初冬に輝く黄金の花



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このありふれたシュラブに「初冬に輝く黄金の花」なんて、
たいそうなタイトルを付けましたが、
これももっと見直されてもいいプランツではないかしらと思います。

イギリスの古い庭園には必ずと言っていいくらいに植えられていますが、
一般家庭の庭では、流行遅れのプランツだとみなされているのか、
年配の人の住む家の庭でたまに見かけるくらいでしょうか。

日本では和風の家の玄関先や街角に植えられて、
その存在に気づく人もいないようなありふれたプランツですよね。



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でも、花が少なくなる秋に咲き始め、年を越してもまだ咲き続ける黄色い花は、
暗いイギリスの冬の庭にお日さまに代わって輝く光を与えてくれます。

拙庭には10月の中旬から年明けにかけて花を付けるMahonia × media 'Charity'、
年が明けてから咲き始めるMahonia japonica、
そして春になってから咲き始める Mahonia aquifoliumと三種類のマホニアがありますが、
花のない時期も強靭で艶のある葉っぱには造形的な美しさがあると思うのは、
私だけなのでしょうか。

耐寒性が強く、場所を選ばず土を選ばず、鋭いギザギザの葉は害虫を寄せ付けず、
大きくなり過ぎたらばっさりと切リ詰めることもでき、
品種によっては見事な紅葉を見せてくれます。
花の少ない時期に虫や蜂に蜜を与え、黒紫のベリーは鳥たちの餌になり、
そして、冬の冷たい空気の中に甘い香りを漂わせます。
背の低いMahonia aquifoliumなどは、垣根に仕立てて泥棒除けにもなります。



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そして、この国でマホニアを育てて発見したもうひとつのボーナスは、
Blue titという小さな鳥がこの花の蜜を大好きだということ。
花が咲く頃には常に5・6羽が群れています。
寒くて凍えるような冬の日に窓の外を見ていると、
花や葉っぱが揺れている時は、必ずこの鳥たちが楽しげに蜜を吸っています。
小さな鳥がトゲトゲの葉っぱに飛び込んで行く姿は、
勇敢でもあり微笑ましくもあります。
他の大きい鳥にはきっと真似ができないことでしょうね。





学名: Mahonia × media 'Charity'
英名: Oregon grape 'Charity'
和名: ヒイラギナンテン(柊南天)




[追記]
Savill Gardenにはマホニアのナショナルコレクションがあり、
他では見られないような美しい葉っぱのマホニアも植わっています。
またいつか紹介できたらと思います。

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by lapisland2 | 2013-12-19 04:43 | Shrub | Trackback | Comments(10)

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Commented by wilmslow at 2013-12-20 00:53
おはようございます♪
今頃、クリスマス間近でお忙しい毎日を過ごされているのではないでしょうか?(笑)

足の具合はいかがですか?
寒くなると、身体が緊張して痛みを感じやすくなるかもしれませんので、どうぞご自愛くださいね。

それにしてもlapisさんは、本当に様々な種類の植物を育てていらっしゃるのですね!このマホニアに、ツワブキ、ヤツデ、サルココッカ、ビバーナムなど、一見地味(笑)に思われてしまうものから、豪華なユリ、そして色々な宿寝草にベリー達。
もしも空飛ぶじゅうたんがあったら、飛んで行ってお庭を拝見したいものです(笑)。
Commented by lapis at 2013-12-21 05:10 x
wilmslowさん、こんばんは。
殆ど毎日出かけているので、まだテーブルセッティングもしていない始末なのですが、
クリスマスにはいないので、まあいいかなんていい加減なものです。
明日は、フラワーアレンジングだけはすべて終えなければと思っているところです。
wilmslowさんは子供さんもいらっしゃるから大忙しでしょうね。

狭い庭なのに、プランツのあり過ぎるのが困りものなんですよねぇ。。。
でも、少しずつ減らしてはいるんですよ。
空飛ぶじゅうたんに乗って引き取りに来て頂きたいくらいです。
Commented by baku at 2013-12-21 10:00 x
lapisさん。
寒い朝です。(←冬やからあたりまえなんだけど)
冬に咲く花の黄色、いいですねえ。
空飛ぶじゅうたんに乗って、lapisさんとこや wilmslowさんとこ に
行ってみたい(笑)
クリスマスにはおでかけですか?たのしい(おいしい!)時間をおすごしくださいね。
Commented by lapis at 2013-12-22 08:57 x
bakuさん、こんばんは。
冬に咲く黄色い花は、飛び切り色が冴えていいですよ。
年明けになるとジャパニーズ・マホニアが咲き始めます。
その後は、2月頃に福寿草にちょっぴり似た小さい花が咲くのですが、
ピカピカの黄色で、元気をもらえます♪

なんだか関西も寒そうですね!
神戸や大阪でも雪が降ったとメールが入りましたが、bakuさんの所はどうですか。
週明けに出かけるつもりでいるのですが、どうやら嵐になりそうな気配なので、
どうなることやら・・・。
Commented at 2013-12-22 11:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by baku at 2013-12-24 00:02 x
「畑」のほうで、いいもの読ませてもらってうれしい夜。
よいクリスマスを。
『あたためて何包みたき掌か』(能村登四郎)
Commented by lapisland2 at 2013-12-24 04:33
こんばんは~。
私も日本でもこちらでもたくさんお話できてうれしいでした♪

本当なら今頃おフランスにいるはずなんですけれど。。。
クリスマス直前になって、またまた大嵐になっているイギリスです。
飛行機もフェリーも汽車もキャンセルになり、
道路も封鎖の所や走行できても延々と続く延滞の列で、
クリスマス帰省の人たちも大変なようです。
クリスマスだと言うのに、屋根が吹き飛んだ家やら停電の続く家やらetc.etc.
ここから少し南の方では洪水になっているとか。
場所によっては80~90マイルの強風が吹くそうですが、
うちの辺りは真夜中に最悪の状態になりそうです。

年末になってからの屋根修理の工事とは厄介ですね。
うちもこの間の嵐で樋が吹き飛んで修理をしたのですが、
なにしろ古いので強風が吹くと屋根も危ない状態なのでいつもひやひやものです。
修理の後に来る請求書はもっとひやひやものですよね。
Commented by lapisland2 at 2013-12-24 04:54
bakuさん、こんばんは。
畑の方のお話、読んで下さってうれしいです。
先日マンデラ氏の記事に関するあるコメントにがっくり来ていましたので、
コメント欄を閉じていたのですが・・・、また開けておきますね。

もうね、子供たちが素晴らしくって、
bakuさんに一緒に見てもらいたいなって思っていましたよ。
言葉足らずでうまく書けないので、イライラが募ってしまいます。
あのミュージカルとは別に同時進行で、小さい学年の子達は教会でやるクリスマス・プレイ(お決まりのキリスト誕生の劇)の練習もあるので、
一体どうやってこなしているのかしらと思いますが、全員がとても楽しみながらやっているようです。
それにしても、7歳の子は9月に入学したばかりですからねぇ。
コーラスと言っても、2時間のうちに長い曲が何回も入るんですよ!

昨晩は雨の中を'Nine Lesons and Carols'というトラディショナルな礼拝に行って来ました。
牧師さんのお説教はいやなのですが、これは9人の人が聖書の中の言葉を読むだけで、
その合間合間に聖歌隊の歌う賛美歌と参加者の歌う賛美歌が入るというものなので、
久しぶりにたくさん賛美歌を歌って気持ちよく帰って来ました。
Commented by するめ at 2013-12-26 17:56 x
朝から降り始めた雨が午後になって本降りになりました。外はやっぱり寒いです。週末はもっと寒くなるということです。
マホニア ヒイラギナンテンの方が耳に馴染みがあるかしら?
立ち上がったさわやかな黄色の花に濃い緑の葉が美しい!。
ダレッと下がった黄色の花が咲くものがジャパニーズ・マホニアでしょうか?
やっぱり写真のマホニアがいいですよね。なんか堂々としています。
あっ わたしの通っていた女子高はイギリス国教会系でした。
朝の礼拝、帰りの聖歌とお祈りを思い出します。
Commented by lapis at 2013-12-28 20:24 x
するめさん、
ヒイラギナンテンは中国から入ってきたものをこちらで改良したものが多いので、
けっこういろんな品種があるんですよ。
花の色の微妙な違いとか香りの違いとか、花の立ち上がり方の違いとかね。
でも、日本で最近人気のあるマホニア・コンヒューサは、
こちらではまったく流通していないんですよ。

日本で若い頃にイギリス国教会系のインターナショナルスクールで、
フランス語と英語の点字を習っていたことがあったので、
やはり朝の礼拝(英語)は思い出があります。
ところがね、学校で礼拝の時に唱えていた主の祈りとこちらの教会で唱える主の祈りの言葉が
同じアングリカン・チャーチなのにちょっと違うように思えるのですけれど・・・
一度きちんと調べてみなければと思いながらそのままになっています。
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