1月の庭仕事
クリスマスやお正月にご馳走を食べすぎて、
少々体重が増えてしまった方も多いのではないでしょうか。
もうすぐ松の内も明けますので、
そろそろ庭に出て、活動を始める時期かもしれませんね。
冬の間にやっておくべき庭仕事もたくさんありますよ。
とは言うものの、
雪深い地方では冬の間はガーデニングどころではないでしょうね。
イギリスでも年明けから殆ど毎日大雨が降っていますので、
今のところ庭仕事は無理な状態です。
でも、外でガーデニングができなくても、
室内ガーデニングや脳内ガーデニング(=アームチェア・ガーデニング)
という手もありますよ~♪
☆ アームチェア・ガーデニングの季節ですね
先月「タネのカタログを取り寄せて下さい」と書きましたが、
いかがでしょうか。
まだの方は、お急ぎを!
1・2月の庭仕事の余りできない間に、カタログを取り寄せたり、
ネットでカタログを見たりして、春からのプランを立てましょう。
忙しかった年末年始の後、のんびりとカタログを眺めて、
春からの庭をあれこれイメージするのも楽しいものです。
☆クリスマスツリーのリサイクル
シュレッダーにかけたwood-chip をマルチングに使う
*シュレッダーのない場合は、
ガーデンセンターや自治体でもリサイクル施設があるので利用するとよい
☆夏咲きのダリア、カンナ、ユリ、グラジオラスなどの球根類の注文をする
春蒔きのタネの注文を入れる
☆シュラブやバラの挿し木(hard cutting)は、今月中に!
*hard cutting(硬い枝の部分の挿し木)は成功率がやや低いので、
多めに作っておくこと!
ブデリア、ドッグウッド、タマリスク、ハニーサクル、レンギョウ、
ポプラ、スモークツリー、ホリー、ウツギ類、スパイレア、ウエイジェラ、
ウィロー、Caryopteris, Escallonia ,Viburnum, Abelia, etc.
☆root cutting(根挿し、根伏せ)も今の時期に
オリエンタルポピー、フロックス、エリンジウム、アカンサス、バーバスカムなど
これも簡単ですので、ぜひトライして下さい。
*やり方の詳細は→■http://lapis2.exblog.jp/18936831/
☆地面が凍結していなければ、引き続き土を耕して
コンポストを花壇や菜園に入れる。
*冬の間にコンポストを上に広げておくだけでも大丈夫。
後は、ミミズ君たちにお任せしましょう♪
*水はけの悪い所にはグリット(砂利)を入れる
*雨が続くようなら、シートでカバーをする。
☆アイビーやバージニア・クリーパーなどクライマーの剪定をし、形を整える
☆ヘレボルスの古い葉を切り取る
(無茎種のものは、葉を切る事によって花茎が素直に伸びる)
葉を切った後は、根元を腐葉土などでマルティングしておく
*葉っぱは病気に掛かっている可能性があるので、
焼却するか市町村の収集するgreen binに入れる
*病気が広がるのを防ぐために、使用後の剪定ばさみは必ず消毒しておくこと!
*ヘレボルスは毒性がきついので、必ず手袋をはめて作業をすること!
◎有茎種のものはボーダーラインの耐寒性のものもあるので、
夜間フリースなどで防寒する
花茎が伸びるものには支柱を立てる
☆引き続き winter pruning(冬剪定)の時期です
少し暖かい日が続いている時に剪定をする
2月末までに済ませる事!
◎落葉樹の剪定
大きな木の場合は、tree surgeon(樹木医)に依頼する、
*ただし、桜の仲間は落葉前に、マグノリアは夏前に剪定
*モミジや白樺はクリスマスまでに済ませる
(樹液が流出するのを防ぐため)
◎dogwood や willow、 buddleia、elder、ハニーサクルなどは根元で剪定
◎シモツケソウ、ユキヤナギ、コデマリなどの強剪定をする
(これをやっておくと、コンパクトな株をキープできるのと、
黄葉のものは発色がいいようです)
◎夏咲き(6月以降)のクレマティスの剪定
C.orientalis、 C.texensis、 C.viticella、 C.vitalba、
大きい花の咲く品種など
一番下の芽のすぐ上で剪定する
◎ウィステリアの冬剪定
(ウィステリアは夏・冬と2回の剪定が必要)
すべての脇から伸びている枝を剪定する(3cm)
夏に切った枝は5cmの所まで剪定
◎常緑のシュラブや垣根の大きくなり過ぎたものは、
今の時期に強剪定しておくとよい
☆新芽が出始める前に、グラス類やイカリソウの古い葉を刈り取る
(2月までに終えるようにしないと、新芽が出て来て焦ることになるので、
早めにやっておく方がよい)
☆斑入りの花木のreversion(先祖がえり)した枝を剪定する
*落葉性のものは、春になって葉が出てきてから剪定する方がわかり易い
☆背の高いバラは、冬の強風の被害を避けるために弱剪定する
スタンダ-ド仕立てのバラも、弱剪定をする
☆土が凍結したり水浸しになっていなければ、
引き続きbare root (地掘り苗木)のバラや樹木、シュラブを
植えつける (11月~2月まで)
☆小さい木やシュラブなど、移植したいものは冬の間に!
☆堀り上げて貯蔵した球根類のチェックを忘れないように。
(腐ったりカビが生えたものを取り除く)
☆積雪のあと雪の重みで枝が折れるのを防ぐ工夫を!
(常緑樹やコニファー類)
☆樹木の支柱やツリーバンドが的確かどうかを点検する
☆雨や霜が続く時は、できるだけ芝生を踏まないようにして、
芝生用土(gritty loam-based compost)をドレッシングする
☆宿根の雑草を掘りあげる
春になって活動を始める前にやっておくとよい
☆冬の間に芝刈り機や剪定ばさみなどの手入れをする
☆塀の塗り替えや木製のガーデンファニチャーにプリザーブ液(保護塗料)を塗る
☆Wildlife
◎そろそろブルーティットなどの鳥が巣作りの場所を
探し始める頃なので、新しい巣箱をかけるのに最適の時期ですよ♪
すでに巣箱を設置してある場合は、
取り外して巣箱をきれいに掃除する
↓
沸騰したお湯をかけて消毒し、乾燥させる
↓
新しい藁や乾燥した苔などを入れて、元に戻す
*巣箱をかける場所は、餌場とは離れたシェルターな所を選ぶ
◎樹木やシュラブにバードフィーダーを吊るしたり、
バードテーブルを置いて、餌が途切れないようにする
*残りもののパンを与える人が多いが、
冬場は特にもっと栄養分の多いものを準備する
(ヒマワリなどの種、グレイン、ナッツ類、フルーツ&ベリー、
ドライフルーツ、ベーコン、固くなったチーズ、キャットフード、
フルーツケーキやビスケットなどの残り、ラードやfat ball、mealworm など)
*鳥の種類によって好物が違うので、
いろんな種類の餌を用意するといろんな鳥が来てくれますよ♪
木の上で餌をとる鳥もいれば、地面で餌をとる鳥もいるので、
地面に置くバードフィーダーも忘れないように。
(既成のものでなくても、鉢の受け皿で十分です)
*イギリスの場合、庭にやって来る鳥たちは冬に野生の餌がとれなくなると
死んでしまう場合が多いのです。
数年続きの厳冬で、数の減少した鳥も多いようです。
夏には餌を与えない人も、冬場だけでも鳥の餌を準備するようにして下さい。
特に急な冷え込みが来たり、雪の降った翌日には餌がとれなくなるので、
庭に餌を撒くなどして頂ければ、うれしいです。
暗くて長い冬の間、鳥たちが庭にやって来てくれるのを見るだけで、
私たちは十分に大きなお返しを受ける事になるのですから♪
◎バードフィーダーやバードテーブルの定期的な掃除を忘れないように!
*不潔なバードフィーダーから、感染病が広がることも多いとのことです
*サルモネラやE.coliなどの人への感染を防ぐためにも、
餌やりや掃除のあとには必ず手洗いを決行すること!!!
◎水の補給も忘れずに!
鳥を庭に呼びたいなら、
餌台の設置だけでなく水飲み場兼水浴び場を作ること!
常に水浴び場をきれいにして、新しい水に取り替える
氷が張った朝は、水のみ場の氷を溶かすのをお忘れなく!
繰り返し鳥や小動物、虫たちのことを書いていますが、
彼らのヘルプ無しにはオーガニック・ガーデニングはできないのだと言うことを、
いつも心に留めておきたいものですね。
★これはイギリス基準に書いていますので、
日本とは少し違ったところもあります。
内容について質問のある場合はどうぞお尋ね下さい。
また、ご自分のお住まいの地域に合わせて、
庭仕事の時期をずらしてくださいね。)
★畑仕事については、菜園日記の方に書いています。
by lapisland2 | 2014-01-11 04:54 | 今月の庭仕事