宿根草のRoot cutting (根挿し、根伏せ)



オリエンタルポピーのRoot cuttingのやり方について質問がありましたので、
宿根草の場合のやり方について書いておきます。





*Root cutting(根挿し、根伏せ)は、プランツが休眠状態の期間にします。
   (秋の中頃~初冬までの間)

*宿根草の場合は、ヴァーバスカムやオリエンタルポピーなど太い根をもつ
 プランツに適しています。

*このやり方の利点は、仮に親株が病害虫に犯されていても、
 新たに作る新株には影響がないことです。
 (例えば、フロックスはよく病気に掛かりますが、Root cuttingをしておいて、
 親株を処分することもできますね。)
 もう一つの利点は、かなり大きい新株を作ることができます。

[準備するもの]

カッターナイフ、ポット、cutting compost (挿し木用土)、grit (園芸用の細かい砂利)、
わり箸、名札、
(発芽したあと:ポット+potting compost)


a0208116_4413184.jpg


(RHSの 'Encyclopedia of Gardening'から)
*画像の手順の番号と書き込み文の番号は異なります



1.病気に掛かっていない元気な株を掘り上げて、根についた土を洗い落とす

2.太めの若い元気のある根を選んで株元から切り落とす
  (採る根の分量は、親株の根の1/3以下に押さえること!)
 
 *親株はすぐに植え直す

3.太い根を持つプランツの場合:鉛筆くらいの太さのものを選ぶ
                     5~10cmの長さに切る

  *上部は水平に切り、下部は斜めに切る
  *剪定ばさみではなく、鋭いカッターナイフなどを使って切ること

4.ポットに湿らせたcutting compostを入れて、
  根の斜めに切った方を、上部が土の表面と同じか少し出るくらいの所まで挿しこむ
  (あらかじめ、箸などで穴を開けておくこと!)
  
  4cmくらいの間隔をあけて、1つのポットに何本か挿す

5.土の表面を1cmのgritで覆って、ラベルを付ける

6.根付くまでポットをコールドフレームに入れる

7.翌春発芽したら、個々のポット(potting compost使用) に植え替えて水やりをする

8.そのままポットで育て、翌年定植する
  (あるいは、その年に定植する)




☆細い根の場合の方法

  細い根をもつプランツでも、Root cutting ができるものもあります
 
*ジャパニーズアネモネ、カンパニュラ、フロックスなどは、
  根が細すぎて垂直に挿すことはできないので、平らに並べる方法をとる


a0208116_4525328.jpg


                            (最初の画像の右下*印のようにトレーを使うことが多いが、
                            ない場合はこの画像のような浅めのポットを使用するとよい)
                            (画像はgardnersworldcomから拝借)



*細い根を持つプランツの場合:7~12cmの長さに切る


1.長方形のトレーにcutting compost を入れてしっかり押さえる

2.挿し木用の根を2.5cm間隔に並べて、上からコンポストをかぶせて軽く押さえる

3.土の表面をgrit(園芸用の細かい砂利)で覆って、ラベルを付ける

  以下は同じ手順




[PR]

by lapisland2 | 2013-11-09 04:59 | 今月の庭仕事 | Trackback | Comments(5)

トラックバックURL : http://lapis2.exblog.jp/tb/18936831
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by wilmslow at 2013-11-10 12:03
ありがとうございます、lapisさん。
こんなに丁寧に説明してくださったので、よ~くわかりました。
親株を掘り起こして、根を切るのに、なんだか勇気がいりそうですが、トライしてみます!
cutting compost、持っていないので、早速ナーサリーにでも出向いてチェックしてきますね。
本当にありがとうございました。
Commented by lapis at 2013-11-11 20:58 x
wilmslowさん、
わかりやすい画像がネットで見つからなくって、手持ちの本を写真に撮りました。
cutting compostがない時には、マルチパーパスコンポストに砂(園芸用のシャープサンド)を1:1の割合で混ぜたものを使うといいですよ。
マルチパーパスが荒い時は、ふるいに掛けて下さいね。
私はどのcuttingにも、これを使っています。
イギリス式のガーデニングには、シャープサンドとグリットは必需品です。

最近Root cutting はやっていなかったので、私にとってもいい復習になりました。
昔、コースを取っていた頃に、試験官の見ている前で時間制限内にたくさんの挿し木を作るような実技試験があったことを思い出しましたよ。
今は、挿し木を作るのは、誰かにあげるためとか、チャリティのためにコーヒーモーニングなどで苗を売るのに作るのが多いですね。

オリエンタルポピーはタフなプランツですから、大丈夫!
Commented by wilmslow at 2013-11-13 15:49
lapisさん、こんばんは。
cutting compostが近くのお店ではなかったので(もう一軒よく行く専門店に明日にでも出向いてチェックしてきますが)、見つからなければ、lapisさんが紹介してくださった方法で試してみようと思います。

あと試みる前に、もう一度確認なのですが、植える時に根は斜めに切った方を下にしてフラットの方がトップになるのですよね?
湿ったコンポストに挿すとして、水やりはどのくらいですればいいのでしょうか?ずっと湿った状態にしていればいいですか?
すみません、読んだ時にはよぉくわかったつもりでいたのに、結局いざ実行する前には質問だらけになってしまいましたね(笑)

lapisさん、試験官の前での実技試験などもされてきたんですね!やっぱりすごいです~!!
Commented by lapis at 2013-11-16 01:02 x
wilmslowさん、お返事書き込んだとばかり思っていたのに、
下書きだけして入れたつもりになっていました。ごめんなさい。

マルチパーパス+パーライトでもいいのですが、
子供さんがいらっしゃるので喘息などにはよくないと思って・・・。
もし、パーライトを使われるなら、念のためにマスク着用で。

そうです。
フラットが上で、斜めが下。
1本の根から2本~3本取れると思いますので、
フラット、斜め、その次に捨てる部分の三角形が来て、
またフラット、斜め・・・の順になります。
1本分の挿し木をすべて切り取って準備してから挿すようにした方が間違わないで済むと思います。

水をやりすぎると腐ってしまいますので、カラカラになる前に少し水を与える程度でいいと思います。
冬の間雨が多いなら、コールドフレームやビニールハウスの中だと、
水やり無しで春までいくと思いますが、念のために時々点検してみて下さいね。
Good luck!
Commented by wilmslow at 2013-11-16 09:19
lapisさん、ありがとうございました。
パーライトを使用する時はマスクつけたほうがいいのですね。
知りませんでした。。。
混ぜる時にぶわ~っときちゃたことが過去にあって、その時、私むせたので、それからは気をつけて混ぜてはいたのですが、教えてくださってありがとうございます。

水やり、そうですよね。腐りますよね。
私、つい心配になって水をあげすぎて挿し木をだめにしたこともありますから気をつけなくては。。。。

最近は雨ばかりで庭にもでられませんが、時間をみつけてトライしてみようと思います!
ありがとうございました。

あ、このコメント、お礼のコメントですから、返信は不要ですので。

名前
URL
画像認証
削除用パスワード