3月の庭仕事




イギリスは、過去250年間で最悪の冬だったそうで、
来る日も来る日も大雨と強風が続き、太陽を見ることもありませんでした。
南部は川が氾濫し、農地も牧場も家屋も浸水状態が続き、
一時は道路の交通手段がカヌーやボートだった地域も多く、
いまだに水が引かず、避難したままの人たちもたくさんいます。

でも、毎日少しずつ日が長くなって、太陽の輝く日も増えて来ました。
鳥たちのさえずりの声もいっそう高らかになっています。

暗い季節に別れを告げ、春を迎える前奏曲が流れてきます。
待ち焦がれていたガーデニングのシーズン到来です♪



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☆春先の剪定の時期ですよ〜!

◎Cornus(dogwoodミズキの仲間)、Salix (willow ヤナギ)、
  hardy fuchsia(耐寒性フクシア)、Ceratoastiguma(ルリマツリモドキ)、
 Carypteris 、ブデリア(Buddleia davidii) などは、
根元近く(約15cm)でバッサリ剪定する

◎伸び過ぎたクライマーの強剪定をする

◎花が終わったウィンタージャスミンの剪定
 花が咲いていた部分をすべて剪定する

◎ハイドレンジアの新芽が出ているのを確認したら、
 枯れた花を刈り取り、痛んだ枝や古い枝も剪定する

*イギリスの場合は花の時期が遅いので、3月から4月初めにかけて剪定をする

◎大きくなりすぎたマホニア(ヒイラギナンテン)の剪定
 バッサリやっても大丈夫、すぐに芽を吹いてくる

◎引き続き、夏咲き(6月以降)クレマティスの剪定をする
 一番下の芽のすぐ上で剪定する
 (C.orientalis, C.texensis, C.viticella, C.vitalba, 
大きい花の咲く品種)

◎バラの剪定をする
 枯れたり病気にかかっている枝を切る。
 枝の三分の一〜半分まで、外側をむいている芽の上で剪定する

*剪定後、株周りをきれいにしてfish,blood & boneなどの肥料を蒔いて、
 コンポストでマルチングをする

*サッカーが出ている場合は、根元から引き抜く
(切るとまた出てくる可能性があるので、引き抜く方がよい)

◎竹の剪定をする
 古い竹や、曲がった竹を根元から切る
 冬の間に強風で痛んだ枝も切り取る

☆ヘザーの花が終わりかけたらトリミングする

*トリミングしておかないとwoodyになってしまうので
 毎年必ずトリミングする

☆ヒューシャ(フクシア)やパラゴニウムなどの苗や、
 ダリアやグラジオラスなどの球根を植える

☆1年草の種蒔き (3月から4月にかけて)
 カリフォルニア・ポピー、カレンジュラ(キンセンカ)、
 ヤグルマソウ、ニゲラ、ポピー、リナリア、poached egg plantなど

*できるだけハチやチョウの好む花を選ぶようにする
 (一重でデイジーのような形の花や、筒型の花など)

☆スィートピーの種まきをする(庭に直播する)

☆秋に宿根草の株分けをしなかった場合は、
 土が温かくなった春に株分けをして、すぐに植えつける

☆宿根草の古い茎を根元から切って、新芽が伸びやすいようにしてやる

☆花の終わった春咲き球根に肥料を与える(お礼肥え)

☆ラッパ水仙など春咲き球根の花が終わったら
 花茎を切って種が付かないようにする

*葉は自然に枯れるまでそのままにしておく
 (イギリス式は場所を取らないように枯れるまで葉っぱを結んでおく)

☆込み合って花つきが悪くなった水仙の株分けをする

☆スノードロップの花が終わったら、込み合っている株はすぐに株分けをして植えかえる

*というのが常識なのですが・・・、
 ウィズリーのガーデナーさんや
 数十年スノードロップを栽培しているナーサリーの人の話では、
 葉が黄色くなる頃まで待ってからやる方が、よく定着するとのこと

☆常緑樹の植え付けと移植

☆樹木やシュラブ、バラ、宿根草、クライマー、ヘッジなどの周りに肥料をばらまき、
 コンポストでマルチングする
 (コンポストの他、バーク、ココシェルなどでマルチングしてもよい)

☆芝生に生えている苔をガンジキでかき出す

☆芝生に肥料を与え、枯れた部分に芝の種を蒔く

☆芝刈りを始める
 (初めの数回はブレードをhighに設定する)4〜5cm

*暖かくなったら急に伸びるので、
 芝刈り機をすぐに使えるように準備しておく

☆霜や雪の予報が出たら、
 新芽の出ている球根などにフリースをかける

☆柔らかい新芽をS&S(slug & snail)からコパーリングやグリットなどで守る
 暖かくなると同時にS&Sも活動を始めるので、準備を怠りなく!

☆新葉が展開し始める3月は、
 宿根雑草を取り除くのに最適の時期なので、
 根を残さないように掘るか引き抜いて
 Green binに入れるか焼却する

*コンポストには入れないように注意!
 (一年草の雑草は入れてもよい)

☆室内で花が終わったヒヤシンスなどを外に植えつける

☆コチョウランは週に1〜2回水遣りを始め、
 バークコンポストの場合は、同時にオーキッド用の液肥をやる

☆(室内や温室で)花の終わったアマリリスの花を切り取り、
 3〜4ヶ月後に葉が自然に枯れるまで水遣りと施肥を続ける





☆池の管理

◎池の水が汚いようであれば、水を替える
ブランケットウィードや枯れた水草を取り除いて、
池の三分の一の水を抜いて、水を足す

◎枯れたマージナルプランツを刈り取る

◎使用する前にポンプやフィルターをきれいにして安全を確かめる

◎魚に餌を与え始める





☆Wildlife

◎まだ間に合うので、鳥の巣箱をかける
(鳥の種類によって、巣箱の大きさや形、出入り口の穴の大きさが違うので、
 注意する。巣箱を掛ける場所もくふうする)

*巣の出入り口の穴が北か東を向くように掛ける

*巣箱をかける場所は、餌場とは離れたシェルターな所を選ぶ

*すでに巣箱を設置してある場合は、
  取り外して巣箱をきれいに掃除する
       ↓
  沸騰したお湯をかけて消毒し、乾燥させる
       ↓
  新しい藁や乾燥した苔などを入れて、元に戻す

◎ロビン、スズメ、ブラックバードなど庭にやって来る鳥たちも巣を作り始めるので、
 鳥の巣作りに必要な材料を庭に準備してやるとよい
 
 細めの木の枝や、シュラブの茎、枯れ葉、コケ、柔らかい鳥の羽根、
 藁、ペットを買っている場合は犬や猫の毛、ウールなどなど

*ウールを入れて木の枝にぶら下げられるフィーダーも
 ペットショップやガーデンセンターで売られているが、
 ウールをボール状に丸めて周りに糸を掛け、
 ヒモでぶら下げられるようにするだけなので、
 簡単に自分でも作れるよ。

◎樹木やシュラブにバードフィーダーを吊るしたり、
 バードテーブルを置いて、餌が途切れないようにする

*パン屑はおなかが膨れるだけなので、
 もっと栄養分の多いものを準備する

(ヒマワリなどの種、グレイン、ナッツ類、フルーツベリー
 ドライフルーツベーコン、固くなったチーズ、キャットフード、
 フルーツケーキやビスケットなどの残り、ラードやfat ball、mealworm など)

*冬眠中のカタツムリを集めて置いておくと、Song thrushなどの餌になる

*鳥の種類によって好物が違うので、
 いろんな種類の餌を用意するといろんな鳥が来てくれるようになる。

 木の上で餌をとる鳥もいれば、地面で餌をとる鳥もいるので、
 地面に置くバードフィーダーも忘れないように。

 *イギリスの場合、鳥たちは冬場に餌がとれなくて死んでしまう場合が多い。
  また種類によっては、非常に数の減っている鳥たちもいるので、
  夏に餌を与えない人も、冬場だけでも鳥の餌を準備するようにする。
  3月になってもまだ雪や霜の日も多く、野生のベリーもそろそろ尽きてくるので、
  急な冷え込みが来たり、雪の降った翌日には餌がとれなくなるので、
  そんな朝は庭に餌を撒くのを習慣にするとよい。

◎バードフィーダーやバードテーブルの定期的な掃除を忘れないように!

*不潔なバードフィーダーから、鳥の間に感染病が広がることも多い。

*サルモネラやE.coliなどの人への感染を防ぐためにも、
  餌やりや掃除のあとには必ず手洗いを決行すること!!!

◎水の補給も忘れずに!
 
 鳥を庭に呼びたいなら、
 餌台の設置だけでなく水飲み場兼水浴び場を作ること!
 常に水浴び場をきれいにして、新しい水に取り替える
 
*氷が張った朝は、水のみ場の氷を溶かすのを忘れないようにする!

◎ヘジホグ(ハリネズミ)もそろそろ冬眠から覚めて活動を始めるので、
 キャットフードなどの餌の準備をする 

◎slow wormも冬眠から覚めるので、
 湿った場所を選んで、丸太や刈り取った枝や石などを積んだ場所を作ってやるとよい

*slow wormはヘビではなく、足のないトカゲとでも言えばいいだろうか。
(一見ヘビのように見えるが、まぶたがないのでトカゲの仲間ということになる)
 
http://www.bbc.co.uk/nature/life/Anguis_fragilis 
          (画像をクリックするとビデオが見られます)

*slow wormはS&Sを餌にするので、
 カエルやヘジホグなどと共にガーデナーには大切な援軍

*slow wormは Wildlife and Countryside Act 1981により保護動物に指定されているので、
 殺傷したり、取引に使ったりするのは法律で禁じられている

◎庭や畑の一部に、丸太を積んだり、草を刈らない場所を作る
 きちんと片付け過ぎるのはよくない

◎池に魚を飼っている場合は、氷の張らない場所を一箇所キープしておくこと
(pond heater の設置その他)
 小さい池の場合はお湯で氷を溶かす

◎鳥や小動物、虫たちの餌や住処になるような樹木、シュラブ、クライマーなどを
 選んで植えるようにする

◎ 花もハチやチョウが蜜を集めやすい形の花を選ぶようにする
 
 *派手な園芸種の八重の花を避け、一重のデイジーのような形や筒型の花を選ぶとよい




★畑仕事については菜園日記の方に書き込んでいます。

こちら→ http://lapisland.exblog.jp/

 


これはイギリス基準に書いていますので、
 日本とは少し違ったところもあります。
 内容について質問のある場合はどうぞお尋ね下さい。

 また、ご自分のお住まいの地域に合わせて、
 庭仕事の時期をずらしてくださいね。


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by lapisland2 | 2014-03-08 18:51 | 今月の庭仕事 | Trackback | Comments(6)

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Commented by 山口もも at 2014-03-08 20:35 x
はじめまして。
きたろうさんのフェイスブックからこちらのブログにたどり着きました。本当、気づいたら水仙があちこちで咲いていて、もう春なんですね!
昨年末から雨、雨、雨。。で、
その印象が強くて、春が近づいていたことにさえ気づきませんでした!
少し前にご紹介されていてブラックソーンの花。
私も長い間、何の花なのだろう・・・と思っていたので、ブラックソーンとわかってなんだか嬉しいです★
ガーデニングには全く無知なのですが、クレマチスの剪定は今するのですね。今年はちゃんとできそうです。
Commented by lapis at 2014-03-09 04:44 x
ももさん、はじめまして。
きたろうさんのフェイスブック???
わたくし、フェイスブックもツィッターもやらないのですが・・・
私の知っているきたろうさんといえば、ゲゲゲの鬼太郎かシンセサイザーの喜多郎くらいなものです。

雨・雨・雨のイギリスにもようやく春がやって来ましたね♪

今やるクレマティスの剪定は、夏咲きのクレマだけですので、
お間違いのないようにしてくださいね。
春咲きのクレマはもうすぐ開花ですから、今やると花がなくなっちゃいますよ~。
Commented by 山口もも at 2014-03-09 06:23 x
お返事ありがとうございます★
今日もいいお天気で、気持ちがよかったですね。

説明がたりませんでした。。
ブラムリーファンクラブのKiraroさんのフェイスブックでこちらのブログがよく紹介されているんですよ。

我が家のクレマチスは夏に咲くので、いまが剪定どきですね!!以前、何かを間違えたらしく花が全くつかない年がありました。今年は大丈夫かと。
Commented by ポアロ at 2014-03-09 06:50 x
イギリスのこの冬は本当に大変だったのですね。私の住む福岡もこの冬はとても寒く、毎日毎日どんよりとした曇り空が続き、庭仕事もままならず、元気も出ませんでした。
でも最近は日も長くなってきて、時々春らしい天気の日もあり、バラの剪定をはじめ、いろいろ庭仕事も再開、気持ちも明るくなってきています。
3月は一年で一番いい月のように感じます。
痛められている足腰、一日も早く良くなられることを祈っております。
Commented by lapis at 2014-03-09 19:31 x
ももさん、おはようございます。
「ブラムリーファンクラブ」、なんだか聞いたことのある名前だと思ってサイトを覗いてみたら、
何年も前から知っているサイトでした。
随分前にブラムリーのことをちょっと調べていて、
英語の検索に一つだけ日本語のが引っかかってきて開けてみると、
ブラムリー大好きな人たちが日本にもいらっしゃると言うことがわかり、
うれしくなってそれから時々こっそり覗きに行っていましたよ。

ネットサーフィンもしないし、ブログランキングにも無関心なこんな地味なブログをよく見つけて下さったものですね。でも、りんごのことなどは、こちらではなく菜園日記の方に書いているのですけれど。
ブラムリーは、こちらでは余りにもフツーのりんごなので、フツーに使っていて、
取り上げて書いたことはないのですが、また改めてブラムリーについてもいつか書いてみたいと思います。
Commented by lapis at 2014-03-09 19:33 x
ポアロさん、おはようございます。
福岡もこの冬は寒かったのですね。
こちらは惨めな冬から一気に春になって、それだけでも気分が明るくなります。
春先の庭仕事が山のようにありますが、今のところ自分ではできないので、
昨日は相方のお尻をたたいて、アジサイやヒイラギナンテン、サンゴミズキなどの剪定をしてもらいました。
バラの新芽も出てきていますので、剪定をしてもらわなければ!

ご心配ありがとうございます。
暖かくなって少しずつ痛みが減ってきてはいるのですが、無理をしないようにと思っています。

サイトがまた新しくなって、素敵な本に仕上がっていますね♪
ポアロさんもこれからまた忙しくなりそう!
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