘇る。

昨年、「できるだけ早い時期に、
イギリス式コンポストの作り方について書き込みたいと思っています。」と
書いておきながら、そのままになっています。
何人かの友人から催促も受けていますので、いずれ近いうちに。

(土作りに関しては、『菜園日記』の方への書き込みになります。)



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☆冬までに定着するように、
 できるだけ早く耐寒性1年草の種まきをする
 (必要ならば、フリースやクローシェで保護する)
 キンセンカやニゲラ、poached egg plant(Limnanthes)、
カリフォルニアポピー、ナスタチウム、
 ヒメコスモス、コーンフラワー、ラークスパー、など

 (今の時期に蒔いておくと、来年花が早く咲く)

☆ウォールフラワーやワスレナグサ、フォックスグローブ、オネスティなどの
 2年草の苗を定植する

*ウォールフラワーの種まきをし損ねた場合は、
 これからの時期ガーデンセンターやマーケットで束にして売られる苗を
 買って植えるとよい

☆コルチカムの球根の植え付け

☆秋植え球根を植えつける
 特にダフォディルやFritillaria imperialis などは早めに

(水仙の根は晩夏に伸び始めるので、
 その時期に植えると水分や栄養分をよく吸収するため)

*ただし、チューリップは11月まで待つこと!

☆芝生に小さい球根(クロッカスやフリティラリアなど)を植え込む

*リスが掘り返すのを防ぐために、
 植えた球根の上からワイヤーネットをかぶせるのを忘れずに!
 (普通のネットでは喰いちぎってしまうので注意)

☆クリスマス用の水仙やヒヤシンスを植える
(preparedと書いてある球根を買う)

☆引き続きbedding plants の花がら摘み・水遣り・施肥を
 定期的にして、花期が秋まで続くようにする
   ↓
ボーダーの花が終わった所に多年草の鉢を置いたり、
プリムラやパンジーなどを植えて秋から冬までの間も
花が続くようにする

☆引き続き、晴れた日を選んで種取りをする
(採った種は紙袋に入れて乾燥した所に吊るして数日乾かした後、
 ごみなどを取り除いてからラベルをつけ、密封容器に入れて、
 冷蔵庫や涼しい場所に保管する。あるいはすぐに蒔く)

☆花が終わった宿根草は、根元から刈り取って、コンポストに

*ゲラニウム、プルモナリア、ユーホビア、ぺオニーetc.

☆カメリアに水遣りと施肥を忘れずに

*イギリスの場合は、石灰分の多い水道水よりも
 溜めておいた雨水をやる方がよい

☆秋の嵐に備えて、支柱の点検をしておく

☆クライマーを植えつけるのに最適の月なので、
 植えつける場所を選び、土の準備をする。

☆ダリアも今月は最盛期になるので、花がら摘みを忘れず、
 支柱がしっかりしているかどうか確かめる
 毎週の施肥も忘れずに

☆アルパインのプランツにグリットでマルチングをする

☆クライミング・ローズ、ランブリング・ローズの花後の剪定をする
 (剪定した茎を挿し木に使える)

☆バラの黒点病やさび病の兆候のある葉は、
 すべて市町村の収集するグリーンビンに入れるか焼却し、
 下に落ちた葉もすべて拾って同じように処分する

*家庭のコンポストは温度がそれほど上がらないので、入れないこと!

☆植えてから3~4年経った宿根草は勢いがなくなるので、
 今の時期に株分けをする
 (ただし、粘土質の土なら春に株分けする方がよい)

☆ミクルマスデージー(アスター)はウドンコ病が発生しやすいので
 水遣りを忘れないようにする

*どうしても必要な場合は、2週間おきにオーガニックの薬剤を散布するが、
 ウドンコ病に耐性のある品種を選ぶようにした方がいい

☆挿し木やさし芽はまだできるので、早めにする

*耐寒性のない宿根草などのさし芽も今のうちに 
  ヒューシャ、パラゴニウム、ペンステモン、バーベナ、マーガレットetc.

☆外に出していたハウスプランツを室内に取り込む

☆ヘッジ(垣根)の刈り込みをする最後の月なので、
 寒くなる前にトリミングをしておく

*時期が遅れるとコニファーなど枯れ込むことがあるので注意

*電動機具(electric trimmer)を使う時は、
 ゴーグルや手袋などの装備を忘れずに!
 hedgeのすぐ傍にボーダープランツを植えないようにする
(そこだけハゲになってしまう)

*下に行くほど少し広がる感じで刈り込むと、根元までよく日が当たる

*ヘッジの中に鳥の巣がないか確かめてから刈り込みをすること!

☆芝刈りと施肥
 
 4月~10月までは週1回の芝刈り
 日照りが続く時は短く刈り過ぎないようにすること!
(芝刈り機のブレードを2.5~ 3cmに設定する)
 
 施肥は3~4週に1回程度


☆夏の間にできた芝生のはげた部分に種を蒔く
 (今なら数週間で新しい芝が生えてくる)

☆クリスマスに使うヒイラギの実などにネットを掛けて、鳥から守る

☆冬までにコンポストの切り返しをしておく





☆池の管理

◎引き続き blanketweedやduckweedを取り除く

◎ホテイアオイやウォーターレタスなど、
 水面を覆っているプランツを間引いて数を減らす

◎増えすぎた水草も引き上げて量を減らす

◎スイレンなどの枯れた葉が水中に沈まないように、刈り取る

◎落葉樹の落ち葉が池に落ちるのを防ぐために、ネットを張る

*カエルなどの出入り口を確保するのを忘れないように!

◎冬に備えて、水温が低くなる前に魚に高タンパク質の餌を与えて、
 病気に対する抵抗力をつける

*隔日にフレークまたはペレットを与える (20分以内に無くなる程度の量)
 気温が下がり始めたら、餌の量を減らす

◎もし、新しく池を作る予定なら、今の時期に準備を始めるとよい 






☆Wildlife

◎8月下旬から鳥たちが庭に戻って来ているのと、
 日が短くなり気温が下がってくるに従って、
 北からの渡り鳥の数も増えて来るので餌の補給に気をつける

 冬に備えてこの時期は高エネルギーの餌を用意する

(ヒマワリなどの種、グレイン、ナッツ類、フルーツ&ベリー、
 ドライフルーツ、ベーコン、固くなったチーズ、キャットフード、
 フルーツケーキやナッツケーキ(ドライフルーツやナッツをラードで固めたもの)、
 ビスケットやケーキの残り、ラードやfat ball、mealworm など)

 *ピーナツはそのまま与えると喉に詰めて死ぬことがあるので、
  必ずワイヤーネットのピーナツ用のバードフィーダーに入れて与えること

 *カタツムリを集めて置いておくと、Song thrushやヘジホグなどの餌になる

 *鳥の種類によって好物が違うので、
  多種類の餌を用意すると多種類の鳥が来てくれるようになる。

 *木の上で餌をとる鳥もいれば、地面で餌をとる鳥もいるので、
   地面に置くバードフィーダーも忘れないように!
 
◎ヘジホグ(ハリネズミ)も冬眠までに栄養補給が必要なので、
 餌を準備する

(キャットフードやドッグフードなど+水)

*ミルクは与えないこと!

◎ハチの数が異常に減っている現在、
 どんなプランツがハチに好まれるかを考慮に入れて、
 植えるプランツを考えるのも大切なことだと思います。

*派手な園芸種の八重の花を避け、
 一重のデイジーのような形や、筒型の花を選ぶとよい

◎バードフィーダーやバードテーブルの定期的な掃除を忘れないように!
 (オーガニックのクリーナが売られているので、まずそれをスプレーしたあとブラシで擦り、
 そのあと水で洗い流してから乾燥させる)

 *不潔なバードフィーダーから、鳥の間に感染病が広がることも多い。

 *サルモネラやE.coliなどの人への感染を防ぐためにも、
  餌やりや掃除のあとには必ず手洗いを決行すること!!!

◎庭や畑の一部に、小動物や虫たちのために丸太や小枝を積んだり、
 草を刈らない場所を作る
 
 *庭も畑も雑草1本生えないようにきれいにするのは自然に反することだとみなして、
 「ぐうたらガーデナー」に徹することにしよう!


★畑仕事については、菜園日記の方に書いています。→




*追加を書き込むことがあるので、時々見直してくださいね。

*庭仕事はお住まいの地域や国によって、時期をずらしてください。 

(これはイギリス南東部基準に書いていますので、
 お住まいの地域によって庭仕事の時期を前後して下さい。
 栽培方法その他は、日本とは少し違ったところもあります。
 内容について質問のある場合はどうぞお尋ね下さい)






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by lapisland2 | 2014-09-03 19:24 | 今月の庭仕事 | Trackback | Comments(4)

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Commented by wilmslow at 2014-09-07 15:05
こんばんは♪
今、夏休み最後の旅行記を書き終えてlapisさんのブログにお邪魔しにきましたら、なんと私が最近強く感じていたことをlapisさんも書かれていらっしゃって、つまり『すべてのものは土に還り、すべてのものは土から蘇る。』の文章なのですが、それを見てなんだかすごく嬉しく感じてしまったのですよ。

何が嬉しく感じたかといいますと、lapisさんがこのポストを更新されていらっしゃった時に、私も違う地で同じようなことを強く感じていたのだなぁと不思議に思いながらも、そしてその偶然を嬉しく感じたのです。あはは、すごくミーハーなlapisさんファンみたいですよね(爆)
さすが、私の師匠だわ~って思いながら今回のポストを読ませていただきました。

あと、8/27付けの記事で書かれていらっしゃるメギの剪定での質問なのですが、メギの強剪定とはどのくらいの強剪定をされましたか?全ての枝を地面近くまでばっさりとされて、もどったのでしょうか?
Commented by lapis at 2014-09-08 04:20 x
wilmslowさん、ご無沙汰しています。

『すべてのものは土に還り、すべてのものは土から蘇る。』
なんて、馬鹿なことを書きましたねぇ。
知識だけで得たことは書きたくないので、
殆どエコロジー的なことは書かないようにしているのですが・・・、
うっかり口が滑ってしまいました。
人間の営みの殆どは土に還らないことばかりですから、土から蘇ることはないですよね。
そう考えると、ナメクジやキノコや雑草の方が、ニンゲンよりもずっとえらいわけです。
あ、少なくともニンゲンも屍だけは土に還るかなと思いますが、日本では土葬も禁じられていますよねぇ。
イギリスではまだ火葬・土葬を選ぶ余地がありますが、アメリカではいかがなものでしょう。

と、話がおかしな方向に行ってしまったので、メギの話に。
普通は冬の間に三分の一ほどを剪定していますが、
雨続きのせいか昨年は大きくなりすぎたので、今年は三分の二を剪定してみたら、
鮮やかな色が出て大きさもほどほどになってよかったですよ。
でも、wilmslowさんの庭は広いからそれほど切り詰める必要はないかもしれませんね。
いずれにしてもメギは強いから、根元から切ってしまっても芽を吹いてくると思います。

Commented by wilmslow at 2014-09-08 12:41
lapisさん、メギの剪定のことありがとうございます。
いえそれが、道路脇に植えられているメギがひときわ大きくなって、歩道部分にはみだしそうになってきたのです。それで、かなり強剪定してみようかなぁって、ちょうど思っていたところだったので、ご返信いただき助かりました。
冬に私も2/3ほどきりもどしてみます。

そうそう、私も森の中で考えたのですが、循環する自然界の中で、人間の営みがつくりだすものは土にはかえらないから、私達よりも嫌われ者のナメクジとか雑草とかのほうが、よっぽど地球にとっては大事なんじゃないの、とか(笑)
アメリカも火葬と土葬を選ぶことができます。でも州によってはどうなのかしら。。。。

メールありがとうございました!
お忙しそうですね、また改めてお礼の返信いたします。
Commented by lapis at 2014-09-09 01:18 x
wilmslowさん、こんにちは。
ここ1週間ほど珍しく雨が降っていなくて、
今日は夏が戻って来たかのようないいお天気になりました。
友人とランチに出かけて今帰って来たところです。
今晩は簡単なサパーとTV観戦のスナックを準備するだけなので、
早めにお風呂も済ませて、TVの前に陣取ります。
もちろん、Nishikori VS CilicのUS Open ファイナルを見るためで~す!
私よりも相方の方が何年も前から錦織を応援していて、
「ニシコリ、ニシコリ」と、大騒ぎしています。
今晩は日本でもまた睡眠不足の人たちが増えることでしょうね。

メギの剪定、うまく行きますように。
というよりは、バシバシ切っても大丈夫と思います。
トゲトゲがすごいので、剪定した枝をうちでは猫除けに使っています。
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