今年は格別に春の過ぎて行く速度が早くて、
巷ではすでにワイルドチェリーに混じって、さまざまな園芸種の桜も満開になり、
もう八重桜さえ咲き始めています。
そこにレンギョウや山吹の花、雪ヤナギも咲き乱れて、
まさに百花繚乱の季節になって来ました。
例年よりは、すべてが2~3週間早いような気がします。
庭でも写真を撮る前に次々と花が咲き急ぎ、
木々やシュラブの葉が展開し始めています。
ホスタも尖がった芽吹きを見せたかと思ったら、気の早いのはもう葉っぱが開き始めています。
雨続きで例年よりも暖かかった今年の冬は、
S&S軍団にとってはさぞうれしい冬だったことでしょう。
すでに被害はあちらこちらで見受けられ、
これからの長い彼らとの戦い(そして諦めと共存)の季節が始まろうとしています。
このフリティラリアも、実は足元の辺りはすでにボロボロ状態です。
何本かは蕾も齧られてしまったのではないかしら。。。
花期の長いムスカリはまだまだ元気一杯で、あちらこちらにのさばっています。
今の時期に、植えもしないのにのさばっているものと言えばワスレナグサですが、可憐な花はちっとも邪魔にはならないので、
花が終わる頃に来年のために少しだけ残して、あとは抜くようにしています。
お邪魔と言えば、こちら。
賑やかに咲くヤマブキは、こちらの気候に合うのかどこにでもあります。
そして、レンギョウと同じく、なぜかこの国では楚々とした姿にはならず、
逞しいことこの上なし!
何年か前に根こそぎ抜いたはずなのに、またこの通り。
秋に、樹木医さんにばっさりやられたのにもかかわらず、賑やかなことです。
もう一つの困ったさんは、これ。 ご存知ボケの花。前の住人が植えたものですが、落ちた実からすべてが発芽するようで、
見つけ次第抜いてはいるのですが、手に負えません。
白花の方は、2回植えて2回とも冬越しができなかったと言うのに、
この派手な色のは、元気いっぱいです。
うれしいお邪魔虫と言えば、フラワリング・カラントですが、これは、鳥が運んで来てくれたようです♪
蕾の頃のもう少し濃い色の時が一番好きなのですが、
うっかり見逃してしまったようで、開いてしまいました。
蕾のままで長い冬を越したスキミアも満開になっていますし、
アセビも花を付け始めています。
木やシュラブの根元では、プリムラのやさしい黄色い花がそっと春を謳歌しています。
派手な園芸種のポリアンサスよりも、
プリムローズと呼ばれている地味な自生種の Primura vulgarisや、
カウスリップと呼ばれるP.verisの方が、好みです。
さまざまな色が交じり合って、なんとも賑やかな庭の色合いですが、
再び巡ってきた生命を表すうれしい色ですね。