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純白の八重のさくら



巷では、ワイルドチェリーや山桜が散り始め、
先週あたりから八重桜の季節に移っています。
明日までこのいいお天気が続くとのことで、
例年ならば四月終わりから五月上旬に掛けて咲く八重桜も、
随分早い開花になりました。



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こちらには八重桜の種類も多いのですが、
私が好きなのは、この純白の八重。
遠くから見てたぶん白妙ではないかしらと思っていたのですが、
近づいて見ると花びらがもっと蜜に重なっているようです。
こちらではそう珍しくもなく、よく見られる桜です。



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写真を撮ったこの桜の木は村の教会の横にあって、
毎年楽しみに開花を待っていますので、
桜の季節になると何回も教会まで偵察に出かけます。
咲き始めの頃が好みではあるのですが、
春が駆け足どころか超特急で過ぎて行くこの春、
雑用に追われている間に、一気に咲き進んでしまいました。
でも、このぽってりした花びらの重なりも、
それはそれでまたいいものですね。



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残念なのは、2年ほど前に突然この桜の下にライトとサインボードが設置されたこと。
教会の横は大きな駐車場になっていますので、安全性を考えてのことだと思われますが、
なぜ桜の木の真下に。。。
と、思うのは私が日本人だからでしょう。

英国人にとっては、桜は特別な花ではないので、
小さなカメラを構えて写真を撮る私を、人は懐疑の目で見ながら通り過ぎて行きます。






「さまざまの こと思ひ出す 桜かな」          芭蕉


なんともシンプルそのもので、
五・七・五と指折れば小学生にも作れそうで、
それでいて「そうなのよね。」と、しみじみ納得する句でもあります。

日本人なら、だれにでも桜の思い出があります。





[追記]

学名はたぶん Prunus avium 'Plena'     AGM
この八重のものは'Multiplex', 'Grandiflora' だろうと思われます。
英名は単にDouble White Cherry

by lapisland2 | 2014-04-18 23:08 | 散歩道の植物たち