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スイセンノウよりはフランネルソウ




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7月の好天気にスイセンノウが咲き始めて、最盛期はすでに過ぎましたが、
まだ次々と花を付けてくれています。
スイセンノウ(酔仙翁)の名のいわれはいくつかあるようですが、
それよりも花が咲き始めるまでの銀色のうぶ毛の生えたフェルトのような葉には、
フランネルソウという名の方がぴったり来るように思います。


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濃いローズ色の場合も、花が小さいことと、長い茎はシースルー効果があるので、
たくさん咲いても目立ちすぎるということがなく、
周りの花や葉っぱともよく合って、邪魔になりません。
一番可愛いのは、白の真ん中にポッとピンクが入る
‘Angel's Blush’という品種ですが、
これは種取りをして蒔いても同じ花が咲くとは限らないので、
苗が手に入った年だけ植えることになります。

原産地は南ヨーロッパとのことで、乾燥した岩の多い所に生えているのを想像しますね。
多年草ですが、短命なために普通は2年草扱いになります。
適地であれば、こぼれダネで増えますが、
狭い拙庭では無理なので、毎年種まきをします。
種まきは室内では3~4月に、直播をする場合は7~8月に。
こぼれダネで芽が出ている場合は、春もしくは初秋に定植をします。


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花色はローズ色の濃淡、白、白の中にピンクの入るものなどに加えて、
八重のローズ色もあります。
日当たりと水はけの良い場所が最適ですが、
半日陰でもけっこう次々と花を付けてくれます。
乾燥を好むのでドライ・ガーデンに植えられることも多いのですが、
私の経験では水切れすると、すぐに下葉が枯れてしまいます。
7月から9月まで長い間途切れることなく花を付けてくれる上に、
害虫なども殆ど付かないので、手間が掛からない花で、
私のような不精な者にはもってこいの花ということになります。
とは言っても、花期を長くするためには花殻摘みは欠かせませんけれどね。

そうそう、鹿やウサギの出る庭にはぴったりかもしれませんよ。
彼らはこの花には殆ど興味を示さないようですから。


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学名:Lychnis coronaria   AGM
英名:Rose Campion、Dusty miller、Rose cockle など
和名:スイセンノウ(酔仙翁)
別名:フランネルソウ

by lapisland2 | 2013-08-22 20:19 | Annual & Biennial